こんにちは!
クロールを挫折して平泳ぎしかできません、「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。ゲコ!
平泳ぎしか出ない僕はもはやカエルのおにいさんですが、有明海でぴょんぴょん干潟をとび跳ねる、まるでカエルのようなさかながいます。
それはムツゴロウ。
陸で呼吸できるサカナ!?
ハゼ科のさかなで、大きくなれば20cmにもなる有明海のアイドル、そして昔は貴重な食糧でした。
佐賀弁でむつい(=脂のってる)ごろう(=ハゼ)でムツゴロウ。
食べても美味しいさかななんですよ。
さかななのに、なぜ陸地や干潟で生活できるか気になりますよね?
その答えはこちら。
なぜ干潟で生活できるか
皮膚呼吸ができるさかななんです!
干潟に1mほどの巣を掘って生活しているムツゴロウ。昼間の干潮時には、巣からでて珪藻(けいそう)などエサを求めてとび跳ねます。
皮膚呼吸のおかげで陸上でも生きていけるものの…、そのためにこんな変な行動も。
ヘンなサカナで…
同じエサを求めるヤマトオサガニはライバルでよく喧嘩をしていたり、皮膚が乾くと死んでしまうので、ゴロゴロ転がって体を濡らす姿がみられます。
それでもヤバイときは。
口でも呼吸できる!?
口の中に溜めた水で呼吸することができます!
とても器用なおさかなですね!
有明海では昔から、巣穴に竹筒などで作った罠を仕掛けて巣穴から出てきたところを捕獲する「タカッポ」や「むつかけ」などの伝統漁法で漁獲されます。
佐賀の郷土料理「ムツゴロウの蒲焼」にすると美味しいんですよ。
カエルみたいなさかな、ムツゴロウ。
よかったら有明海に見に行ってみてくださいね!
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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