オフショアジギングで悩まないジグ選択
適切なウェイトセレクトこそが釣果への近道!?

「条件に対してのウェイトセレクト」
ウェイト次第でアクションと釣りやすさが変わる!?

06_ マグロ
ジグウェイトの選択は釣りやすさを求めるだけでなく、積極的に攻めにいくための手段でもあります

ところで、3つのウェイトセレクトの基本のなかでもっとも選択が難しいのはやはり、「条件に対してのウェイトセレクト」でしょう。その内容を少し掘り下げてみましょう。

ウェイトセレクトに影響を与える条件にはどんなものがあるのでしょうか?

  • ・潮流
  • ・風
  • ・波高
  • ・釣り方

などがあると思います。

潮流が速い場合にはウェイトも重いものが必要になります。表層から底層まで同じように流れていれば問題ないのですが、2枚潮やさらに複雑な潮流れでは一般的なジグウェイトよりも重いジグを選択します。
また、海上ではがつきものです。遊漁船の船長が上手く操船してくれますが、タモ入れなどで船が風に対して斜めになることもあります。船が安定しない場面も多くありますので、一般的なウェイトよりも重めのジグを使用することでオマツリ回避にも有利です。海上にがある場合も同じような理由で重めのジグを使用した方がよい場面があります。

07_ サクラマス

釣りのバリエーションを変えるために意図的にジグウェイトを替える場面も多くあります。
ジグをジャークすることで海面方向に上昇させるのはアングラーのロッド操作ですが、そのあと、ジグがフォールするのはジグの重さによる動きです。ジグを上げ下げすることで釣りが成立するバーチカルジギングでは、ジグがスムーズにフォールしないとテンポよく釣りができません。青物などジグの速い動きに強く反応するターゲットには、やはり重めのジグを使用してテンポよく釣るのが好釣果につながることも多いものです。

バスフィッシングではタフコンディションの場面にはライトリグの出番ですが、ジギングではジグウェイトを軽くすることが必ずしもよい結果となるとは限りません。逆に重くする方が好結果につながることの方が多いようです。
ジグウェイトを軽くすればフォールスピードが遅くなり、追尾してきた魚がジグに興味を失ってしまうこともあります。ジグの動きにメリハリがなくなり、ジャークとフォールの間が間伸びした結果、キビキビとしたアクションが出なくなることがその原因だと思われます。魚の活性が高い場面ではジグウェイトは重め、活性が低い場面では水深、潮流などの条件を満たす範囲で軽めのウェイトを使うのがオススメです。

08_ サクラマス釣果
ジグウェイトを変えることで釣りの幅が広がります

さらに、2枚潮などの潮流の変化は目で確認できるものではありません。表層の潮流は分かっても、水の中の潮流変化を確認することは不可能です。アングラーとしてその変化を感じられるのはロッドを操作したときの“感覚”から感じ取るしかありません。このことが判断を難しくしているのですが、こればかりは経験で身につけるしかないでしょう。

とくに2枚潮の場合、ジグそのものよりもラインに与える影響が大きくなります。海中で大きく蛇行するようにラインが潮流の力で曲がってしまうのが2枚潮の典型ですが、これによってロッドからの入力がジグに伝わらなくなってしまいます。結果としてジグはロッド操作ほど動かなくなってしまうのです。
さらにはジャーク後のフォールもラインが受ける抵抗でフォールスピードが遅くなってしまいます。これでは海中のジグは魚を惹きつけるアクションを発揮できなくなります。

2枚潮に対してはジグのウェイトを重くすることで、不必要なラインのたるみをなくしたり、ジグの自重によるフォールスピードの増加が期待できます。ほかにも、こうした状況を克服するにはメインラインを一段細くする、ジグ形状をフォールスピードが速いものに替えるなど対策もありますが、まず試すのはジグウェイトを重くすることが第一です。
ここで大切なのはジグの形状は替えずに同じ形状のジグでウェイトを重くしていくことです。同じ形状のジグを使うことで重さの違いによる変化をつかみやすくなります。

選択しているジグはマッチしているのか…?
釣れる感覚や判断基準を養うには?

