今から知りたい!エギング STEP UPアオリイカの釣り方!
イカのアタリってどう取るの?

前回は釣り方の基本を紹介しました。今回は、エギングで重要なアタリの取り方です。

01_ 竿を構える

まず最初に、イカって特徴的な見た目をしていますよね? 大きな目玉に透き通った体、エンペラと呼ばれるヒレのような部位をヒラヒラと動かしながらホバリングする姿。そして魚にはない腕が10本もついています。 やはり、アタリも魚とは違うのでしょうか…?
エギングだけではありませんが、釣りにおいてしっかりとアタリを取れるようになるには、何度も釣りに出かけることが不可欠かと思います。ですが、ただ釣りをするだけでなく「段階を踏む」「小さなことを意識する」などで、すぐにでも上達できるかもしれません。

そんなアタリの取り方を含め、上達するためのちょっとしたアドバイスなどをご紹介していきます。

1.イカってどんなアタリが出るの?

02_ イカの寄り(触腕か、エギを抱えている姿)

イカは2本の触腕と呼ばれる長い腕を巧みに使って(伸ばして)エサとなる小魚などを捕らえ、体の方へ引き寄せてから最後に10本の腕全体で抱え込むように捕食します。捕食方法が魚とはまったく違いますが、釣り人側へは実際どんなアタリが伝わってくるのでしょうか? アタリの取り方と合わせて見ていきましょう。

(1)目で見てわかるアタリ

1つ目は、目で見てわかるアタリです。
イカがエギにアタックしてくる際、いきなりエギを抱きかかえにくることもありますが、エギがエサかどうかを確かめるような仕草で、2本の触腕を素早く伸ばしてくることもあります(イカパンチ)。大きなアタリであれ、イカパンチのような小さく瞬間的なアタリであれ、メインライン(道糸:基本はPEライン)にその反応が現れるのです。

03_ たるんだライン
たるんだラインの動きやかすかな変化を見ればアタリが分かるのです

そんなメインラインの動きを見てアタリを取ります。
たとえば、トップガイドから海に向かって伸びているメインラインを少し緩めた状態にしておくと、そのラインに「急に張る」「急に緩む」といった動きが出ます。また、海面に浮かんでいるメインラインはエギが沈んでいく間は沖に向かって一定速度で引っ張られていきますが、それが「急に速く引っ張られる」「急に止まる」といった動きに変わります。

※「急に止まる」というのは、たとえば着底後に数回シャクってエギを浮かせたとすると、普通であればエギが沈むためメインラインが引っ張られるはずなのに、引っ張られずにすぐに止まるといった明らかに異なる動きです

(2)手に伝わるアタリ

2つ目は、ロッドを持つ手に伝わってくるアタリです。
メインラインをある程度張った状態にしていると、急に「グーン」と竿先が引っ張られる感覚や、ゴミなどが引っかかったような重みが手元に伝わってきます。ロッドを普通に持ったままアタリを待つのが一般的ですが、リールから出たメインラインに少し指をかけることで、引っ張られる感覚がより鮮明に伝わってくるというやり方もあります。

手に伝わるアタリを取る方法は、メインラインをある程度張っておく必要があります。張っていない状態で待っていても手元には伝わってきませんので注意してください。

04_ 張っておいたライン
ラインを張っていれば、アタリはロッド全体やリールを持つ手元に伝わってきます

(3)アタリの取り方
それぞれのメリット・デメリット

05_ 水面に這うライン

「目で見てアタリを取る方法」はメインラインを少し緩めた状態にしておくことがポイントです。ラインを緩めておくことでエギに力が伝わりにくく、自然にフォールさせられます。なかなかアタリが出ないという人の多くは、エギがフォールしていく際に気づかずに動かしてしまっていることがあります。知らずにチャンスを減らしているかもしれません。
また、この方法はエギを自然な状態でフォールさせられる反面、ラインは風や潮の流れなどの影響を受けやすく、状況によってはアタリが分かりづらくなるということや、メインラインの張り方(張らず緩めず)にも慣れが必要といった難点があります。

「手に伝わるアタリを取る方法」はメインラインを張っておくことがポイントです。ラインを張ることで、アタリがダイレクトに手元まで伝わってくるため分かりやすい方法です。
しかしこの方法、アタリが手元に伝わりやすいということは、逆にエギにも不意な力が伝わってしまいやすいということです。気づかないうちにエギを動かしてしまい、「フォールが安定しない」「イカが警戒する」ということになりかねません。

