INDEX
- ● リーダーの長さとシンカーの種類
- ● フックの種類と適したシチュエーション
- ・マスバリ
- ・ガード付きマスバリ
- ・オフセットフック
- ● ダウンショットでねらうべきポイント
- ・春(早春)
- ・夏
- ・秋
- ・冬
- ● ダウンショットの裏技テクニック
ダウンショットってなんとなく使ってるけど、適切なシチュエーションやセッティング基準が分からない…。このように感じているバスアングラーは少なくないのではないでしょうか?
今回は、ダウンショットに向いているフックやシンカーを含め、季節ごとの有効なシチュエーションを紹介したいと思います。
リーダーの長さとシンカーの種類
まず、ダウンショットで一番多い悩みはフックからシンカーまでの長さ(=リーダーの長さ)じゃないかなと思います。
ひとつの基準として、大体30cmを目安にセッティングすれば、ひとまず大丈夫。もし、リグを通したい水深がボトムから50cmなら50cmに変えて、よりボトムに近いところで誘いたいなら15cmにする、といった具合にリーダーの長さを調整します。また、リーダーが短いほうがロッドアクションに機敏に反応し、リーダーが長くなるほどゆっくりとした動きになります。
まずは基準として、30cmほどにセッティングするということを覚えてくださいね。
そして、ダウンショットに使用するシンカーにもいくつか種類があって、何を買ったらいいか分からないなんて方いませんか? ダウンショットシンカーには大きく分けて3種類の形状があり、「ラウンドタイプ」「ティアドロップタイプ」「スティックタイプ」といった、それぞれ特徴の異なるタイプが存在します。
(写真)左のラウンドタイプは、オールランドに使えるのでもっとも一般的な形状。感度を重視し、しっかりとボトムを感じることができる形状です。
右のスティックタイプはすり抜け重視。根掛かりが多かったり、ウィードなどの柔らかいストラクチャーがあるポイントで使用すると、ストレスなく釣りができます。その反面感度が落ちるので、うまくラウンドタイプと使い分けてください。
真ん中のティアドロップタイプはラウンドタイプとスティックタイプの中間。感度を損なうことなく、すり抜けてほしいときに使います。「ボトムをしっかりと取りたいけど、根掛かりがちょっと多いかな…?」といった場面での使用に適しています。
フックの種類と適したシチュエーション
ダウンショットで使用する主要なフックは3つあります。比較的マスバリが使われることが多いですが、そのマスバリも含め、他もみていきましょう。
マスバリ
まずは、ダウンショットで最も一般的なマスバリです。
マスバリの特徴は、ワームに対して「ちょん掛け」といわれる方法でセットしフッキング率が高いことと、ワームを固定する部分が少ない(=ワームとフックの接点が小さい)のでワームのアクションを最大限に発揮できるのがメリットです。その反面、フッキングがよいので根掛かりが多くなることがデメリットと言えます。
マスバリは、オープンウォーターやフラットなエリアなど根掛かりの少ない場所で使うとよいでしょう。
ちなみに私は、貴重なショートバイトをものにするため、ハヤブサの「DSR132 AERO DOWN SHOT」を使用しています。
ガード付きマスバリ
次に、マスバリにガードの付いたフック、ガード付きマスバリです。
マスバリの形状をしていて、ラインアイ付近からフックポイントまでガードが付いていることが特徴。ちょっとしたストラクチャーであれば、通常のマスバリよりもガードの効果で根掛かりを減らすことができます。デメリットとしては、ガードがあることでバスが違和感を感じたり、フッキング性能がガードなしよりも若干劣るといった点です。
ガード付きのマスバリは、ガードなしだと根掛かりしてしまいそうな場所で使います。
根掛かりを回避したうえで、バスの口にはしっかり刺さる必要があるガード付きマスバリ。ガードの適切な強さが求められるので、私はガード付きのデメリットを感じさせない、ハヤブサの「DSR132 FINESSE GUARD TYPE-D」を使用しています。
オフセットフック
3つめはオフセットフックです。
