リーマンアングラー・イノォの「釣りたい、楽しみたい、伝えたい!」 梅雨シーズンの6月に堤防で楽しめる
関西のおススメ釣りモノ3選!

この季節に訪れるターゲット!大サバ!

05_ B2_IMG_6337.JPG 大サバ釣果

私が通う関西のエリアでは年に1~2度ほどある、良型のサバやアジが訪れるのもこの時期です。大阪湾の岸和田一文字や、関西でも最大級の一文字である武庫川一文字、そして神戸沖堤防、さらに明石海峡大橋を挟んだ大阪湾に位置する淡路島の東浦周辺や翼港など、多少のズレはあるものの「大サバ」の回遊が始まるのが梅雨なのです。

ねらい方はさまざまあり、メタルジグで1尾ずつねらうもよし、エサを使わないジギングサビキで楽しむのもよし、もちろんマキエ(アミエビ)を使ったサビキで数釣りを楽しむのもよいでしょう。なかでも、ぜひおススメしたいのがサビキ釣りです。

06_ B2-1_IMG_6340.JPG 飛ばしサビキとサバ

通常のサビキ釣りは足下をバーチカルにねらうのですが、回遊する魚を効率よくねらうことができる「飛ばしサビキ」がとくに有効です。さらに40㎝を超えるサバの引きは強く、引っ張り倒されるようなファイトも魅力の1つかもしれませんね。ゴマサバが中心となりますが、フィールドによってはマサバも混じり、45㎝ぐらいまでが堤防や沖堤防で楽しめるのもよいところです。ときには50㎝クラスの大型が回遊することもあり、そんな日にあたればラッキー!
しかし、回遊次第となる釣りであり時合が短いのも特徴。私がもっとも大切にしていることは、時合に対して手返しよく釣りができるかどうか? であり、そのことにより釣果も大幅に変わってきます。なので、仕掛のトラブルに見舞われないように気を付けながら釣り、時合が訪れるまでのワクワク感を味わうようにしています。また、うまく釣り分けることができれば、大サバだけでなく良型のアジも混じり大漁なんてことも! ぜひみなさんもこの梅雨に、飛ばしサビキを使った大サバねらいを楽しんでみてはいかがですか?

この時期に大活躍!飛ばしサビキのメリットとは!

07_ B2_IMG_6338.JPG 大サバ釣果(並び)

飛ばしサビキとは、通常のサビキ仕掛にウキを付けて堤防から少し離れたポイントをねらうことができる仕掛です。そして、この仕掛にはたくさんのメリットがあります。
そのメリットをかんたんに3つあげてみました。

  • ①.ウキを付けることによって、一定の水深をねらうことが可能
  • ②.キャストできるのでやや沖をねらえ、少し大きめのターゲットをキャッチできる
  • ③.足下が根掛かりの多いポイントでも安心して釣りを楽しめる
    (少し仕掛を浮かして釣れるため)

そして、メリットのなかにある「一定の水深をねらうことが可能」ということこそが、大サバをキャッチする近道なのです。この時期に回遊してくる大サバは表層付近から中層を回遊する傾向があるため、少しキャストして沖で仕掛を止めて待つことが重要なポイントです。そして、ウキこそが仕掛を止めておける大切な役目を担っており、回遊魚を待ってねらうための大事なパーツなのです。なお、ウキが付いた仕掛セットも販売されていますので、カンタンかつ手軽に楽しむなら仕掛セットがおススメです!

08_ B2-1_IMG_6339.JPG 大サバ釣果と飛ばしサビキ

待ちに待ったシーズン到来!
堤防での人気ターゲット青物!

09_ B3_IMG_6342.JPG+B3_IMG_6343.JPG ツバス釣果

同時にこの季節は、シーズン開幕の訪れとなるブリの幼魚「ツバス(ワカシ)」が回遊してくる時期です。ここからが私の青物シーズンの始まりとなります。

10_ B3-1_IMG_6347.JPG ツバス釣果(鈴なり)

4月から6月にかけて、前年からエサを追って湾奥に滞在していた大型青物が一時的に釣れることが多々あるのですが、実は海水温の高低によって接岸してくるともいわれています。ちなみにブリの産卵期は3月から5月に関西でのピーク(地方によって産卵期は変わります)を迎えます。ブリの適水温は16℃前後といわれ、この海水温に近づけば近づくほど大型が釣れやすいようです。
さて話はツバスに戻りますが、6月ごろになればツバスも活発に回遊し始めます。好奇心旺盛でアグレッシブなターゲット! メタルジグでねらっても面白いのですが、私が最もおススメしたいのが「ジギングサビキ」です。他の魚種もねらえ、鈴なりの釣果! なんてこともあるのがこの時期からです。果敢にアタックしてくるバイトは本当に楽しく、こちらも強い引きを楽しませてくれる釣りですよ!

鈴なりの釣果が魅力!ジギングサビキとは!

11_ B3-1_IMG_6356.JPG ツバス釣果とジギングサビキ

ジギングサビキとは「ジギング」と「サビキ」を組み合わせたもので、私が沖堤防やショアジギングに行くときには欠かせないアイテムです。サビキの下にメタルジグを付けて多彩なターゲットをねらって楽しむことができます。そして、使用するメタルジグは10gから20gと比較的軽いウエイトを使用します。なぜ軽いジグを使うかといえば、とにかく手前に回遊するアジやサバ、さらに青物といったターゲットを効率よくねらえるからです。軽いジグでキッチリ手前までをトレースすることが、鈴なりの釣果を引き寄せるコツ。近年、関西でも注目されそうな予感の『スーパーライトショアジギング※』にジギングサビキを組み合わせると、「ツバスを多点掛け!」なんてことも楽しめそうです。
時期は6月中ごろから7月末までがベストシーズンです。ぜひ、みなさんも繊細&ダイナミックな釣りを楽しんでみてください!

※補足:スーパーライトショアジギングとは、使用するメタルジグが5~20gを軸に3~30gの間を使用したショアジギングです(明確な定義はありません)

12_ B3-1_IMG_6363.JPG ツバス釣果

 

梅雨シーズンの楽しみ方を私なりに紹介してみましたが、今シーズンはどんな釣りができるのかワクワクしています。
雨が多いとはいえ、比較的釣れるチャンス(=釣れる魚)の多い季節です。釣りに出かけられない日もたくさんあるかと思いますが、少しでもよい釣りができるように、『てるてる坊主』でも作って神頼み! なんてこともイイかもしれませんね(笑)。そして天気予報をチェックして出かけてみましょう。

そろそろ私も準備開始! では、イノォstyleでlet’s go!

 

レポーターREPORTER

井上 隆史
プロフィール:井上 隆史
休みの日も家でのんびり過ごせない昭和のアラフォー世代。人なつっこい笑顔と誰とでも仲良くなれる性格とは裏腹に、ライトソルトをメインにワカサギ釣りまでこなすマルチなハヤブサフィールドスタッフでもある。『イノォさん』の愛称で親しまれ、関西圏を中心に週末の釣りを存分に楽しむ生粋のサラリーマンアングラーだ。