こんにちは! みなさんお待ちかねのイルカのコーナーですよ~! 「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。
前回、釣りメディアだということを完全に見て見ぬフリ宣言してイルカのことを語りましたが、まだまだ語り足りないので2回戦参りまーす!
今回はマダライルカくんのお友達について!
マダライルカにはさかなの友達が!?
改めて、マダライルカは体長1.6m~2.6mほどの比較的小柄なイルカ。
水族館によくいるのはハンドウイルカですが、四国水族館はじめ、美ら海水族館や九州のうみたまごなど、日本では限られた水族館でしか見られないレアイルカです!
生息域は広くて、実はこんなところにも棲んでいます。
アロハ~!ハワイにもおりまっせ
大体でいうと北緯40度~南緯40度。世界中の温帯の海に棲息していて、ハワイ周辺にも生息しています。
運動能力(運動能力については前回記事をご参考ください)がとても高くて人懐っこく、船が作る波を飛び越えたりする「遊び」もよくします。
友達100人できるかな~どころじゃない!?
友達もたくさん! 外洋では数千頭の群れで行動しているところも確認されています。
クジラ目の生物としてはハンドウイルカに続いて2番目に多いそうです。
その群れの中に実は混ざっているのが……?
お友達のキハダマグロくーん!
「ぼくマグロくんとおともだちやねん!」
東太平洋ではキハダマグロと一緒に泳ぐことが多いんです。エサとなる小魚を追うために一緒に行動してるんですね。
イルカとさかなの種族を超えた友情を感じるのは僕だけでしょうか?
イルカが気持ちよく泳ぐ海を守っていくには?
楽しい話の反面、悲しい過去もあります。
50年ほど昔、ツナ缶用のマグロ漁のまき網に混ざって捕らえてしまうことで、25年間で世界の半数以上のマダライルカが減少してしまったのです…。
こういった話はイルカだけじゃなく、クロマグロやうなぎなど、いろんな水産資源で起きています。同じことを繰り返さないために、大切なのは「管理漁業」を広めていくことだと思うのです。
例えば僕たち消費者ができることとして、MSC「海のエコラベル」がついたさかなを食べること。このラベルは水産資源と環境に配慮した持続可能な漁業で獲られた水産物についています。
マダライルカを見るたびに、これからもイルカたちが気持ちよく泳ぐ海を守り、美味しいさかなを食べ、釣りを楽しむことができるように、力を合わせて海と共存していきたいなと思います。
よかったらみなさんも力を貸してくださいね。それじゃあまたね!
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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