ライトショアジギングではさまざまな魚がねらえます。メインターゲットの青物から、マダイ、根魚、フラットフィッシュなどなど…。ねらえる魚が多すぎて、この魚を釣りたい! と思っても、イマイチねらい方が分からない…。
そんな方へお送りする「魚種別編」。魚種別に絞って、その魚のねらい方や生態まで詳しくお伝えしていきたいと思います! 第3回目の今回は、カツオだけどカツオじゃない? ライトショアジギングで楽しませてくれる好ターゲット「ソウダガツオ」です。
カツオだけどカツオじゃない!?
ライトショアジギングの好ターゲット
「カツオ」と聞けば、もはや知らない人はいないほど有名な魚です。では、「ソウダガツオ」はどうでしょうか?
ソウダガツオはカツオと同じスズキ目サバ科の魚でありながらソウダガツオ属とカツオ属に分かれ、実は種類が違います。ソウダガツオはカツオほど大きくはならず、全長40㎝前後と比較的小さいサイズです。しかし、小型とはいえ沿岸部を頻繁に回遊し掛かればとっても引きが強い魚。ライトショアジギングで釣ることができる、ひじょうにポピュラーなターゲットです。
さらに、ソウダガツオは正確には2種類に分かれ、標準和名「マルソウダ」と「ヒラソウダ」が存在します(ソウダガツオは属名なのです)。ライトショアジギングのターゲットとして差ほど変わりはありませんが、味はヒラソウダのほうが美味しいというのが定説です。
しかし食べるには少々ご注意を!! ソウダガツオは鮮度が落ちるのがひじょうに早く、傷んだ身を食べてしまうとヒスタミン中毒になってしまう危険性があります。食用として持ち帰る際は釣ってすぐに血抜きし、大量の氷の中に入れて持ち帰るようにする必要があります。また、ヒラソウダよりもマルソウダのほうがより鮮度の落ちが顕著。生食はしないほうが賢明です。
ソウダガツオは高速で泳ぎ回る回遊魚!
表層~中層を集中的に探ろう!
さて、ライトショアジギングにおけるソウダガツオのねらい方をお伝えします。ソウダガツオは速いスピードで泳ぎ回る回遊魚であり、群れで行動しています。回遊にあたれば爆釣も期待できる魚です。
ソウダガツオが回遊するレンジは「表層~中層」です。ナブラが起きることも珍しくなく、レンジが上ずっている場合は表層ただ巻きで釣れてしまいます。
そして、表層から中層まで幅広く群れが散っている場合は「フォール」中心で攻めましょう。ただ巻きの最中にストップ(テンションフォール)を長め(5秒以上)に取る、ワンピッチジャークならロングフォールを入れるといった具合に、フォールで食わせの間を入れてあげるのが効果的です。ひとつのメタルジグを群れで追い回してくるパターンが多く、フォールを入れることでスイッチが入り、バイトに持ち込みやすくなります。
ソウダガツオねらいにオススメのタックル
ソウダガツオはサイズがそこまで大きくないものの引きは強烈! タックルはあまりにライトすぎるとキャッチ率が下がります。一般的なライトショアジギングのタックルで臨みましょう。
以下、詳しいタックルセッティングをご紹介します。
- ●ロッド: シーバスロッド or ライトショアジギングロッド 9~11ft
/適合ルアーウェイト 30g~40g - ●リール: スピニング4000番程度(シマノ機種) 3000番程度(ダイワ機種)
- ●ライン: PE1~1.5号
- ●リーダー: フロロカーボン30lb
ソウダガツオに交じって不意に大物が掛かる可能性もあります。不安な方はもうワンランクタックルを強くしてもよいかもしれません。
いかがでしたか? 引きがとても強く、ライトショアジギングでよく釣れる魚種の代表格であるソウダガツオ。
鮮度が落ちるのが早いものの、下処理さえしっかりすれば美味しくいただくことができるのが魅力。ライトショアジギングでソウダガツオをねらってみたい! という方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。
レポーターREPORTER
1993年大阪生まれの兵庫育ち。
周りが野池に囲まれた環境で育ったため、暇さえあればバス釣りへいく幼少時代を過ごす。大人になっても釣りへの熱は冷めず、現在は釣具メーカー・ハヤブサに勤務。年間釣行回数は仕事、プライベート含め150日を超える生粋の釣りバカ。