どうも! さかなのおにいさん かわちゃんこと川田一輝です。
昨年の今ごろは北海道で水族館旅をしておりました。北見市の「北の大地の水族館」から始まって、北海道の東をぐる~っと「くしろ水族館 ぷくぷく」まで。なかには北海道らしいこんなクセすごな展示もありましたよ!
ちなみにここは「氷海展望塔オホーツクタワー」。
流氷を見渡せるタワーの地下には海の中を覗ける洞窟のような水族館があります。今回はそこで出会った流氷の天使の話をしたいと思います!
流氷の天使クリオネだよ!
クリオネは体長1~3cmの小さな天使。
透明な翼足があり、羽ばたくような姿がギリシャ神話の女神クレイオーを連想させると命名!
英語ではSea Angel
北極にいるイメージですが、実は北海道や富山湾にも仲間がいるんです!
そして大好きなこの2匹の共通点は…?
実はどちらも貝の仲間!
クリオネの標準和名は「ハダカカメガイ」。実は巻貝の仲間なんです。
成長の途中で巻貝を失うため「ハダカ」なカメガイという名前になったそうな。
2匹は巻貝同士、いつまでも仲よく暮らしました……と思ったら!!??
捕食シーンはむしろ悪魔!
た、食べるんかーーい!!!
鋭い嗅覚で大好物のミジンウキマイマイを見つけると…バッカルコーンと呼ばれる6本の触手で頭からかぶりつき、養分をチューチュー吸います。どこかで天使やねん!!
ところで、広い海で1cm同士の生き物が出会うチャンスはひじょうに少ないため、長いときには1年間の絶食にも耐えるそうです。
ちなみにぼくもオホーツクタワーで食べられました。
天使と悪魔のギャップを持つ、クリオネの話でした。またねー!
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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