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九州の水産業を支える日本屈指の豊かな海域である玄界灘。広大な玄界灘には大小さまざまな離島が存在するのですが、定期船で渡ることのできる離島も多くあります。そしてそこは玄界灘の豊かさを体感できる釣りの楽園でもあるのです。
今回は、そんな玄界灘に浮かぶ離島に釣行し、デイキャンプもあわせて楽しんできた様子をご紹介いたします!
まずは日帰りで行くことのできる離島をチョイス
玄界灘の離島といえば、対馬やアジングの聖地として全国的に知られる壱岐島などが代表に挙げられます。しかし本土からの距離が離れているため(フェリーで片道3時間など…)、泊まりでの遠征なら素晴らしい釣り体験ができること間違いなしであるものの、コスト面や連休が必須であることなど、決して手軽に、日帰りで行くことのできる場所ではありません。
しかし、地図を見てみると意外にも本土の近くに数多くの離島があることが分かります。佐賀県唐津市の近海には8つの離島が存在し、総称して「玄海諸島」とも呼ばれています。それぞれに定期船が就航しており、日帰りで訪れることも可能なのです。
さて、そんな玄界灘近海の離島ですが、九州本土から目と鼻の先の距離にあるのに、釣りのフィールドとしてはさらに恵まれているのです。
なかでも、私が営業巡回中に釣具店のスタッフさんから釣果を聞いた「馬渡島(まだらじま)」という離島があまりにも魅力的だったので、彼女と釣りデートがてら実際に行ってみることにしました!
船が出るのはイカで有名な唐津市呼子町のすぐ近くにある名護屋港から。朝8時の第1便に乗り込み、30分ほどで馬渡島に到着します。
冬の間は1日4便の往復運航で、日帰りなら15:45の最終便まで島で遊ぶことができます。料金は大人片道870円(往復1940円)とリーズナブルなところも魅力。もちろん日帰りでも泊まりでも料金は変わりません。
島に着いたら、各々好みのポイントまで歩いていきます。歩いて行ける範囲が限られているといえど、島はかなり広いのでアウトドアワゴンなど荷物をかんたんに持ち運べるツールは必須といってよいでしょう。
この日は釣具店のスタッフさんから聞いていた、船着き場から歩いて15分ほどのポイントへ行ってみました。
離島は冬でも魚の楽園だった!
ポイントに到着し、タックルを準備しながら驚いたのは、海がとてもきれいなことと圧倒的な魚影の濃さ。海をのぞくと、なんと一面に魚の影が! パッと見るだけでも、小アジやサバがひっきりなしに回遊してきます。
「タイミングにもよるけど、尺サイズに近いアジなら一日中ねらえますよ~」と聞いており、個人的には半信半疑だったのですが、実際に海を見て納得しました。
こんな海を見て落ち着けるはずがないので、さっそく小型メタルジグで探ってみると……。
小アジですがいきなりヒット! 海の透明度がひじょうに高いため、魚がルアーに食いつくところが見えてとても興奮します。表層にはサバ、中層より下は小アジと、飽きることなくどちらかが相手してくれます。
ずっと釣っているとさすがにスレてきたのか、反応がなくなりました。
そこで、ボトム付近を徹底的にねらっていると、少し強い引きをする魚がヒット! 何かと思って抜き上げると、正体はなんと高級魚のムツでした!!
目当てにしていた尺アジを見ることはできませんでしたが、小アジやサバ、ムツなどに遊んでもらえて朝から満足! 真冬の昼間にライトゲームでここまで楽しめる漁港は本土にもそう多くあるものではありません。噂通り、離島のポテンシャルの高さを感じることができたのでした。