オフセットフックはワームをしっかりとホールドしてくれます。そして、ワームをセットするとフックポイントが隠れるため、根掛かりによるミスはほぼなくなると考えていいでしょう。しかし、フックポイントが隠れていることとマスバリに比べるとフックの軸が太いため、フッキングにはある程度のパワーが必要となります。
オフセットフックはウィードや入り組んだストラクチャーなどで使用することで、すり抜け性能というフックのよさを発揮できます。
私はラインアイとフックポイントを見てフックのバランスを確認しています。ハヤブサの「T・N・S OFFSET」はそのバランスがよいので、好んで使用しています。
これらのフックを状況に合わせて使い分けることで、より適切なアプローチができるようになりますよ。
ダウンショットでねらうべきポイント
ダウンショットで攻略できるポイントは、濃いカバーを除いてすべてです。カバーが濃いとシンカーやリーダーが絡まるので向いていません。
先述したフックの種類を踏まえて、季節ごとにダウンショットのセッティングを変更していきましょう。
春(早春)
スポーニングを控えているバスは、コンタクトポイントと呼ばれるシャローが隣接したブレイク近くのちょっとしたモノ(ストラクチャーなど)に着いていることがあります。
春はこのコンタクトポイントにアプローチして、その位置からなるべくリグを動かさずに長時間バスを誘います。それを得意としているのがダウンショットです。
夏
夏といってもかなり幅広いですが、一般的な夏に攻めたいポイントは他よりも涼しいところ。インレットや橋脚など一等地と呼ばれるポイントにダウンショットでアプローチします。
このとき気を付けたいのが、夏はポイントが分かりやすくフィッシングプレッシャーが高いため、ワームのサイズ感が重要になってくるということ。キャストして釣れなかったら、ワームのサイズを変更してみるのもおススメです。
秋
秋はとにかくベイトフィッシュを探しましょう。ベイトフィッシュのレンジに合わせてダウンショットで攻略することが釣果への近道です。
ダウンショットなら沈めることができ、さらにはリーダーの調整でベイトのレンジに合わせることが可能ですよね。キモはベイトよりも少しだけ上の層を引くことです。
冬
基本的には釣りづらい季節です…。とはいえ、バスは一ヵ所にたまっていることが多く、1匹釣れたら何匹も同じ場所にいると考えていいでしょう。ディープの水温変化が少ない場所を探します。
冬はウィードや落ち葉などがなくなるため、ディープのストラクチャーをオフセットのダウンショットで攻めるのも効果的です。また、ビッグバスは水温変化に強くシャローにいることもあるので、一発ねらいならシャローを攻めてみるのもアリですよ。
ダウンショットの裏技テクニック
この記事を見ている人だけに、こっそり裏技を教えちゃいますね。
ダウンショットを得意とする人たちのなかには、 リーダーの長さを1mほどに伸ばす人もいるんです。リーダーが1 mにもなれば、水中ではほとんどノーシンカー状態のナチュラルな誘いができるというワケ。その状態が他のアングラーとは違ったアプローチになるので、バスに「おっ!」と思わせることができるんですね。
また、ダウンショットはキャストして誘うとアングラーとダウンショットの位置関係が斜めになるので、実は30cmほどの長さのリーダーでもボトムに近い状態でバスを誘っていることになります。リーダーを長くすることで、周りのアングラーよりも少し上の層を攻略するという違いを生み、釣果につながっているのです。
ダウンショットはピンポイントを攻略することを目的としたリグです。
トッププロのなかにはサーチすることに使っている人もいますが、それはたくさんの経験と確かな技術があってこそ。本来はここぞというポイントで使用しないと、釣りのペースが落ちることは必至です。
季節やシチュエーションに合わせ的確なポイントにダウンショットを入れて、好釣果を目指してくださいね。
レポーターREPORTER
横浜市生まれ
高校生までプロサッカー選手を夢見てサッカーに打ち込むかたわら、バス釣りに出会い毎週のように釣り場に行く。社会人になってもその熱はとどまるとこを知らず、週末には大会にも参戦する日々。現在は行政書士事務所で働く負けず嫌いのバスアングラー。