もう怖くない!根掛かり回避の対処法 根掛かりさせないファーストステップは
確実な底取りと回収への意識!

2.セッティング次第で上がる回収率と
根掛かりの確認方法

09_ IMG_8448 メタルジグ

根掛かりで仕掛やルアーをなくすのは嫌なものです。ルアーでいえば、たくさんのキズが付いていてもよく釣れていたもの(自分のなかの一軍)は、なおさら痛手となります。とはいえ、投げないわけにはいかず、釣れると信じたルアーを根掛かりさせてしまったときは、かなりヘコんでしまいますね……。私もつい昔のことを思い出してしまいました(笑)。
では、根掛かりした場合どうすればよいのかと言うと、むやみやたらにロッドをあおって外そうとしないことです(慣れてくると、ついついラインの伸びを利用してロッドでやってしまいますが…)。なぜでしょうか…?

(1)根掛かりしたときの対処方法

10_ 100222-23 (84) 根掛かりしそうな根

むやみにロッドをあおって根掛かりが外れると、糸がフケて竿先(ロッドティップ)にラインが絡んでガイドが飛んだり、ティップが折れたりする恐れがあります。とくに船釣りの場合に起こりやすいトラブルです。
正しい方法は、利き手でラインをつかんで優しく外すやり方。根掛かりが発生したら、竿先から海中に伸びているラインを手繰り寄せ、軽く揺するように何度かシャクるように引っ張ってみてください。そうすることで、今どのような状態なのかを確認できます。カタカタと音が伝わってくれば、ハリが掛かっているだけで外れやすい場合が多く、まったく動かなければ根の隙間などに挟まっていてかなり重症です。何とか時間をかけて優しく揺することで外れることもあります。辛抱強くチャレンジして、それでもダメなら、最後にはラインの伸びを使って弾くように外す方法を試してみてください。

(2)根掛かりしにくい形状とライン

11_ IMG_8449 ラインスプール

そもそも根掛かりしにくいものはどんなものでしょう。エサ釣りに使うオモリやメタルジグでたとえると、サイズは小さいものより、大きなものの方が根掛かりはしにくいです。同じ重さであれば体積の大きいものの方がいいと思います。つまり重くて大きく、細長いものの方が根掛かりは少なくなるということです。具体的な形状でいえば、丸型やナス型ではなく棒状の細長い形状で重いものが根掛かりしにくい形状です。

使用するラインに関しては、リーダーやメインラインのPEも含めて細い方が水切れがよく、根掛かりは少なくなります。しかし、使用するラインが細いと根掛かりはしにくいものの、根掛かりしてしまった際の回収では切れやすいのも事実。より太いラインを使用することで、根掛かりした際にどうしても外れないと判断したときは、強引に引っ張りハリを折ったり曲げたりして回収できるので、太いラインの方が有利です。ラインに関しては、どちらを選択するのか悩むところですね。

(3)根掛かりの確認方法

12_ IMG_8451 しなる竿

着底後に「グッ!」と重く感じるときがありますよね! 根掛かりなのか? 魚が掛かっているのか? いくら注意をしていても、また、慣れている人でもよく分からない…。よくある話です。こんな場合の見極め方があります。

まず、このように根掛かりかどうか分からない場合は無理に引っ張らず、一度止めたまま待つ方がよいということ。もし、魚が掛かっていれば竿にはバタバタと反応が出ます。ただ重く感じただけでアワセてしまうと、根掛かりを悪化させてしまうだけなので注意しましょう! 魚が掛かっていれば竿先が動いてくれるので、それからアワセを入れても十分だと思います。重く感じた場合は「止めて待つ!」を心がけることが大切です。これも、ぜひ実践してみてくださいね!

 

13_ IMG_8439 堤防と空

ビギナーの方に限らずエキスパートの方でも油断をすると根掛かりをしてしまうものです。毎回意識しながら釣りをするのも難しいかもしれません。またショアやオフショアといったシチュエーションによっても対処法は大きく違ってきます。水深が深くなるにつれて、さらに底取りが難しくなってきます。そうなると、やはり最後はたくさんの経験を積み重ねていくことがもっとも重要だということになりますね!
トライ&エラーを繰り返しつつではありますが、日頃からの意識と工夫する気持ちで、根掛かりを恐れずぜひトライしてみてください!

 

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井上 隆史
プロフィール:井上 隆史
休みの日も家でのんびり過ごせない昭和のアラフォー世代。人なつっこい笑顔と誰とでも仲良くなれる性格とは裏腹に、ライトソルトをメインにワカサギ釣りまでこなすマルチなハヤブサフィールドスタッフでもある。『イノォさん』の愛称で親しまれ、関西圏を中心に週末の釣りを存分に楽しむ生粋のサラリーマンアングラーだ。