06_ ジッとロッドを構えるアングラー(斜め後ろから)

ポイントとして、どちらの方法もアタリを待つ間はロッドを可能な限り動かさないように意識すること! まずは自分に合った方法でトライし、慣れてくれば状況によって使い分ける。ロッドを極力動かさないというちょっとした意識を心がければ、取れるアタリの数が増えるはずですよ。

2.アタリの取り方
上達へのステップアップ

07_ 水面に浮かせたイカ(寄せてくるシーン)

(1)見えイカで感覚をつかもう!!

08_ 見えイカ発見

見えイカを見つけたら、抱く瞬間を目で見ながら実際にはアタリとしてどんな反応が出るのか確認してみましょう。手元に伝わってくる反応やラインの動きの変化などをイカを見ながら確認して、アタリの感覚をつかむとよいでしょう。感覚をつかむことで、イカが見えていない状態でもアタリがより分かるようになってくると思います。

【ここもポイント!】
見えイカでアタリの感覚をつかみながら、エギの動かし方によってイカがどう反応するのかも確認しておくとよいでしょう。見ることのできない沖のイカに対しても、同じ動かし方をすることでよりイメージが湧きやすくなります。一緒にチェックしてみてください。

(2)いろいろなアタリを知ろう!!

09_ シャクリシーン

秋は数釣りシーズンです。アタリの感覚をつかむにはとてもよい時期だといえます。アタリが分かるようになるには経験が一番です。ラインが急に張る・緩むなどのさまざまなアタリのパターンや、手元まで伝わる「グーン」と急に引っ張られるような感覚を数多く経験することで、わずかなアタリにも気付くことができるようになってくると思います。

(3)アワセは失敗を恐れずに!

10_ アワセた瞬間のシーン

今一つアタリが分からないという方でも、疑わしいと感じたタイミングでアワセを入れてみてください。イカが乗らなくても、シャクりを入れただけと思えばOK。最初はイカが乗っていればラッキーというくらいで大丈夫ですので、アワセをいれる感覚をつかみましょう!! アタリを感じてからアワセをいれるまでの動作がスムーズになることで、イカが掛かる確率がアップします。

【ここもポイント!】
テクニックの一つとして、着底後にエギを数回シャクって浮かせたあと、一定の力でゆっくりとロッドを動かしエギを引っ張ってみてください。ロッドを動かさずにアタリを待つよりも、ゆっくりと動かすことでアタリが分かりやすくなります。「水平フォール」というテクニックなのですが、アタリだけでなく着底も分かりやすくなる方法です。

今回の重要ワンポイント

  • ●まずはアタリの種類と取り方を知ろう
  • ●慣れないうちは段階を踏むことも大切! 感覚をつかんでから次のステップへ!
  • ●失敗してもOK! 疑わしいアタリ(?)はアワセを入れよう!

 

11_ アオリイカ釣果(清水)

5回目の今回は、アタリの取り方をご紹介しました。
イカの大きさやシーズンなどでもイカのアタリ方は変わります。さまざまな状況で釣りをして、経験を積んでいきましょう!! アタリを取ってしっかりアワセが決まる。「釣れた」という感覚から「釣った」という感覚に変わるだけでも、エギングがもっと楽しく感じてくるのではないかと思います。

次回は、「季節別アオリイカの習性」について、知っておくと釣果アップにもつながるお話に移ります。ぜひ引き続き、「今から知りたい!エギング STEP UP」にお付き合いくださいね!

 

レポーターREPORTER

清水 雅史
プロフィール:清水 雅史
小学生のころ父親に連れて行かれた海上釣堀がきっかけとなり、釣り熱が加速。中学生になると、時間さえあれば近所の野池でバスフィッシングを楽しんでいた根っからの釣り好き。現在は釣具メーカー・ハヤブサにて開発課メンバーとして勤務し、ソルトルアー(エギ・オフショアジグなど)を中心に日々開発を行っている。
プライベートでさまざまな釣りを楽しむなか、とくにエギングとライトゲームを好み、近場だけでなく四国や九州にまで足を運ぶ熱血ぶり。