ライトゲームの基本を押さえて、
冬でも楽しむ堤防ジギングサビキ!

01_ ナイトゲーム準備シーン

冬を迎えると、堤防からの青物ねらいもまた来シーズンのお楽しみということになりますが、ジギングサビキは何も大物釣りとの組み合せばかりではありません。冬でも極小のメタルジグやジグヘッドなどと組み合わせてライトゲームが楽しめるのです。

基本的にジギングサビキは釣れないときの切り札。魚がいるのにメタルジグを投げても釣れないときなど、ジグに食いきらないサイズの魚をサビキで拾うという仕掛です。ですから、逆にメタルジグやジグヘッドの釣りで魚が釣れれば、「さらにジギングサビキで釣果を伸ばす」といったことも可能になります。

そこで今回は、ハヤブサフィールドスタッフの井上隆史さんにこれからの時期に役立つライトゲームの基本を教わりつつ、ジギングサビキを有効に活かしてみましょう!
小型メタルジグやジグヘッドを使ったライトゲームの基本を押さえ、釣り方、ねらい方がわかれば、ジギングサビキでより多くの魚を釣ることができるハズですよ。

1.ライトゲームの基本を学ぶ

02_ 写真ACの123993_m.jpg 漁港
出典:写真AC

ライトゲームが楽しい釣り場といえば漁港です。
足場がよくて釣りがしやすいうえに小型の魚が入ってきやすく、いろんな種類の魚がねらえます。年中カサゴや小型のメバルがいることが多いので初心者にうってつけですね。朝方などのいい時間帯に小サバやアジが入ってくるようなこともありますし、地域によってはカマスも入ってくるでしょう。

誰でも極小メタルジグやジグヘッドとワームで手軽にライトゲームが楽しめる漁港では、ジギングサビキが大活躍します。
他の魚をねらっていたとしても、何かが回ってきたらそこに投げて巻くだけで一緒に釣れてしまう。とくに釣り方がわからない初心者でも、かんたんに魚種問わず釣れる可能性があります。あらかじめルアーとライトゲーム用のジギングサビキをセットしておくといいでしょう。
では、井上さんにライトゲームの基本をお伺いしていきますよ。

HS491 堤防ウルトラライトジギングサビキ 2本鈎2セット
ジギングサビキ 堤防ウルトラライトジギングサビキ 2本鈎2セット
HA282 堤防ウルトラライトジギングサビキセット 2本鈎
ジギングサビキ 堤防ウルトラライトジギングサビキセット 2本鈎

2.表層から広く探ろう

03_ 井上さんメバル釣果

井上さん: 「ライトゲームは表層から、少しずつレンジを下げるのが基本です。5カウント、10カウントと沈めて探っていきましょう。表層から順に、より活性の高い魚をねらっていくといいでしょう」

まずは、小型メタルジグを使って、表層から順に投げて巻いてくるのがライトゲームの釣りです。広範囲を探っていきましょう。活性の高い回遊系の魚がいれば、まずそれらが反応してきます。そして、実際こういう釣りが一番ジギングサビキに合っているそうです。

とくに夜は広範囲に魚が活動している可能性が高く、魚が浮いていることが多いので、なおさら表層から意識して探っていくといいそうです。ですが、いきなり夜の釣りから始めるのではなく、日中から確認しておくことも大事。係船ロープや引っ掛かりやすい障害物など明るい時間に見ておけば根掛りが防げるからです。

 

HS490 メバリング・アジングサビキ MIXサバ皮2本鈎
より小さな魚をねらうサイズの「メバリング・アジングサビキ MIXサバ皮2本鈎」。ハリ:S~L、ハリス:0.8~1.2号のラインナップ

ちなみに、たとえメタルジグで順調に釣れていたとしても、まだまだジギングサビキで拾える魚がいるかもしれません。マイクロベイトを食っている場合、サビキにかたよって食ってくることもあり得ます。また、根本的に釣れる魚が小さい場合、仕掛サイズを下げることでより釣れることもあるでしょう。魚に合わせてサイズも何種類か持っておくといいですね。

3.日中は地形を釣ろう

04_ 堤防のキワとベイト

「次に、地形的なことでいうと岸壁に沿って魚は集まっています。そして角、コーナーには魚がたまりやすいです。日中の場合は陰がねらい目ですよ」

魚は岸壁沿いに身を寄せていることが多いので、広く探って試したあとは堤防のキワや堤防のの隅っこを探ります。そのような場所で真下にリグを落としてチョンチョン動かしてみるといいでしょう。また、日中の場合は障害物のに魚が隠れているので、何か障害物の陰になる所に落とす。またはそういう所を通してくるといいそうです。

05_ 敷石

足下の岸壁沿いは太陽の向きによって、どこかの面が陰になっていますし、たいてい敷石が入っているので、カサゴなどの根魚が着いています。日中は陰を意識して探ることが大事です。場合によっては、(陰になった)堤防沿いをチョンチョン動かしながら歩いていくとどこかで食ってきたりもします。
その場合、底でジグヘッドを食うこともあるでしょうし、サビキに食ってくることもあるでしょう。魚が浮いていれば、ジギングサビキは底より少し上のレンジを同時に探れるので有効です。

さらに、漁港の堤防には「スリット」と呼ばれる、岸壁が空洞で水が通るような構造になった場所があります。その穴の前に落として動かしているだけで、カサゴやメバル、アナハゼなんかの魚が飛び出してくることがあります。「それを見ながら釣るのも楽しいです」と井上さんは教えてくれました。
実際に見えるかどうかは透明度によるところではありますが、多少濁りがあっても魚が表層付近まで追ってくれば見えることも。魚が食いつく瞬間が見えたらかなりエキサイティングですね!

 

06_ メタルジグとジグヘッド

ここで、堤防のキワや底をじっくりねらうときに注意するポイントです。
海中の状況やねらうポイントに応じて、ルアーの種類やジギングサビキを使用するかどうかを適宜変えていきましょう! キワや底ねらいでは、メタルジグよりジグヘッドの方が引っ掛かりにくいので根掛りを減らせますし、ワーム自体に反応がいい場合もあります。
メタルジグの場合は、ジグのフラッシングで寄せて、フォール時にサビキを食わせるイメージ。ジグヘッドの場合はジグヘッドより少し上のレンジをサビキでカバーするイメージ。根掛かりや魚の活性を気にしながら、「上から攻めるか」「底や中層をじっくり攻めるか」といった攻め方の違いで、上手くジギングサビキを活かしていくのがいいでしょう。
とはいえ、テトラボッドの隙間や堤防のケーソンの隙間などは、ねらうべき陰のポイントでありながら、ジギングサビキがあると根掛りしやすいのも事実。あえてジギングサビキを外してジグヘッド単体を落とし込むのがおススメです。

あとは、船の下も陰となり気になるところですが、船周りは係船ロープがあります。気を付けていても見えない所にロープが入っていることもありますので、迷惑を掛けないためにも避けるようにしましょう。