FISHFRIENDS×HEATコラボ企画 瀬戸内海のサワラ攻略!
“控えめ”が効く「ブレードジギング」

記事提供:フィッシュフレンズ【FISHFRIENDS】

秋の瀬戸内海で人気を集める「サワラゲーム」。なかでも近年存在感を高めているのが、ブレード付きジグを使用する「ブレードジギング」です。派手な誘いではなく、“控えめなアピール”で口を使わせるこの釣りの魅力を、まだまだ時期的に早いタイミングではありますが、瀬戸内海の実釣視点から紹介します。

瀬戸内海でサワラを攻略するカギは
「ブレードジギング」だった!

瀬戸内海は、派手な海ではありません。荒々しい外洋のような緊張感もなければ、一発逆転の夢ばかりを見せてくれるフィールドでもありません。潮は速いものの波は穏やかで、島が視界を遮り、どこか閉じた印象すらあるからです。
それでも私は毎年秋になると、楽しみに遊漁船に乗り込んで出船します。理由は単純で、「サワラ」がいるからです。

「ブレードジギング」という釣りに真剣に向き合うようになったのは、「瀬戸内海で、どうすればサワラときちんと勝負できるのか」を考え始めてからでした。速巻き、ジグ、ミノー……と、いろいろ試しましたが、どれも決定打にはなり得ませんでした…。そんななかで残ったのが「ブレードジギング」だったのです。

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サワラに効く“控えめなアピール”という武器

瀬戸内海のサワラは、思っている以上にシビアです。見えていないわけではありません。いるのに口を使わないのです。ベイトが豊富なためか、無理にジグへ反応する必要がない状況が多いようです。

ブレードジギングの強みは、主張し過ぎないことにあります。ジグ自体は控えめに動き、テールのブレードが「そこに何かがいる」と知らせます。強烈なアピールではなく、違和感を水中に残すくらいのイメージ…。
巻いている最中も、ただ巻いている感覚とは少し違います。ロッドに伝わる微細な振動から、ブレードが回っていることを確認しつつ、あえてアクセントを加えない釣り方をします。釣り人側が“我慢する釣り”と言った方が近いかもしれません。

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秋の瀬戸内海で際立つブレードジグ

秋になると瀬戸内の海は一気に慌ただしくなります。ベイトが表層に集まり、潮目が張り付き、場所によってはナブラも立ちます。ただ、ナブラ打ちが成立する時間は短く、一瞬の判断を要求されます。
一方でブレードジギングは、その1段下を丁寧に探れるため、表層を意識しつつも、中層からボトムまでを横に引けます。島の先端、航路脇、ブレイクの肩など……そうした「一見地味な場所」で静かに結果が出ることが多いのです。

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面白いのはヒットしたときの印象です! 「ドンッ」とくることもありますが、半分以上は違和感から始まります。「少し軽くなった」「ほんの一瞬巻きが止まった」そんな変化です。そのまま巻き続けると、次の瞬間ロッドが絞り込まれます。この“間(ま)”を取れるかどうかで釣果は大きく変わり、考える余白がこの釣りを面白くしてくれます。

ブレードジギングはやること自体は多くありません。落として、巻いて、また落とす。ただそれだけです。だからこそ、考える時間が生まれます。
「今は速過ぎるのか…」「ブレードのサイズは合っているのか…」「ジグを替えた方がいいのか、それとも同じまま続けるべきなのか…」。答えはすぐには出ません。何度か流し直して、何も起きず、少し不安になったころに突然答えが返ってきます。この「報われなさ」と「報われ方」の振れ幅が、瀬戸内海のブレードジギングの醍醐味だと感じています。

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「ブレードジギング」は、激しく誘い続ける釣りではありません。巻き速度やレンジ、ブレードサイズなど、小さな違いを積み重ねながら、その日の反応を探していく釣りです。だからこそ、ベイトが豊富で魚がセレクティブになりやすい瀬戸内海と相性がよく、サワラ攻略のひとつの軸として成立しています。

派手さよりも“合わせていく面白さ”があるのも、この釣りの魅力です。落として巻くだけというシンプルな釣りだからこそ、考えたことがそのまま結果に表れます。穏やかな瀬戸内海でサワラを追い続けるほど、その奥深さを強く実感できるはずです。

企画・記事協力:FISHFRIENDS


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レポーターREPORTER

プロフィール:岩国雄

秋になるとサワラを求めて、船旅をする釣り人