バス釣り春夏秋冬!その刻を釣る 初夏のバスは気難しい…
セレクティブなバスを釣る方法とは?

今回は私のホームフィールドである津久井湖にて、初夏のバスを釣ってきました。
初夏はアフタースポーン(産卵後)のなかでも回復しているバスと、すでに夏のパターンに移行しているバスなどが混在した比較的複雑な状況です。バスの状態によって釣り方やアプローチが変わってくるので、自分がいるフィールドのバスがどのような状態なのかを把握することは、ひじょうに大事です。

セレクティブなバスを釣るにはどうすればいいのか? 津久井湖での実釣をもとに、そのアプローチ方法を見ていきましょう。

初夏は悪条件が重なることが多い?

01_ 岩盤・増減水のあと

リザーバーのフィールドでは水位の増減をとらえるのは大事ですよね。減水しているとバスの密度は上がりますが、バスがいる場所をとらえられないとデコります…。
それに加えて厄介なのが、アフターに入りたての元気のないバスとアフター回復したバスが混在するなど、魚の状態はさまざま。セレクティブになっているうえに、水も動いてないとなるとスローな釣りがいつも以上に必要になってきます。さらに前日なんかに冷たい雨が降った日には最悪。
まとめると

  • ●急激な増減水
  • ●アフターの状態の異なるバスが混在
  • ●水温低下(水の動きが定まらない)

とまあ、結果的にバスが気難しくセレクティブになりがちとなります。

とにかく状況を見ていきました

02_ 津久井湖

バス釣りの基本は強いルアーのものからキャストして、状況を見ながらルアーパワーを下げていくのがセオリー。とりあえず、湖全体の状況を見るためにクランクベイトを投げていくことにしました。
クランクベイトはすべてのルアーのなかで私が一番好きなルアーでもあるので、「これで釣りたい」って気持ちも入っちゃってますが、濁りが入っていたのも理由の一つです。

しかし、クランクを投げ続けても反応はなし。そしてフリーリグにチェンジするも反応はありませんでした。
チラホラとワカサギやモロコなどの稚魚だと思われるベイトフィッシュが泳いでいるのも見えたので、「小さなワームとかの方がいいのかも?」と思いながらも、午前中はそのまま比較的強めの釣りを展開。湖全体を見ていきましたが、「無」といった結果でした。

ベイトサイズを意識したルアー選び

03_ 水面

フィールドによってベイトの種類は違うと思いますが、今回は10mmから30mmくらいのベイトフィッシュが多いと感じました。恐らくワカサギやモロコなどの稚魚であるとは思いますが、肉眼で何の魚種か判断するのは難しかったです。

他のベイトを意識しているようであれば、ベイトの種類やサイズに合わせてルアーをチョイスします。今回は多く見かけたベイトフィッシュのシルエットに近いワームをチョイス。
ついでに、雨が降ったり止んだりしていたので、ミミズっぽいワームも準備しておきました。

展開を変えた午後
マッチザベイトで当たり!

午前中をハードルアーに費やし力尽きた私…。午後はベイトフィッシュを意識して、丁寧にワームでアプローチします。ねらうべき場所は、風が直接当たらない岩盤でベイトフィッシュが集まっているところ
ベイトフィッシュは小さく泳ぐ力も弱いので、風裏の水のよいところにいると判断しました。そこに小魚をイメージしたダウンショットをキャスト。弱々しい雰囲気を演出するため、ワームにはアクションは加えず「ズル引き」でアプローチしました。

岩盤の傾斜を丁寧にズル引きしていると「コン、コンッ」、待望のバイトをそーっとフッキング!!
待ち望んだ1尾目をキャッチです。

04_ ファーストヒット

小規模なエリアだったので、次は似たようなエリアで面が広いところに移動しました。そこでも同様に攻めてみましたが反応がよくなかったので、用意しておいたミミズワームをチョイス。アプローチは岩盤に投げて、ズル引きで落としていきます
丁寧に探っていくと今度は「グンッグンッ」というバイト! ベイトフィネスだったので思いっきりアワセて上がってきたのは、なかなかのナイスサイズでした。釣れた場所で粘らず、状況判断を速くすることでサイズアップに成功したのでした~!

05_	バス釣果

バイトが取れないときほどフックに気をつかおう

06_ ハヤブサ・バスフック

今回、実はマッチザベイトに次いで重要だったのはフック選び。この時期の活性が高くないバスに対して、よりストラクチャーの近くにキャストしたり、ストラクチャーに当てたりする必要があったため、根掛かりを気にせず、かつ、少ないバイトをモノにするフッキング性能が必要でした。
ダウンショットではマスバリを使うことも多いですが、オフセットフックを使うことで根掛かりを気にせずアプローチできます。また、ストレスなく確実にフッキングさせるために、ハリ先の鋭いフックを選ぶことは大切です。

ちなみに、ハヤブサより新しく発売された「T・N・S OFFSET NARROW」というオフセットフックを使ったのですが、マスバリと同等、もしくはそれ以上のフッキング性能の高さにビックリしました。
ベイトフィネスでは、いつも使っている「N・S・S HOOK」を使用。ドラグをキッチリ締めてフッキングしていることもあり、このフックでバラしたことはゼロです。パワーフィネス、ベイトフィネスのネコリグにおいて、このフックは現時点で私のナンバーワンです!!

バスが釣れないとき、ワームやタックルなどを気にするのも重要だと思いますが、バスに最初に触れるフックを気にすることで、釣果が上がる可能性もあります。ちょっとでいいので、フックにも気をつかってみてくださいね。

 

今回は津久井湖で、初夏の気難しいバスへのアプローチと、どうやればうまく釣果を出すことができるのか? をみていきました。
状況判断を間違えるとすぐに釣れなくなる季節。ポイントをまとめると、

  • ●フィールドの状況を把握
  • ●ベイトフィッシュを判断
  • ●マッチザベイトなルアー選択
  • ●適切なルアーアクション

といった一連のアプローチが重要です。
基本的なことですが、難しい状況ほど基本に立ち戻って考えることで、きっと状況がよくなりますよ!!

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レポーターREPORTER

マッキー
プロフィール:マッキー
横浜市生まれ
高校生までプロサッカー選手を夢見てサッカーに打ち込むかたわら、バス釣りに出会い毎週のように釣り場に行く。社会人になってもその熱はとどまるとこを知らず、週末には大会にも参戦する日々。現在は行政書士事務所で働く負けず嫌いのバスアングラー。