INDEX
- 1.朝マズメの釣り方「光量に合わせて釣り方を変える」
- (1)暗いうちは竿先に集中!ハッキリしたカラーをチョイス
- (2)夜明けはメタリックカラーで広範囲にアピール
- 2.日中の釣り方「変化を感じ取り、変化を探る」
- (1)潮の変化を感じ取ってねらう
- (2)障害物や地形の変化を探る
- (3)潮色に合わせてカラーをチョイス
- 3.夕マズメの釣り方「効率よく活性の高いイカを誘う!」
- (1)暗さに合わせてカラーも濃く
- (2)暗くなってきたらチャンス!探るレンジを上に
- 4.夜の釣り方「見えないときは竿先に集中!」
- (1)竿先からの情報がすべて!エギの重みを感じながら釣ろう
- (2)常夜灯周りはナイトゲームのマスト!!
- ● 今回の重要ワンポイント
前回は風の有無による釣り方について解説しました。さて今回は、「時間帯別の釣り方」について解説していきます。
1日は24時間という時間が決まっています。その1日は大きく分けて、太陽が出ているタイミングの明るい時間帯と太陽が出ていない暗い時間帯の2つに分けることができます。エギングにおいてはどちらの時間帯でも釣りをすることが可能ですが、光量の違いやシチュエーションの違いに合わせることができれば、より釣果アップが望めるはずです。
朝マズメの釣り方
「光量に合わせて釣り方を変える」
「朝マズメ」とは、夜の暗いうちから太陽が昇って完全に明るくなるまでの時間帯のことを指します。この時間帯はイカだけではなく、ほかの魚の活性も上がり、捕食活動が盛んになるのはご承知の通り。そのメカニズムは複雑ですが、個人的には真っ暗だった水中に太陽光が差し込み明るくなることで、シンプルに変化が発生するという、環境に対してのある種の“引き金”であることが大きいと考えています。
ここでいう「変化」とは、太陽光が水中に差し込むことで光量に変化が起こることと、海水温の変化がその大きな要因。これにより海中でプランクトンの動きが活発化し、食物連鎖が起こるためではないか? と考えられます。
暗いうちは竿先に集中!
ハッキリしたカラーをチョイス
はじめに注意したいのが、初めての場所や慣れてない場所での釣行は避けることです。
理由としては、水深や障害物の有無、ブイ、ロープなどの場所の把握ができずに釣りをすれば、エギをロストしたりトラブルが発生する可能性が高いからです。このことを理解したうえで釣りを行いましょう。
さて、光量が少なく夜明け前の暗い時間帯は、水中でも暗い状態が続いています。夜明け前は夜の時間帯と同じ釣り方を意識しましょう。
アングラーにとってはラインや周囲の状況もハッキリと見えない状態ですので、竿先でイカからの反応を感じ取れるように、竿先に集中します。
暗い時間帯でのオススメのエギカラーは、濃い色の赤テープ、紫テープ、青テープです。暗い中でも比較的シルエットがハッキリするためイカがエギの位置を把握しやすいと思われ、実際に釣果実績が高いように感じます。
夜明けはメタリックカラーで広範囲にアピール
夜明けとともに空が白みはじめ周囲の状況が見えるようになってくると、水中でも同様に見えやすい状態となってきます。真っ暗な状態から日の光が差し込むことにより、光量の変化、水温の変化が生じます。
前述した通り水中ではプランクトンの動きが活発化し、食物連鎖が始まります。人間と同様に空腹で食事に没頭するイカや魚たち。そのタイミングで目の前にエサ(エギ)をチラつかせれば、きっと反応よく食らいついてくれるはずです。
明るくなりはじめた際のオススメのエギカラーは、金テープ、マーブルテープ、銀テープです。太陽光がエギのボディに反射することで、遠くのイカにもアピールすることができます。空腹で比較的高活性なイカに対しては、より広範囲にアピールするカラーをチョイスし、同様に広範囲を探った方が、釣果を得やすいでしょう。
ちなみに明るい時間帯になると、偏光サングラスをかけることで水中の障害物やエギに追尾してきたイカの姿を確認しやすくなります。忘れずに用意しましょう!!
日中の釣り方
「変化を感じ取り、変化を探る」
日中とは太陽が完全に昇り、日が高い時間帯のことを指します。この時間帯は人間が活動する地上と同じように、水中もよく見える状態です。
イカはフィッシュイーターからねらわれることもあるので、障害物に隠れていることが多いようです。日中はイカの反応が渋い(反応が悪い)ことが多く、そんな条件のなかでも釣果を得やすい場所を探すことが釣果アップに繋がります。
潮の変化を感じ取ってねらう
潮の動きは釣りをしながら感じるものと、目で見て分かるものとがあります。
エギをキャストし底までフォールさせシャクルと、潮の動きがない状況ではエギの重みしか感じない状態ですが、潮が効いているときは通常のエギ以上の重みが竿先に伝わります。
一方、目で見て分かる潮の動きは、海面の流れや潮目で判断がつきます。潮が流れていれば川のようにある一定の方向に海面が動いていますし、潮目であれば潮と潮がぶつかって筋のような模様がついていたり、ある部分(潮が効いている部分)のみ海面がツルツルとして見えます。
これら潮の変化を感じ取って、できるだけ変化に富んだ場所をねらうのが得策です。
障害物や地形の変化を探る
日中、イカはほかのフィッシュイーターに捕食されることがあるためか、基本的には障害物の周りに身を潜めていることが多いようです。
堤防周りの基礎や、沈み根、海藻周り、漁港内のミオ筋付近の掛け上がりなど、普段何気なく釣りをしている場所がイカにとって身を隠せる場所となっているのです。とくに秋の新子シーズンは顕著に上記のような場所に身を潜めているイメージが強いので、ねらいどころといえます。
潮色に合わせてカラーをチョイス
日中に実績の高いエギのカラーは、潮色にもよりますが、クリア系と金テープです。
澄み潮の場合、シルエットがはっきりしすぎると見切られやすいため、クリア系でナチュラルに見せてあげると反応がよいようです。
逆に濁り潮や曇天の場合は、派手な金テープや場合によっては夜光系のカラーに反応することが多くあります。当カラーをイカが好んでいるかどうかは分かりませんが、どちらかといえば、水中で少しでも目立つようにしないとイカに見つけてもらえない、エギを目立たせたいというアングラー側のねらいです。