こんにちは! 牛丼屋さんの紅生姜が大好き! 「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。庶民派!
突然ですが、みなさんは世界三大珍味って食べたことありますか? 一般庶民の僕もギリギリ知っています。フォアグラ・トリュフ・キャビアですよね。
それぞれ何かというと、ガチョウやアヒルの肝臓、楢や樫の林に生えるキノコ、そして魚卵。僕も前にホテルのバイキングで食べたんですが、いかんせん庶民の舌なのでどれも味の記憶がありません。なんかしょっぱかったような…(食べる資格なし)
今日はそんな世界三大珍味から、キャビアの親魚の話をしたいと思います。
子どもの方が有名です。グスン
実は卵だけじゃなく身も白身で美味しいんです。
体内に腎臓を持っているので魚肉にアンモニア臭もなく、歯ごたえのよいタイのような白身で、日本でも養殖が近年増えてきました。兵庫県美方群ではチョウザメの魚醤「蝶のしずく」なんてのもあります。昔は北海道の川にも遡上していたそうな!
そんなチョウザメ、まじまじ見るとすごい! 何がすごいって……。
めっちゃ大きい!!
5m・1.5tという記録もあるくらい、大きい!!
平均寿命50年ですが、最長は150歳ともいわれています。
もはや恐竜か!? ってくらい見た目はイカツイですが、実は可愛いギャップもあります。
口に手を入れても大丈夫!
安心してください! 歯、居てません。歯が1本もないので噛み付かれても全く痛くないんです。
どうやって普段エサを食べているかというと、貝や小魚・虫を噛まずに丸呑みしています。
ちなみにチョウザメの名前の由来はウロコの形から。
チョウチョのように優しいサメなのね……と思いきや!!
サメちゃいまんねん
サメちゃうんかいっ!!!
尾鰭や口はサメっぽいですが、エラを見てみると違いが分かります。
サメの仲間は鰓蓋がなく5~7対の鰓が板のように並んでいますが、チョウザメは普通の魚のようにしっかり鰓蓋があります。
またチョウザメは硬骨魚類という、タイやスズキのような普通の魚に分類されるのに対し、サメの仲間は軟骨魚類と呼ばれるグループに属します。かんたんに言うと、全然サメとちゃいますねん。
みなさんも疑う心を持ちましょう!
ちなみにキャビアかと思ったら「ランプフィッシュキャビア」という違うさかなの卵のこともあります。もう何が何やら分からなくなったところで、しれっとお別れです。じゃあねっ!
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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