【番外編】ショアジギングの外道代表!
嫌われ者だけど実は美味しい!? エソの魅力

ショアジギングでねらえる魚はさまざまです。時おり想像すらしなかった魚が釣れるのも、またショアジギングの醍醐味。この番外編では、今まで私がライトショアジギングで釣り上げた魚のなかでも、とくに印象に残っている“珍客”たちをご紹介。釣ったときのシチュエーションや魚そのものの魅力も含めてお伝えしますよ。

今回は、ショアジギングでもっともよく釣れる、まさにキング・オブ・ゲスト「エソ」にフィーチャーしてお話させていただきます。

見た目はアレでも実は美味しい!
エソは高級かまぼこの原材料!?

せっかく釣り上げてもあまり嬉しくないエソ…。ショアジギングをされたことがある方は、一度は釣ったことがあるのではないでしょうか?
エソは千葉県~九州南岸の太平洋沿岸、若狭湾~九州南岸の日本海、東シナ海、瀬戸内海と、日本では幅広く分布しています。メタルジグでよく釣れ、サイズが大きければ引き味もよく、心地いいファイトを楽しませてくれます。しかし、釣り人の間ではなぜか嫌われがち…。ヒットして魚が上がってくるまではワクワクするのですが、エソだとわかった瞬間落胆する…、そんなシーンを幾度となく目撃してきました(笑)。

01_ IMG_6368.JPG エソ釣果
なかにはこんなに大きなエソが釣れることもあります。でも釣り人はチーン…目をつぶって沈黙!? なんて(笑)

理由としては、まず「あまり美味しくなさそう」なことや、そもそも「食べるような魚ではない」といったイメージによるものではないでしょうか? また、見た目がかなり強烈で、体は細長く歯が鋭く、まるで「爬虫類」みたいでなんかイヤ…と感じる方もいらっしゃるでしょう。そのギザギザした鋭い歯でラインを切られることもしばしば。釣り人からすれば、あまりよいイメージを持てないのも無理はないですね。

しかし! エソのそういったイメージとは裏腹に、実は超美味しい魚だって知ってましたか?
それもそのはず、すでにご存じの方も多いとは思いますが、エソは高級かまぼこの原料なのです。エソは小骨が多く一般的な食べ方には不向きですが、ちゃんと練り物として加工すれば、風味があって上品な味のかまぼこができあがります。上質の白身でクセがなく、(塩を加えれば)適度な粘り気と弾力があってすり身にむいている魚! スーパーなどでエソが売られていないのは、実はかまぼこなどの練り物を製造する加工業者さんが市場でエソを買い占めるからだとか。
エソを釣り上げても落胆せず、すり身や練り物としていただくのもいいかもしれません。

エソが釣れた際のシチュエーションやアクション

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出典:写真AC

「エソなんて釣りたくない」「ねらわなくても釣れる」なんてことを言われそうですが、せっかくエソにフィーチャーした内容なので、ねらい方もしっかり書かせていただきます。

エソは砂地の海底に潜んでいる!

02_ IMG_6842.JPG エソ釣果
オフショアジギングで釣れたエソ。自分とほぼ同じサイズのメタルジグにも、果敢にアタックしてきます

これまで幾度となくエソを釣り上げてきましたが、やはり海底が砂地だと釣れる確率も高くなります。砂浜と隣接する漁港や沖堤防などでは、ダントツでヒット率が高いですね。
また、海底が砂地なら船からでも容易にねらうことができます。オフショアジギングで(砂地の)ボトムまでメタルジグを落とせば、居ればほぼ確実にアタックしてくれます

エソはとにかく獰猛!
なんでも食べる習性を利用して、メタルジグでねらってみよう

エソは肉食性の魚であり、小魚や甲殻類などなんでも食べます。生きたエサに限らず死んだ魚でもエサにします。
先述のように、エソは砂地の海底でじっとしており、目の前をエサが通ると、あの大きな口で食らいつきます。この習性を利用し、メタルジグでねらうのです。

エソを釣る場合、ボトムを集中的にねらいたいので「ただ巻き」や「ワンピッチジャーク」のようなオールレンジを攻めるアクションよりも、「ボトムパンピング」「スローピッチジャーク」など、とにかくあまり底からメタルジグが離れないアクションで誘ってみましょう。
カラーは何色でも食ってきますが、フラッシング効果の強いシルバー系のカラーはヒット率が高いように思います。

03_ IMG_1631.jpg エソ釣果
シルバー系のスロージグに食らいついてきたエソ。スローピッチジャーク中にゴツンときました

エソが連発するタイミングは、ほかのターゲットが釣れない?

エソはコンスタントに釣れるのに、肝心の青物が釣れない…。そんな経験をしたことがある方は多いと思います。
なぜエソばかり釣れてほかの魚は釣れないのでしょうか? それは、「潮が効いていない」ことが原因です。エソは潮が効く・効かないに関係なく釣れるので、エソばかり釣れるときは潮が効いていない証拠。すなわち「潮が悪い」というタイミングです。しかし、エソがいるということはエサとなるベイト(小魚)がいることに違いなく、潮周り次第では青物が回遊してくる可能性が高いということです。

エソばかり釣れる…と気を落とさず、次の本命が釣れるまでのシグナルとして期待するか、美味しいすり身や練り物の魚として晩御飯を想像しながら釣り続けるか。そんな風に楽しんでみてはどうでしょうか?

04_ IMG_1626.jpg 沖堤防の風景
エソが釣れる場所は、ベイトがいるので青物が回遊してくる可能性大!

 

というわけで、ショアジギングで釣れるゲスト(珍客?)シリーズ。今回はキング・オブ・ゲストのエソを紹介させていただきました。
何が釣れるか分からないのもショアジギングの魅力のひとつ。とくにライトショアジギングはジグサイズが小さいので幅広い魚種が釣れる楽しさがあります。これからもレアな珍客が釣れたら、マジメに(?)紹介させていただきますね!

 

レポーターREPORTOR

橋本翔大
プロフィール:橋本 翔大
1993年大阪生まれの兵庫育ち。
周りが野池に囲まれた環境で育ったため、暇さえあればバス釣りへいく幼少時代を過ごす。大人になっても釣りへの熱は冷めず、現在は釣具メーカー・ハヤブサに勤務。年間釣行回数は仕事、プライベート含め150日を超える生粋の釣りバカ。