カオリンの毎日スマイル計画☆ 「タイのアゴの標本づくり」にチャレンジ!
記念の魚はトロフィーに??

みなさ~ん、こんにちは! カオリンです☆

前回は念願のマダイ80cm! ハチマルが釣れたお話やハチマルが釣れたらやってみたかったこと、大ダイでのカオリ飯を紹介させていただいきました。
そして今回は、あと一つやってみたかった“タイのアゴの標本づくり”にチャレンジしてみたのでご紹介します。

実をいうと、「ハチマルが釣れたらアゴを標本にして残したい」とは思っていましたが“標本づくり”についての知識が全くなかったので、「作るのも難しいのだろうし、なにより特殊な材料が必要なのでは? それなら作れる方にお願いしようかな」と考えていました。
しかし、ネットや釣友さんに頼りつつ作り方を調べてみると、意外と身近なところで材料がそろうことが分かり、「それなら自分で作ってみたい!」とチャレンジしてみることにしたのでした!

というわけで、私の作り方が正解なのかは分からないですが、探り探り作ってみた模様をお届けします。

アゴの骨を取り出す

まずはアゴの骨を取り出すところからスタートです。
取り出すために、頭を丸ごと水煮にして周りの身から取り出していきます。もちろん、周りの身は美味しくいただきましたよ。

02_ まな板の上の大ダイ

わが家の一番大きなお鍋で煮ましたが、頭だけでも大きくてなんとかギリギリ入る大きさでした!写真を撮り忘れたのが残念です(笑)。
ちなみに、じっくり煮たのでしっかりお出汁も取れて、タイ出汁ラーメンも作りましたよ!

03_ タイ出汁ラーメン

 

さて、標本づくりに必要となる骨のパーツは8つ!

  • ①.上顎
  • ②.上顎の上にくる骨
  • ③.下顎
  • ④.下顎の奥の骨

この4つの骨が左右で対になっているので、パーツとしては8つとなります。大体下顎は左右くっ付いたままで上顎はバラバラになるそうです。実際に骨を取り出してみるとやはりその通りでした。

04_ 骨のパーツは8つ
骨を取り出し汚れを取った状態

取り出した歯の周りについた皮や肉(身)をできるだけ歯ブラシなどで綺麗に取り除きます。
タイの歯は奥までびっしり生えていますね。「前歯がすり減っているのも長く生きてきた証なのかな?」なんて考えながら観察するのも面白いです。

05_ タイの歯

次はしっかり「脱脂」「漂白」「殺菌」

続いての工程は、塩素系の薬品に漬け脱脂、塩素系漂白剤で漂白、そして殺菌(除菌)をするということ。この作業をすることで、変色(黄ばみ)予防にもなります。
家にある材料でできないか探してみると~~~ありました!

06_ ハイター
脱脂には脱脂作用のある水酸化ナトリウムが入っているものということで左の「カビハイター」、漂白には右の「キッチンハイター」。どちらにも殺菌(除菌)効果があります

脱脂

カビハイターを1:1で薄めて約3~5時間浸けるそうですが、あまり長く漬けると骨がボロボロになってしまうこともあるということ…。ですので、私は約2時間浸けました。

07-1_ 水とカビハイター
トレイはエリンギが入っていたもので代用(笑)
07-2_ アゴの骨を脱脂
脱脂中

漂白

全体的に漂白剤をスプレーし、約1時間置きます。
脱脂・漂白と同時に殺菌(除菌)もできています。

08-1_ 漂白剤をスプレー
08-2_ 約1時間置く

水に浸ける(薬品を抜く)

09_ 薬品を抜く

薬を抜くためにしばらく水に浸けておきます。

乾燥

10_ 乾燥

キッチンペーパーの上でしっかり乾燥させます。

しっかり乾燥したら、いよいよ組み立て

しっかり乾燥したら、組み立て作業に入ります。
ここからの作業に必要なものは、すべて100均ショップでそろえることができました。

11_ 標本づくりに必要な道具
左から、仮止め用にグルーガン、グルースティック、接着用に2液混合タイプのエポキシ接着剤、ツヤ出しにクリアスプレー

 

12_ 作業用に必要な道具
左から、作業用マット、シリコンマット。グルーが高熱になるので耐熱性のシリコンマットを敷きます

仮止め

13-1_ グルーガン

仮止めにはグルーガンを使用します。
グルーガンとは、グルーという樹脂を熱で溶かして接着させる工具。樹脂が冷えれば固まるので、冷えて固まる前に微調整もできて手軽です。そんな手軽さから、最近では手芸やDIYで使用される方も多いかと思います。

グルーガンの使い方自体は難しくないのですが、私は初めて使用したので思った以上にグルーがどんどん溶けて流れてきたため最初は少々焦りました。でも、慣れてくると「溶けてくるグルーのことは気にしない!」と開き直って、口の空く角度を調整しながらグルーを付けていきました。
微妙にずれて固まってしまうことも多々あったのですが、グルーは剝がすこともできるので付けては剝がし、また付けてと試行錯誤しながらなんとか仮止め完了! そんなこんなで、終わるころにはグルーの水溜りみたいになっていました(笑)。この作業が一番悪戦苦闘しましたが、だんだんと標本らしい形になり完成も近づいてきました。

そうそう! 溶け出たグルーはグルースティックと同じ筒状にすればまた使用できるそうですよ。

13-2_ グルーガンで仮止め

接着

仮止めができたので、お次はしっかり固定します。
固定するために2液混合型エポキシ接着剤を使います。硬化時間が10分のものなので、焦らず作業できました。

外れないようにつなぎ目の部分にたっぷり塗りましたが透明なので目立ちません。そして、しばらく乾かします。

14-1_ 2液混合型エポキシ接着剤
14-2_ ヘラを使って接着剤を塗る

ツヤ出し

そしていよいよ最後の工程! ラッカースプレーでツヤ出し!
臭いので作業は屋外で行います。

全体的にスプレーをしてしばらく乾かし、もう一度全体的にスプレーします。2度塗りしてしっかり乾燥させれば完成です!!

15-1_ クリア吹き
15-2_ クリアを乾燥させる

アゴの標本の完成!

ついに、でき上がりました!!

16-2_ タイのアゴの標本(正面)

ちょっぴり正中線(上下の顎の真ん中にある線)がずれているような気もしますが、そこはご愛嬌ということで(笑)。

何はともあれ自分で作ることができたことに大満足♪ 一からすべての工程を行ったので、より愛着も沸きますね。とっても大切な宝物が増えました。

16-1_ タイのアゴの標本(左)
16-3_ タイのアゴの標本(右)

 

思っていたより手軽に、そして、身近にあるものや材料で作ることができるということが分かりました。またメモリアルなお魚が釣れたときに作ってみようと思います。
ぜひみなさんも、記念すべきお魚が釣れた際にはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

それでは、みなさんが毎日笑顔でハッピーに過ごせますように♪♪

 

レポーターREPORTER

萩原 香
プロフィール:萩原 香
三重テレビ「フィッシングポイント」レポーター /三重県在住
好きな釣りは、イカメタル・タイラバ・ジギング・太刀魚テンヤ・磯グレなどなど、それぞれ面白さがあって釣りはなんでも好きです♪ 釣った魚を美味しく食べることも大好き! 釣りを始めてからお魚もさばけるようになりましたよ♪