大人気ターゲット【サゴシ編】
ヒットの確率を上げるキモはスピードとアピール!

ライトショアジギングではさまざまな魚がねらえます。メインターゲットの青物から、マダイ、根魚、フラットフィッシュなどなど…。ねらえる魚が多すぎて、この魚を釣りたい! と思っても、イマイチねらい方が分からない…。
そんな方へお送りする「魚種別編」。魚種別に絞って、その魚のねらい方や生態まで詳しくお伝えしていきたいと思います! 記念すべき第1回目は、ライトショアジギングで最もよく釣れる好ターゲット「サゴシ」です!

ライトショアジギングで
最もよく釣れる人気ターゲット「サゴシ」

01_ P1026648.JPG
ライトショアジギンガーにとって、サゴシは格好のターゲット!

「サゴシ」は青物のなかでもとくに釣りやすく、ライトショアジギングをある程度やったことのあるアングラーなら、一度は釣ったことがある魚ではないでしょうか? 引きがなかなかに強く、ライトショアジギンガーを楽しませてくれる人気ターゲットのひとつです。

日本全国の沿岸部を回遊し湾奥にまで入ってくるため、基本的にはどこでも釣れる魚「サゴシ」。ご存じの方も多いかもしれませんが、サゴシは標準和名「サワラ」の若魚のことです。成長にともなって名称が変わる出世魚で、地域にもよりますが大体60~70㎝以上のものは「サワラ」と呼ばれます。

年中釣れる魚ではありますが、春と秋の2度ハイシーズンがあり、シーズンには多くのサゴシ・サワラねらいのアングラーで賑わいます。

02_ IMG_4788.JPG
兵庫県尼崎市の「武庫川一文字」で釣れたサワラ。沖堤防とはいえ、陸っぱりでこのサイズがねらえるのもライトショアジギングの醍醐味ですね!

「サゴシか? サワラか?」というクラスになると引きも強烈で、旨味も抜群! 高級魚として料亭でも出されるほど。とくにサワラの炙りは格別で、私自身もサワラは魚のなかでも3本の指に入るくらい好きです(笑)。

03_ FBE3CA35-7761-4C60-9854-AAB25E90D578.jpg
わが家ではサワラが釣れると決まって炙りでいただいています。このような食べ方ができるのも釣り人の特権ですね!

ねらい方はとにかく「スピード」を意識する!
口が柔らかいため抜き上げには注意を!

さて、ライトショアジギングにおけるサゴシのねらい方をお伝えします。まず、意識してほしいことは「スピード」です。サゴシは獰猛で泳ぎも速く、素早くエサを捕食します。この習性を利用してメタルジグの動かすスピードをとにかく速くしましょう。

アクションとしては「ただ巻き」がオススメ! ワンピッチジャークなどの「縦」の動きよりも、ただ巻きのような「横」の動きに好反応を示します。具体的には1秒間に2~3回転リールのハンドルを巻くのが目安で、速く巻きすぎかな? と思うくらいがちょうどいいですね。

04_ P1026609.JPG
サゴシねらいではとにかくリーリングが大事! 巻きスピードを意識しましょう

レンジ(タナ)はほかの魚と同様その日によってコロコロと変わりますが、傾向として朝マヅメは表層、日中は中層~ボトムでのヒットが多いように思います。

また、サゴシは口がかなり柔らかく、フッキングが強すぎたり、抜き上げようとした際に口が裂けてしまってバラシに繋がる可能性があります。抜き上げの際は慎重に上げるか、もしくはタモ入れをオススメします。

サゴシねらいにオススメのメタルジグ

サゴシにはただ巻きがオススメと先述しましたが、ただ巻き専用のメタルジグが圧倒的に使いやすいのでオススメです。

05_ FS438_3.png
ジャックアイ マキマキ サゴシスペシャル

こちらは、巻くだけで釣れるメタルジグ「ジャックアイ マキマキ」を、サゴシ用にさらに改良したサゴシ専用モデルジャックアイ マキマキ サゴシスペシャル。ブレード付きのため巻くだけでフラッシングと振動でアピールできることはもちろん、ワイヤー仕様のアシストフックを標準装備しているので、サゴシの鋭い歯を気にせず安心して使うことができます。

06_ FS439_2.png
ジャックアイ マキマキバイブ

さらに、ただ巻き系のルアーで忘れてはいけないのがメタルバイブ。「ジャックアイ マキマキ」の名を継承し「腹ビレブレード」を搭載したジャックアイ マキマキバイブは、大きな波動とフラッシングがサゴシねらいにバッチリ! フックも青物専用設計の極太仕様で安心です!

鋭い歯に気を付けて!!
ケガの防止と万全なライン準備を!

07_ リーダー(ノット) ※要手配

サゴシは歯がとても鋭く、指が歯に触れてしまうと貫通してしまう恐れがあるほど。素手で触るのはひじょうに危険ですので、必ずフィッシュグリップであったり、魚バサミなどで持つようにしましょう。そして、フックを外すときも素手で外すのではなく、プライヤーを使用するようにしましょう。

また、タックルは標準的なライトショアジギングタックルで大丈夫ですが、鋭い歯でカンタンにラインブレイクして(噛み切られて)しまうので、リーダーは太め設定がよいでしょう。
目安としては、メインライン・PE1.5号+リーダー・フロロカーボン40lbが理想です。

08_ P1026730.JPG
写真を撮るときはフィッシュグリップがオススメ! ハリを外すときはプライヤーを使用しましょう!

 

いかがでしたか? ライトショアジギングの大人気ターゲットであるサゴシ。サワラサイズともなると強烈な引きで楽しませてくれるうえ、ひじょうに美味と、まさに釣って楽しく食べて美味しい魚です。

改めてポイントを押さえておくと、人気のサゴシを釣るために意識すべきはアピールスピード
「ブレードなどのフラッシング要素の強いメタルジグ」で、「スピーディな横方向のアプローチ」を試みれば、サゴシ・サワラがヒットする確率は格段に上がります! みなさんもぜひ実践してみてください。

 

レポーターREPORTER

橋本 翔大
プロフィール:橋本 翔大
1993年大阪生まれの兵庫育ち。
周りが野池に囲まれた環境で育ったため、暇さえあればバス釣りへいく幼少時代を過ごす。大人になっても釣りへの熱は冷めず、現在は釣具メーカー・ハヤブサに勤務。年間釣行回数は仕事、プライベート含め150日を超える生粋の釣りバカ。