知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.88海の中でコンブから出汁がでないのはなぜ?

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あけましておめでとうございます!
「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。お正月いかがお過ごしだったでしょうか。おせちは食べましたか?
おせちにもいろんなさかなが入ってますよね。田作りのカタクチイワシ、タイ、ニシン…。新年1本目の記事は、そんなおせちに出てくる「昆布」について書きます。
……ってさかなちゃうんかい!!

さて、「養老昆布(よろこぶ)」と書けることからお祝いの意味や、不老長寿の願いも込められています昆布。ふとこんな疑問が湧いてきたんですよ。

コンブって

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昆布って海の中でなぜ出汁が出ないの?
テツandトモさんも「なんでだろ~♬」と歌っていたこの疑問に今日は答えていきます。

そもそもコンブに含まれている旨味は、表面でなく細胞膜の中にあるんです。

昆布の旨味はグルタミン酸

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昆布の旨味=グルタミン酸は細胞膜の中にあるため、膜に守られて通常は外に出てきません。
それが、あるきっかけでそのバリアーも壊れるのです。

昆布が死んで

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昆布が死んで乾燥すると細胞膜はもろくなり、そこに熱いお湯をかけることで、細胞膜が壊れてグルタミン酸がお湯に溶け出してしまうのです。
それがいわゆる「出汁が出る」ということになります。

つまり昆布の目線で言い換えると……。

海の中では耐えてる

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細胞膜が壊れないように、海の中では必死に耐えているということなんですね。

北海道のおたる水族館のクイズコーナーで見たこの回答、ユーモアが溢れていて素敵だなと思いました。

 

まだまだ先の見えない日々が続いているかと思いますが、僕らもユーモアを片手に前向きに耐えていきましょう。
今年もよろしくお願いします。じゃあね!

 

レポーターREPORTER

川田 一輝
プロフィール:川田 一輝
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態や海の大切さをイラストや歌で伝え、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビの釣り番組や水族館でさかなを解説したり、ラジオDJ・声優としても活躍中。
初の書籍「ツッコミたくなる おさかな図鑑」は重版。SNSのフォロワー数合計50000人以上(2021年現在)
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