もう怖くない!根掛かり回避の対処法 根掛かりさせないファーストステップは
確実な底取りと回収への意識!

誰もが避けて通れないトラブルの1つでもあり、釣りをするうえで厄介な「根掛かり」。嫌ですね…。根掛かりがなければ嫌な気持ちを味わう必要もなく、手返しよく釣りを楽しめるのはご承知の通り。もちろん回避することで釣果アップにもつながります。
「どうすれば根掛かりを防げるのか?」根掛かり回避術を知っておけば、金銭的な負担を軽減でき、釣りテクも向上するはず! まずは身近なことから意識を高め、少しでもトラブルを減らしていけるように、私、井上(イノォ)なりの対処方法をお伝えしていきます!

さっそくいってみましょう!

1.釣りの基本中の基本となる
底取りをしっかり身につけよう!

01_ IMG_8440 堤防釣りシーン(後ろ)

まずは、「根掛かり」に対してしっかりと意識をすることが、もっとも重要です。大半が初めの底取りを確実にできるかどうかだと私は考えています。着底のサインを見逃さずに着底後の初動作を早くし、底切りをすることが大切です。底切りをする際は軽くロッドをあおって底を切るか、そのままリーリングして底を切るかでよいと思います。しかし、いつまでも底に仕掛やルアーを置いたままだと、潮の流れや風に持っていかれて根掛かりを起こしてしまいます。
このことを踏まえて、押さえておきたいポイントは3つ! 底取りへの意識を高め、ちょっとしたことに注意を払うだけで、かなり根掛かりを回避できると思いますよ。

  • (1)しっかり底を取る
  • (2)糸フケを極力なくすことを意識する
  • (3)竿先を見るのではなくリールのスプールを見る

では、この基本的な3つのことについて、少し深くお話ししていきましょう。

(1)底取りの重要性

まず1つめは「しっかり底を取る」こと。これはとても重要で、どの釣りに対しても共通することなので、とくに意識してほしいと思います。そして、しっかり底取りができるようになれば、釣果アップに大切な「底質の判断をする!」ということにもつながっていきます。ぜひ実践してみてください。

02_ IMG_8443 堤防釣りシーン(横向き)

しっかり底を取るため、単純に着底が分かりにくいときはオモリを重くしてみましょう。潮の速いポイントや二枚潮のときも同様です。そして、着底を感じ取るための感度を上げるには、同じ重さでも細くて長いもの比重の高いものを使用すると感度は上がります。つまり、細長い形状で高比重のタングステン製のオモリが着底を感じ取るのに向いているということになります。
比重が高いタングステンはフォール速度が速く、着底したときの衝撃も大きくなるので、手感度が上がるのです (金銭面で負担が大きいというデメリットはありますが…) 。さらに、感度が上がることによって底質を見極めやすいというメリットも生まれます。たくさんの情報が得られるようにもなり、いいこと尽くしですね!

03_ IMG_8444 シンカー

たとえばねらうポイントが、泥、砂泥、砂、礫、岩なのか? カケアガリやカケサガリ、さらに溝やヘコみといった起伏に富んでいるのか? など、海底にはたくさんの情報が詰まっています。多少なりでも把握できるようになれば、どのような地形で、どこの部分に魚が溜まっているのか? この地形ならどんな魚が釣れるのか? など想像を膨らませることができるのです。比較的、たいていの魚は根の頂上にはおらず、出っ張りやヘコみといった身を隠せるところに多くいます。つまり、根掛かりしやすいところに多いというワケです。なので、少し脱線してしまいましたが、しっかり底を取ることが底質の判断にもつながり、釣果アップのためにとても重要なことだとお分かりいただけたでしょうか。

(2)糸フケと根掛かりの関係

2つめは「糸フケを極力なくす」ことです。釣りをするうえで釣果やアタリを出すことを優先するならば、糸フケは作った方がいいのですが、底取りを優先するなら糸フケは出さないほうが根掛かりはしにくくなります。
では、なぜ糸フケを出さない方がよいのでしょうか? それは、あまりにも糸フケが出ていると「着底感が分からなくなる」からです。着底が分からないと余分に出た糸が潮に流され、さまざまな根に絡みやすくなります。余分な糸フケは、もっとも多い根掛かりの原因なのです。

04_ IMG_8445 糸フケ

対処方法としては、リールのスプールを軽くサミング(指で軽く触れて糸の出を抑えるテクニック)し、糸にテンションをかけながらフォールさせる方法があります。フォールスピードが遅くなるので、やや素早い底取りはしづらくなりますが、確実に底が取りやすくなります。根掛かりを回避するための基本的な動作の1つですので、ぜひ実践してください! もちろん、オモリが着底した瞬間に素早く底切りするのも忘れずに。

05_ IMG_8446 サミング
06_ IMG_8447 フェザーリング
ベイトリールとスピニングリールのそれぞれの糸の出を、指で軽く押さえてコントロール

ちなみに根掛かり回避とは相反する、糸フケが必要な状況とは、いったいどんな状況なのでしょうか? それは、船釣りになりますがウネリが大きいときに糸フケが必要となります。
底を中心に釣りをする場合、ウネリで船が持ち上げられてしまうと底取りが難しくなります。船の上下にあわせて釣りをするのはなかなか難しいため、多少糸フケを出して、できるだけ底を切らないようにするのです。どのくらい糸フケを出すかは経験をともなっての話となりますが、参考のために挙げさせていただきました。

(3)手元の操作で感度を得る

07_ IMG_9980 手元の寄り

3つめは「竿先ではなくリールのスプールを見る」こと。こちらに関しては、着底と同時に手元に伝わる「コツン!」 という着底感ばかりを頼りにするよりも、まずはリールのスプールを見て、着底時に一瞬「糸の出が止まる」のを確認するほうがよいということです。それでもわかりにくい場合はオモリ(ルアー)を重くするのが有効です。

さらに、着底感がいま一つ分かりにくい場合は、着底した(だろう)オモリを竿を立てるなどして持ち上げ、糸を張った状態にして再び落とし込んでいき底を取り直すと、着底感度がよくなります。分かりにくいときほど繰り返してみてください。覚えておくと便利です。
ちなみに、魚は音にも敏感なので、オモリが着底した際に発生する音がアピールや誘いになる……というチャンスに恵まれるかもしれません。

08_ IMG_2618_17 竿を立ててティップを見つめる