今から知りたい!エギング STEP UPもう迷わない!エギのカラー選択!

前回は季節によって異なるアオリイカの習性について紹介しました。今回は、実際に釣りをする際に悩ましい(?)エギのカラー選択です。

01_ エギケースのエギ

いざ釣り開始! とエギケースを見るといろんなカラーのエギがずらり…。「今日のヒットカラーはどれかな?」などと、いろいろ考えると迷ってしまいますよね。カラー選択に迷わないためには一体どうすればよいのでしょうか? また、これだけたくさんの色のエギがありますが、その違いをアオリイカはどのように見ているのでしょうか?
正直、(こんなことを言うと身も蓋もありませんが…)個人的にはカラー選択に正解も不正解もないと考えています。そのため、少なくともカラー選択に迷わないためのルールを自分で設けているといった具合です。今回はそれをご紹介したいと思います。

1.アオリイカはどのようにエギを見ているのか?

02_ エギシルエット

まず初めに、「アオリイカは色を識別できるのか?」という疑問についてです。実はこの疑問に関してはすでに解決済みで、生物学的にはアオリイカは「色覚をもたない」と分かっています。人間でいうところの色を感知する細胞が存在しないため、色は識別できないそうです。
では、アオリイカはどのようにエギを認識しているのでしょうか? それは、1つは光を感じ取ることで認識していると考えられています。これに関しても研究結果がすでにあり、光を感じて認識する細胞が備わっているため、この細胞により、限られた光の波長内であれば物体を認識することができるとのこと。具体的には、イカが認識しやすい光の波長領域は480~500ナノメートルで、アオリイカにとっては494ナノメートルがもっとも感じ取りやすい波長域だそうです。これは色でいうと青緑のような色にあたります。反対に赤色に近づくほどイカは物体を認識しづらくなるようです。「緑 → 黄色 → オレンジ → 赤」と認識しにくくなっていきます。

03_ エギオンパレ(カラー)
04_ エギオンパレ(モノクロ)
カラー写真をモノクロ写真で見ると、色の明暗や鮮やかさのみの見え方に。正確ではありませんが、イカはこのような見え方でエギを認識しているかも…。カラーのときと見え方が異なりますね

しかし、ここで少し疑問が浮かびますよね。
釣具店の店頭をふと眺めると、ピンクやオレンジといった赤色に近い色をしたエギが数多く並んでいます。また、下地が赤色のエギは定番中の定番といえます。それにエギンガーであれば大半の方がこういったカラーのエギを使用して、一度はよい思いをしたことがあるのではないでしょうか? (私は何度もあります!!)
「赤色になるほどイカは認識しにくくなる」のは事実ですが、イカから見て認識しにくい色だからといって釣れにくいとは限らないようです。逆に、「赤系の色で釣れた!!」という人の方が多いかもしれません??? なぜでしょうか…?

エギを認識することに関して重要な2つ目に、アオリイカの視力があります。
アオリイカは体の大きさに対してとても大きな目をしていると思いますが、実は視力が0.64と海の生物のなかではひじょうに高い数値なのです。沿岸に棲む生物の視力はだいたい0.1~0.2程度といわれていますので、かなり視力の高い生物ということが分かります。
つまり色を識別できないものの、光の明度の濃淡(=明暗) の違いと優れた視力による形状や動きの察知で、総合的に物体(魚やエギ)を認識しているのではないかというワケです。

05_ イカの目
アオリイカの大きな目は視力も高くエサも見つけやすい?

2.基本的なエギのカラーの選び方は?

06_ エギを選ぶアングラー

エギのカラー選択について、まずは一般的な話について紹介しましょう。
エギのカラーはほとんどが「下地(テープ)の色」「背中(表生地)の色」との2つの組合せで構成されています。その2つの色を海の状況や時間帯などから判断して選ぶのが一般的です。下地の色と背中の色の組み合わせはとても複雑に思いますが、基本的には下地の色を優先してカラー選択すればよいでしょう。すべての組み合わせを持ち歩こうと思うと、エギケースがいくらあっても足りませんからね(笑)。

(1)下地(テープ)カラーの選び方

下地(テープ)カラーには金・赤・オレンジ・マーブル(虹)・シルバー・緑・青・紫・ケイムラ・夜光(グロー)など、さまざまなカラーがあります。カラー選択の基本は光量の違いで選んでみましょう。
たとえば、朝夕のマヅメ時はオレンジ、日が昇れば金、夜間は赤や夜光などといった具合です。また、日中の雲一つない状況であればシルバーやホロ(ホログラム)も効果的。最近ではケイムラ発光するタイプも増えてきており、曇りの日などが有効とされています。

07_ エギケースの上のエギ

もっとも光量が多いタイミングから「シルバー → ホロ → 金 → オレンジ → 赤 → 夜光」へと、光量が少なくなるにつれてローテーションしていくのが基本とされています。そのため夕方でも曇りで光量が少ないと感じれば、早目に赤テープにローテーションするのもよいでしょう。その日の光量に応じて対応してみてください。
また、マーブル(虹)は名前の通り複数の色が一緒になったカラーです。オールマイティーに使えると思いますので、光量や潮の色などに関係なくパイロットルアーとして最初に使用するのがオススメです。さらに最近では、全体がクリアベースのエギが増えてきました。先述したローテーションで反応が得られなかった際に使用するなどしてみましょう。

08_ マーブル下地
09_クリアボディ
下地が淡色でないマーブルやクリアボディのものもあります

(2)背中(表生地)カラーの選び方

10_ 背中から見たエギ

背中(表生地)の色に関しては、海の色(潮の色)を見て選ぶのがよいと思われます。
たとえば、潮が濁っている状況であれば発色がよく明るいオレンジ系の色を。反対に潮が澄んでいるようなときであれば、潮色に近いブルー系や海藻の色に近いグリーン系、底の色にちかいブラウン系など、いわゆる「ナチュラルカラー」といわれる自然界の色に近いものを選ぶとよいでしょう。潮が澄んで透明度が高いということは、海中ではイカからエギが見つけられやすいということ。よく見えるということはイカにルアーを見切られやすいとも考えられるため、できるだけ違和感を与えないカラーを選ぶといった発想です。

11_ 藻のうえのグリーンカラー
12_岩のうえのエギ
背景の藻や岩に同化しやすいナチュラルカラーは澄み潮時に違和感を与えにくい

 

これらは一般的なカラー選択のノウハウです。カラー選択には地域性なども考えられるため、地元の釣具店などでタイムリーな情報を聞いてカラー選択の参考にすれば、より釣果に結びやすくなりますよ。