INDEX
- 1.アジングに適した好ポイントとは?
- (1)漁港
- (2)防波堤
- (3)サーフ(浜)
- (4)磯
- (5)河口
- 2.底が砂地プラスαのエリアはアジが好むシチュエーション
- 3.アジの「場所を当てる」には 現場を観察するのが大事!
- 4.アジの行動を踏まえ、時間帯によって釣る場所を変えよう!
- 5.デイゲームとナイトゲームでのねらい所とは?
- (1)デイゲーム
- (2)ナイトゲーム
2.底が砂地プラスαのエリアはアジが好むシチュエーション
アジは砂地エリアを好む魚でもあります。とくに砂地にもうひと要素絡めば釣れる可能性が高まります。
砂地にはエサとなる多毛類(ゴカイやバチ)が生息するほか、海草のアマモが生育しており、小魚や甲殻類またはプランクトンの隠れ家としての役割を果たしています。つまり、底が砂地でかつアマモが生えている場所は、アジにとってエサを捕食しやすく回遊途中の隠れ家にもなる場所。海草のアマモがところどころに生えている場所を見つけたら要チェックです! もちろん、アマモ場だけでなく砂地に点在する根などもねらい所です。
ねらい方はボトム(底)攻めが有効です。連発する可能性も高くなりますので防波堤の外海側、内海側と両方とも探りましょう。実際のところ数が多く出るのは「砂地+α」となるポイントであるということも覚えておくとよいですね。
3.アジの「場所を当てる」には
現場を観察するのが大事!
アジングにおいてもっとも重要なことは、アジの「場所を当てること」。…とかんたんに書いていますが、これが1番のテクニックと言っても過言ではありません。アジの群れを見つけることができれば、あとは比較的かんたんにアジを手にすることができます。
しかし実際に群れを見つけようと思っても、季節や条件などにより居場所は変化しますし、これが意外に難しいものなのです…。
現在は釣具屋さんの情報だけでなく、インターネットやSNSなども含めた情報源がたくさんあり、ポイントの紹介などをしてくれています。それらを活用するのもよいでしょう。たとえば「近くの漁港で朝、サビキでアジが釣れていた」「釣具屋さんの釣果情報ではサビキでアジが釣れているらしい」など、たくさんの情報を得ることができます。ところが、実際にはどんな(具体的な)ポイントやシチュエーションで釣れているのかは分かりません…。
そこで大事なのは、実際に自分の足を運んで確認すること。足を運んで現場を目にすることで釣り場の地形や底質、アジが溜まるポイントもわかります。実際に出かけて観察してみることが重要なのです。まずはアジを探すところからはじめて、アジを見つけたら通ってみましょう。1つの場所に通い続ければみるみるアジングが上達しますよ!
4.アジの行動を踏まえ、
時間帯によって釣る場所を変えよう!
アジはほぼ同じサイズで群れになります(サイズが違うアジ同士は泳ぐスピードや捕食行動も違うため同じ群れにはなりません)。小さな群れがエサを見つけると集まり、大きな群れへと変わっていきます。つまり、できるだけまとまった大きな群れを見つけようと思えば、「今、どこに、どの水深にエサがいるのか?」を知ればよいということです。
一般的にアジのエサとなるプランクトンは、日中深場に溜まり、夕方から夜にかけて浅場へと移動します。アジもエサの動きにともなって深場と浅場を時間によって行き来するのです。また、潮の干満によって流れも変わり、時間帯によって「潮が当たるポイント」「深場の位置」「エサが寄ってきやすいポイント」も変わりますので、干満や潮位もチェックしておくとよいでしょう。
5.デイゲームとナイトゲームでのねらい所とは?
さてここからは、先述したポイントを踏まえつつ「デイゲーム」と「ナイトゲーム」にシチュエーションを分けて、実際にアジを釣るための具体的なねらい所を解説していきます。
アジングにおいて釣り場内のどこにアジが居るのか? どのような場所に群れが留まるのか? を見極めることが大切。群れをなして回遊しているアジは常にエサを求めて移動していますので、エサとなるプランクトンや小魚、または甲殻類などが溜まりそうな場所を探すのが手です。もちろん、時間帯によってエサもアジも居場所が変わりますので、実際にどのような場所に着くのか…? 例を挙げながら見ていきましょう。
(1)デイゲーム
「デイゲーム」とはいえ、基本的に釣果が上がりやすいのは朝夕のマズメ時に絡む時間帯がオススメです(「ナイトゲーム」も同様)。堤防をメインに釣行するとよいでしょう。
基本的に日中のアジは、日の高いうちは外敵から姿を隠せる障害物の影に隠れています。エサとなるプランクトンも底に溜まりますので、底中心を意識して以下の4つを探ってみましょう。
- ①.ボトム(底)の障害物の影となるところ(太陽の傾き具合も重要)
- ②.ところどころに生えている砂地の海草(とくにアマモはねらい目)
- ③.潮通しのよいところと変化のある場所(潮目や潮のヨレ、白い泡やゴミが浮いているところは要チェック)
- ④.ミオ筋といわれる船の往来によってできた深い溝(ブレイク)付近
アジは日中、より深い場所を求めて漁港から出て外海を回遊する傾向にあります。漁港や堤防の外向き(外海側)をチェックしましょう! しかし、なかには漁港内に残るアジもいるので、必ず内向きと外向きの両方をチェックしてみてください。
(2)ナイトゲーム
アジングで最もメインとなるのが「ナイトゲーム」。アジは夜によく釣れすいため、明かりの恩恵を受けやすい「新月大潮の常夜灯下」という定番の場所はとくにねらいたいポイントです。しかし、なかなか日を選ぶのは難しいため、ねらうべきポイントとして以下の5つを探ってみてください。
- ①.常夜灯付近(明暗部の境目)
- ②.潮目やヨレ(潮目:エサとなるプランクトンが溜まりやすい海流がぶつかるところ /ヨレ:白い泡やゴミが溜まるところ)
- ③.堤防のキワ・足下(堤防に潮が当たる「当て潮」では、プランクトンが堤防のキワに寄っていることがある)
- ④.港内のコーナや停泊船の下(プランクトンが溜まりやすい)
- ⑤.地形の変化や障害物付近(当たる潮が変化している)
ナイトゲームでは暗くて海面が見にくい場合がほとんどですが、常夜灯の明かりを頼りに潮目や潮のヨレを探すことが大切です。ぜひ注意して海の状況を観察してみてください。そして、エサが溜まるところを最優先にポイントを選ぶことが重要です!
今回は、「どのような釣り場を選べばよいのか?」「どんなところをねらえばよいのか?」について解説しました。少しでも参考になりましたか? 場所や時間帯により群れの居場所はさまざま。現場を自分の目で確認し、アジの居場所を探し出す目を養ってみてください!
次回のテーマは「釣り方の基本」についてお届けする予定です。それでは、また次回も「初心者でも安心!アジング How to」をお楽しみに!
レポーターREPORTER
休みの日も家でのんびり過ごせない昭和のアラフォー世代。人なつっこい笑顔と誰とでも仲良くなれる性格とは裏腹に、ライトソルトをメインにワカサギ釣りまでこなすマルチなハヤブサフィールドスタッフでもある。『イノォさん』の愛称で親しまれ、関西圏を中心に週末の釣りを存分に楽しむ生粋のサラリーマンアングラーだ。