仙台湾マダイチャレンジ!
【プロローグ編】マダイ攻略のカギは何か?を考察

初めて私がマダイをキャッチしたのは、忘れもしない青森県の小泊沖、2007年5月のことでした。そのマダイとの出会いをキッカケにマダイ釣りにハマってしまい、新潟、山形、秋田、青森の日本海側を中心にマダイを求めて遠征を繰り返しました。
当時、私の地元の宮城県ではマダイをねらって釣る遊漁船はほぼなかったように思います。仙台湾にマダイがいることはわかっていましたが極めて限定的で、遊漁として確立されていませんでした。マダイを釣るため、自ずと足が日本海へ向いたのは当然といえば当然の成り行きだったように感じます。

とはいえ、釣行を重ねて釣果が安定してくると、さすがのマダイ釣りといえども私のなかでマンネリ化は避けられず、ほかの面白い釣りモノにチャレンジしたり没頭したりして、少しずつマダイ釣りから離れてしまっていた最近…。そんな折、「仙台湾でマダイが盛り上がりつつある!?」といった話を聞きつけ、改めて久しぶりのマダイ釣りに火が付き始めたというワケです。
そんな私的マダイ釣り・仙台湾考察に、少しばかりお付き合いください。

地元・仙台湾でマダイ釣りが定着しつつある!?

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仙台湾でもマダイが釣れる! テンヤなどで少ないながらもねらっている遊漁船も現れ始めたのは何年ごろだったでしょうか? 記憶が定かではありませんが、ネットで検索する限り、まだまだ本格的な釣りモノとしては弱さを感じているところでした。何しろ、青森の平舘、小泊、龍飛、三厩でのマダイの釣れ具合はまさに衝撃的であり、春の大型マダイを経験した私としては、なかなかその衝撃から逃れることができなかったからです。

ところが、地元・仙台湾のマダイが近年、釣りモノとして定着してきています。これも温暖化のなせるモノなのかどうか? 定かではありませんが、マダイが釣れる事実があるならば、釣ってみたいと思うのがアングラーのサガでしょう。
おりしも、コロナ禍の緊急事態宣言、蔓延防止措置のなかにあって、地元で楽しめる釣りは貴重です。こうして、仙台湾のマダイを攻略する釣り方を考えるようになってきました。

マダイ攻略はジギングでチェレンジしてみたいが…

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マダイは魚の王様といわれるように釣りモノとして人気で、日本人には馴染みのある魚です。人生の区切りでのお供物、相撲の優勝力士が高く掲げてポーズを取ったりと、美しい姿と赤い色が日本人に好まれている由縁でしょう。

マダイ人気は、その釣り方にも現れています。
エビタイといわれる一つテンヤでの繊細な釣り、関西方面に見られる高仕掛け(和歌山県は加太の伝統的な仕掛)、近年のマダイジギングの人気の盛り上がりや魚具から派生したタイラバ、究極は完全フカセなど、実にさまざまな釣りがマダイに存在するのは、マダイという魚をねらうことの難しさと面白さがあってのことだと思われます。

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そんななか、近年のスーパーライトジギングの盛り上がりは目を見張るものがあります。青森県ではフロロカーボンラインと小型ジグなどを使ったジギングは、2000年以降から盛んに行われていました。スーパーライトジギング(SLJ)の定義がやや曖昧ではありますが、私を含め、当時マダイをねらっていたアングラーの多くは40gのジグを使っていたので、スーパーライトジギングの先駆けであったように感じます。
仙台湾のマダイをねらうなら、やはり思い入れのある「ジギングで釣りたい!」と思ってしまいます。

ジギングの対象としてのマダイ

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昔はマダイをジグで釣ること自体、かんたんではなかったと思います。ジギングの対象としてマダイを青物と同列に扱うことはなかったのではないかと考えられます。
近年のタックルの進化とアングラー諸氏の研究と取り組みで、現在のようにジギングの対象となったといっても過言ではないでしょう。マダイ自体は雑食性でありジグをよく追いますが、青物と比べれば捕食はスムーズさに欠けていて、どちらかといえば、積極的にベイトフィッシュを追うというよりは貝やウニを食べている印象が強い魚のように思われます。水圧の変化にも強くないため、逃げ惑うベイトフィッシュを海底から海面まで追い上げることは無理があるでしょう。

そうしたマダイの特性を考慮してジギングの対象として考えた場合、大切なポイントはねらうレンジとベイトは何を食べているか? ということだと思います。
春のマダイのベイトは小魚であることが多いですが、こうしたマダイは中層ねらいが定番ですし、アフタースポーン(産卵後)以降の粒根周りに着いたマダイは、貝、ヤドカリ、ウニ、タコ、エビなど底生生物がメインベイトとなるので、テンヤ、タイラバ、ジグエサなどが強くなります。

仙台湾のマダイ釣りは…?

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東北各地でマダイは釣られていますが、果たして仙台湾のマダイはいかがなものなのか? 私自身の思いはあるものの、マダイの習性を考えると、全くの手探り状態からのスタートです。

春のシーズン、秋のシーズンがマダイ釣りに向いていますが、それぞれベイトが決まっていて好んで食べるものが異なります。陸奥湾なら、春のマダイはイワシなどの小魚をねらうこと、底水温が冷たいので中層に浮くことも多いものです。夏に近づくにつれ、湾内のホタテ養殖施設の周りに居つき夏を越します。このように季節ごとに捕食対象を変え、移動しながら生活するのがマダイです。
その日その日で異なる状況を臨機応変に生きていくマダイをとらえるのは難しく、また、潮具合にも敏感に反応するマダイは、「潮を釣れ」といわれるほどですので、これまた不確定です。逆に言えば、だからこそマダイは面白いということなのでしょう。
かんたんではないからこそ、釣れた1枚に価値があるともいえます。

 

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最近になって、仙台湾のマダイ攻略は私のなかでやっと釣り方が定まりつつあります。釣り方、タックル構成など、まだまだ考えなければならないことが山積みですが、この試行錯誤が面白さに繋がっていることは間違いありません。
果たして、これまでのマダイ釣りのセオリーが仙台湾にも通用するのか? その実のところは次回以降をお待ちいただくとして、タックル準備から実釣までの経験をお伝えできればと思います。

 

レポーターREPORTER

堀籠 賢志
プロフィール:堀籠 賢志
フライフィッシング、バス、シーバス、ロックフィッシュ、フラットフィッシュ、エギング、鮎釣りまで、さまざまなジャンルを釣りこなすマルチアングラー。現在はスーパーライトからヘビークラスまでジギング全般と、メタルスッテを中心としたイカ釣りに取り組む。
東北エリアの面白い釣りを発信することで、震災復興に繋げていきたいという熱い想いのもと活動中。