バス釣り春夏秋冬!その刻を釣る 巻きモノのシーズン到来!秋にねらいたいエリアと使い方!

巻きモノの季節がやってきましね。
巻きモノは好きだけど普段はライトリグに頼ってしまっているアングラーも多いのではないでしょうか。秋はバスが広く散っていることも多く、ライトリグよりも巻きモノのほうが有効になることが多々あります。
今回は巻きモノのシーズンに、より多く釣るためにねらうべきエリアや有効な使い方などを紹介します。

なぜ「巻きモノのシーズン」といわれるのか?

01_ 巻きモノルアー

秋である9月下旬から12月ごろまで、バス釣りで有効な釣り方が巻きモノです。
巻きモノがなぜ秋に有効なのかという答えは恐らく、いろんなポイントに散っているバスを広く効率よく探ることができるからです。

秋以外の他のシーズンは比較的バスのいる場所を絞りやすく、例えば春ならスポーニングエリア、夏なら涼しいエリア、そして冬なら温かいエリアなど…ザックリと想像しやすいですね。しかし秋は、ターンオーバーが起きたり、急な冷え込みでバスが散ってしまうなど、ねらいを絞りにくいのです。エリアや水深など捉えどころないがない秋。このような理由から、巻きモノで広く探る釣りが有効といわれています。
とはいえ、巻きモノは1年を通して有効な釣り方でもあり、アメリカのトーナメントでは、水温10℃でもウイニングルアーになることもあるんですよ。

秋の巻きモノでねらいたい条件

02_ 水面と立木

秋はバスが広いエリアに散ってしまうといっても、ねらいどころはあります。

まず、「ベイトフィッシュに合わせる」こと。
これは、冬に備えてバスたちが体力を蓄えるためにエサを荒食いすると推測されるからです。魚探を見てベイトフィッシュを見つけたり、カエルなどの生き物を意識し、それらエサとなる生き物のいるポイントを攻めることで釣果に繋がることも多いです。

そしてもう一つは、よく秋に耳にする「ターンオーバー」という言葉…。
ターンオーバーはかんたんに言うと、水中の上下の水が(温度差により)かき混ぜられることで、底に沈殿しているヘドロなどを巻き上げてしまう現象です。この「ターンオーバーを避ける」ことで、必然的に釣果への近道になる場合があります。

03_ターンオーバー
ターンオーバーが起こっている場所は、濁りが強かったり、泡が消えないようなポイント…

ターンオーバーの攻略方法は、その影響を受けないエリアを選ぶこと。流れがあるところを集中して攻めたり、そもそもターンオーバーしない超シャローエリアと呼ばれるような浅いエリアを選ぶことです。
目安として、ロッドで水をバシャバシャして泡が残るようであれば水はよくありません。ただ、泡が残るからといって必ずしもターンオーバーとは言えないので、他に得ることができる情報があれば複合して考えましょう。

巻きモノの使い方

04_ ハードルアー各種

巻きモノといっても、クランクベイトやスピナーベイトなどいろいろなルアーがありますよね。各ポイントでどのルアーをチョイスするのか迷ったときは、以下を参考に最適なルアーを選んでみてください。
例えば、ウィードなど柔らかいストラクチャーがあるポイントはスピナーベイト。甲殻類がいるポイントでボトムに当てたいならクランクベイト。岩盤など急深なポイントであればバイブレーションなど。また、自分なりに「このポイントならこのルアーがイイ!」といった基準を作っておくと、反応がなかったときにもルアーチェンジがしやすいですよ。

そして、巻きスピードやねらう水深などはそのときの状況に合わせるのがベストです。
「そうは言っても難しい…」という方は、リールハンドルを回してルアーがアクションしていることが分かるスピードでいいと思います。手元に「ブルブル」した感じが伝わってくれば大丈夫です。

巻きモノを使用するうえでもう一つ大事なことは、どのようなコースを通すのか? ということ。
斜めに入っている立木を例に挙げると、立木が顔を出している水面部分、立木が湖底に刺さっていると思われる根本部分、立木の胴に沿う部分といった、最低3箇所にルアーを通すことをおススメします。

巻きモノで釣るためにまずやるべきこと

05_ トレブルフック

秋に巻きモノで釣るためには、ルアーの選択はもちろんですがタックルバランスやエリア選択などさまざまな要素を考慮する必要があります。なかでも、コレをやっておくと他のアングラーより釣果アップが期待できるんじゃないか、というのが「フック交換」です。

秋は水温低下や気温低下のため、バイトが浅いことが多い季節。そんななかバスに一番最初に触れるのがフック。最近のルアーは最初から付いているフックも優秀なものが多いですが、状況によって変えることで取りこぼしが減ることは確実です。
ちなみに私は、小型のクランクやシャッドといったルアーを使用する前に、必ずと言っていいほどハヤブサの「瞬貫TREBLE ROUND REGULAR(トレブル ラウンドレギュラー)」に交換しています。このフックはカエシがコンパクトに作られていて、バスのバイトがあったときにカエシが邪魔にならず貫通してくれるので、通常のフックよりもフッキング性能が高いんです。おススメのフックですよ。

 

06_ ブラックバス釣果

「秋は巻きモノのシーズン」と散々言ってきましたが、必ずしも巻きモノだけで釣れるわけではないのが現実……。他のタックルの準備もお忘れなく。
しかし、うまく巻きモノを使いこなすことができれば大きな武器になります。このシーズンに巻きモノを覚えれば、初めてのフィールドやライトリグが効かない場合など、さまざまな状況にアジャストできる可能性が上がります。そして何より巻きモノの釣りは楽しいので、ぜひトライしてみてください。

 

レポーターREPORTER

マッキー
プロフィール:マッキー
横浜市生まれ
高校生までプロサッカー選手を夢見てサッカーに打ち込むかたわら、バス釣りに出会い毎週のように釣り場に行く。社会人になってもその熱はとどまるとこを知らず、週末には大会にも参戦する日々。現在は行政書士事務所で働く負けず嫌いのバスアングラー。