こんにちは! 釣り大好き! 「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。
小さいころから、釣りは海も川も池も何でも楽しんできたんですが、そのなかでもとくに好きな釣りの一つがタイラバです。あの「ゴンゴンゴンッ」というアタリと引きがたまらないんですよね。
大きなマダイとなるとアタリは繊細なのに引きは凄まじく、ヒヤヒヤしながら巻き上げるやりとりも最高で……と、これ以上話すと原稿ほったらかして釣りに繰り出してしまいそうでやめておきます。
さて今日はそんなマダイのお話です!
マダイはさかなの王様…ってなんで?
以前にもマダイの記事は書いたことがあるんですが、今回はマダイが「さかなの王様」と呼ばれる理由について調べてみました。
一つは寿命。実はマダイは40年ほど生きることができるというデータがありました。結構長生きなんですね。
もう一つは縁起物として。
日本では古くから鮮やかな赤い体色と名前から「おめでたい魚」として、慶祝事や神道の祭に欠かせない高級食材として重宝されてきました。
そして文化的なことでいうと、ある人たちに人気だったようです。
武士に大人気!強そうなマダイは王様
王様の由来、一説では遡ること平安時代。
武士が台頭してきたこの時代に、ヒレにトゲが並び、固いウロコに覆われたタイの姿は「武士の鎧兜みたい!」と武士たちがもてはやしました。まるで将軍のようだというのが「さかなの王様」と呼ばれる所以になったようです。
さらに平安時代、始まったもう一つがお食い初め!
味も王様!あまりに美味しすぎて…!?
平安時代、赤ちゃんにお餅を食べさせる「百日」から始まったお食い初め。鎌倉時代には餅から魚肉に変わり「真魚初め」と呼ばれ、マダイが食べられるようになりました。
マダイは栄養もたっぷり! タンパク質が多く脂肪分が少ないので、消化吸収もよくお子さんや高齢の方にもぴったりです。ダイエット中の方にも適しています!
そんなマダイが美味しすぎて…!?
美味しすぎて、ニセモノ続出!
「アンタらタイの仲間じゃありまへんで!!」
マダイには旨み成分であるグルタミン酸やイノシン酸が多く含まれています。
そんな美味しいマダイのブランドにあやかろうとキンメダイ、アマダイなど「○○ダイ」がたくさん名付けられましたが、実はマダイの仲間ではありません!
真似したくなる……それくらい美味しいからマダイは王様なんですね。
改めて「釣って楽しい、食べて美味しい、贈ってめでたい!」タイの魅力のお話でした。めでたしめでたし。じゃあね!
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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