初心者でも安心!アジング How to ポイントを押さえれば誰でもカンタン!
アジングの釣り方の基本

こんにちは! フィールドスタッフの井上(イノォ)です。第4回の「初心者でも安心!アジング How to」は、釣り方の基本について解説したいと思います。全国各地に生息し、たくさんいるアジとはいえ、いざアジングでねらおうとすればなかなか難しいもの…。まずは基本を知ることが重要です。意外におろそかにしがちなキャスト方法やその動作、重要なアクションといったアジングの基本を解説していきます。
といったワケで、行きたい釣り場、ねらいたいポイントなどを頭に浮かべながら、釣り方の基本を見ていきましょう!

01_ アジ置き写真 デイ グリップ

1.まずはキャストが重要!
ねらった所へ投げられるかが大切!

ルアーフィッシングにおいてルアーを投げる行為を「キャスティング」といいます。もっとも大切であり始めに学ぶテクニックです。そして、「自分の思ったところに投げられる」ということが重要となってきます。

釣り人としては、どうしても「もっと飛距離を出したい!」と思いがちでしょうが、ジグヘッド単体の釣りがメインとなるアジングでは、遠くへ飛ばすことはあまり重要ではありません。それよりも、まずは「ねらったところ投げる!」ことを優先しましょう。目標としてはねらったポイントの半径1mほどのところにキャストできるようになればOK です。
できれば、ジグヘッドやライン、海の様子などを見やすい明るい時間帯に練習しておけばGOOD! 練習すれば、きっと上手く投げられるようになりますよ! 

 

(1)キャスト前のロッドの握り方について

03_ ツーフィンガーの握り方写真

まずは正しい持ち方をきっちりマスターしましょう。中指と薬指の間にリール(スピニングリール)を挟む握り方を「ツーフィンガーグリップ」と呼びます。ルアーフィッシングだけでなく、ほかの釣りにも共通する基本的な握り方です。では手順を説明していきますね。

  • ①.まずは手のひらを上にしてパーの状態にします。中指と薬指の間にリールを挟み親指で上からロッド押さえます。
    この「親指で押さえる」ことがとても重要です。理由としては、上から押さえることでキャスト時のロッドのブレを軽減する役目となるからです。
  • ②.力を入れすぎず軽く握り、人差し指でリールのライン(糸)を取ります。
    このとき、リールのベール(金属性のアーム)に付いているラインローラーが必ず上にくるようにしてください。この位置でないとラインがつかみにくいので注意が必要です。
  • ③.ラインを取った人差し指はロッドにつけず隙間を空けて、人差し指にラインを乗せておきましょう。そしてベールを起こせば、キャスト前の準備が完了です。
    できるだけ「ロッドは軽く握る!」ことを意識しましょう。

(2)キャスト時の一連の動作

04_ 背中向きキャスト写真

次に、一連の動作と注意しておきたいポイントを説明します。

  • ①.リールのベールを起こした状態でロッドを構えます。
  • ②.軽量なジグヘッドでのキャストは、下半身を使う必要はほとんどないので、利き手の逆の足を軽く半歩前に出す程度でよいでしょう。
  • ③.周囲に人がいないか、障害物がないか? を確認するため一度振り返り、後方を必ず見てください。
  • ④.あとは、片手投げもしくは、両手投げの方法のどちらかでキャストするだけです。

(3)キャストの方法は2種類
アジングでは片手投げがおススメ

05_ キャストロッドを立てている写真

キャスト方法には2通りあり、両手投げ、片手投げがあります。かんたんな使い分け方としては、重たいものを投げるときは両手投げ(ダブルハンドキャスト)、軽いものを投げる場合は片手投げ(シングルハンドキャスト)といった具合に使い分けます。では、この2通りのキャスト方法について解説していきましょう。

【両手投げの方法】

06_ 両手投げ写真
  • ①.利き手にツーフィンガーグリップの要領で握り、逆の手はグリップエンドに軽く添えるようにして握ります。
  • ②.(左横から見て)頭の上を12時とした場合2時の角度で構え、ルアーまでのラインの垂らし(※)が真っ直ぐになっていることを確認します。
  • ③.両手でロッドを持ったまま、剣道の面を打つイメージでスイングします。その際、グリップエンドを持っている手は斜め下方向に引き、手首を返してあげましょう。そして10時のあたりでラインを掛けていた人差し指を離し、ラインをリリースします。
  • ④.最後は9時から9時半でしっかりロッドを止め、目標となる場所に竿先を向けましょう。

※垂らしとは、竿先からルアーまでのライン部分のことをいいます
※遠心力を利用して軽いジグヘッドを投げるため垂らしを長めにとります
※垂らしの長さの目安はリールから見て1つ目のガイド付近(おおよそ60cmから70cm程)

07_ 垂らしの長さ写真
垂らしの長さはこのくらい

 

【片手投げの方法】

08_ 片手投げ上半身写真
  • ①.先述したツーフィンガーグリップで軽くロッドを握ります。
  • ②.後方の2時までロッドを振り、素早く9時まで振り抜き、同時に人差し指にかけていたラインを離します。離すタイミングは10時から9時半のあたりで大丈夫です。
  • ③.イメージとしてはダーツを投げるときと同じように、肩は使わずにヒジから下だけを動かし手首のスナップを効かせて投げます。そうすることでロッドのしなりを活かしやすく、リリースのタイミングもよくなります!
  • ④.キモは「ロッドを後ろに振る!」です。重たいリグは振りかぶってロッドに重みを乗せてから振りますが、アジングのような軽いリグをキャストする場合は、後ろにロッドを振った反動を利用してキャストすると飛ばしやすくなるのです。「ロッドを後ろに振って前で離す!」ことでコントロールがよくなり、リリースのタイミングも取りやすくなりますよ。
  • ⑤.最後は9時から9時半でしっかりとロッドを止め、目標となる場所に竿先を向けることを意識しましょう。
09_ キャスト後写真

 

軽量なジグヘッド単体は片手投げがおススメです。理由としては、周辺に障害物があって投げづらい場合、サイドハンドキャストやバックハンドキャストなど、別のキャスト方法でも応用が効き、さらにちょい投げのコントロール性もよくなったり、上達することで遠心力を使って投げれるようにもなるからです。アジングだけでなくライトゲーム全般に使える便利なキャスト方法なので、ぜひマスターしましょう!