09_ タックル
同じタックルを使い込むことで感覚をつかみやすくなります

目には見えない海の中をロッドとラインを介して探っていくのがジギングですが、ジグウェイトを選択しながら、今の状況にマッチしているのかいないのかの判断はなかなか難しいものです。魚からのバイトなど反応がすぐに返ってくれば「これだ!」と納得できるものですが、そうでない場合はやはり迷ってしまいます。
魚からの反応が返ってこない場合、どうやって良否を判断すればよいのでしょうか。

判断材料となるのはロッドから伝わる感覚や目で確認できるものになります。具体的にはロッドをジャークしてポーズの位置からロッドティップがまっすぐになるときの様子やロッドをジャークしたときの引き感、ジャーク後のラインスラックの出方やラインスラックがジグのフォールによって海中に引き込まれていく様子など。これらを観察して良否を判断していくこととなります。
こうした判断は経験から身に付けていくほかありませんが、身に付けば不思議と「この感覚なら釣れる!」と確信できて、すぐにバイトが出たりしますから面白いものです。その釣れたときの感覚を身体で覚えていってください。

手先の感覚はその日の体調でも変わってくるものです。その点、ロッドが曲がってまっすぐに戻るロッドの性能は概ねいつも一定ですので、そこから変化を探っていくのが確実です。そのためにも、使用するロッドやジグはアレコレ替えずに使い込むことが大切です。使い慣れたロッドやリール、パイロットジグを持つことは釣れる感覚を養うためにはとても大切になってきます。
ジグの種類をむやみに増やさずにジグのウェイト違いを中心にそろえていき、徐々に使えるジグを増やしていくのが得策だと思います。

10_ そろえたジグ
ジグはウェイト違いを中心にそろえていき、タックル同様使い込むことで釣れる感覚をつかみやすくなります

この釣れる感覚はロッド、ジグウェイト、メインラインの太さ、潮流などの条件が絡み合って成立するものですので、そのバランスが変化してくれば感覚も変わっていきます。ただし、タックルを替えずにジグウェイトだけを替えていくことで、複雑な要素要件を簡略化し理解しやすくなるものの、ロッドパワーとジグウェイト、ラインの太さは互いに影響しあって釣果に結びつくものと理解しておいてくださいね。

釣れない状況で頻繁にジグの種類を替える、カラーを替えるのは自分の釣りを見失うことにつながりかねません…。とくに釣り自体に経験が不足しているビギナーは泥沼にハマって抜け出せなくなってしまいがち。その結果、自分が何をしてよいのか? 迷走してしまい、釣りの幅を広げることができなくなってしまうなんてことも…。

ジギングはメンタル面も大いに釣果に関係します。ジグセレクトに迷って釣りを組み立てられなくなることは絶対に避けたいものです。釣れない状況を克服するには、まずジグウェイトを重くしてみてください。魚を釣ることよりも、今の状況に対してジグがきれいにアクションしているかを考えながらロッド操作に集中すれば、きっと結果がついてきますよ。

レポーターREPORTER

堀籠 賢志
プロフィール:堀籠 賢志
フライフィッシング、バス、シーバス、ロックフィッシュ、フラットフィッシュ、エギング、鮎釣りまで、さまざまなジャンルを釣りこなすマルチアングラー。現在はスーパーライトからヘビークラスまでジギング全般と、メタルスッテを中心としたイカ釣りに取り組む。
東北エリアの面白い釣りを発信することで、震災復興に繋げていきたいという熱い想いのもと活動中。
GOMEXUS社フィールドテスター /tamaTV社フィールドモニター /キーストン社フィールドサポーター などを務める。
ブログ:Anglershighごめのブログ