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21:45 あっという間に時は流れ、いったアジはどこへやら?
先ほどのガシラの後、すぐに連チャンでガシラを追加した中川くん。しかしその後、なぜかまったく続きません…。
あまりにも魚信がないため、ときおり周囲の釣り人さんがヒイカを釣り上げる様子が唯一の癒し。そして、なんだか羨ましい。
あっという間に時は流れ、先のアタリから1時間たった21時45分。ようやく次の魚を中川くんが釣り上げました。今度はメバルです。
急な冷え込みと表層の水温低下によって、恐らくメバルも活発になってきているのだと伺えました。それにしてもアジは……?
アジの行方が分からず、それでも他魚で数をのばしていく中川くん。対して、まったく釣果のない私…。そんな私をやさしく気遣ってか「今日はもうアジングじゃなくて、何でもありのライトソルトゲームですね~」と、ライトソルトゲーム宣言。
まぁ、久々の釣行だし、普段の取材と違って釣果必至の重圧もない今晩。半分様子見のプライベートということを言い訳に、2人で仲良くのんびりやろうよと、妙な意思確認をしあったのでした(笑)。
22:00 やっとアジ!を見た…
ヒイカ釣りの方が大半の漁港の中で、アジンガーの方も数名ですがいらっしゃいました。
私たちはジグ単で釣っていたのですが、遠目に観察するとどうも違う釣り方をされているよう。そんな、ロコアングラーの方のそばで釣りをしていると…。
22時過ぎ、ロコアングラーさんが見事アジを釣られました!
せっかくなのでお話をうかがうと、3~5gのキャロで釣りをされているとのこと。キャロシンカーを底に着け、ジグヘッドは軽くフワ~っと流れに漂わせる。そしてときおりアクションで誘う。そんな釣り方でアタリが出たそうです。そして、今晩は残念ながら潮の流れが逆とのこと…。漁港の上を高架が走り、その高架の常夜灯から注がれる光に対して、釣りやすい潮の流れがあるそうです。そして、「11月中旬は投げれば釣れてたんですけどね~。でも、まだまだアジはいますよ」と、最近の釣況も気さくに教えてくださいました。
(貴重な情報ありがとうございました!)
アジはいる! 中川くんはすぐさまリグチェンジ。フロートリグで同様にドリフトさせながら丁寧に釣り始めました。一方、めんどくさがりでズボラな私は、それでもジグ単…。一応ジグヘッドの重さやワームのサイズ、カラーを変えながら投げ続けることにしました。
0:00 諦めたらそこで終わりですよ、とはいえ
その後、「諦めたらそこで終わり」とばかりに粘ったのですが……、現実は厳しい。夜が更けるにつれ、釣果もさることながら、思いのほか冷え込んだ外気が身体の芯まで攻めてくる始末でした。念のためと思って持ってきていたカイロが唯一の慰めでしたが、指先や足先は冷え冷え。私はギブアップ。
中川くんは、仕事帰りのゆる~い釣行とはいえ、アングラーとしてのプライドが許さないようです。手を変え品を変え、なんとか1尾をと気合を入れている様子が後半伝わってきました。
とはいえ、次の日が互いに仕事ということもあり、日をまたいだ午前0時にあえなく納竿としたのでした…。
1:00 冷え切った体を温めてくれるのはラーメンしかないでしょ!
晩御飯も食べずに釣りをしていた2人。寒さだけでなくお腹も限界とばかりに、帰りは悩むことなく、ラーメンで意気投合!!
帰り道の道沿いに発見したラーメン屋さんに到着したのは午前1時。
席に着いて濃厚なラーメンを注文。ほどなくして出てきたラーメンをガツガツと、眼鏡を曇らせ頬張りながら、強烈なスピードで口の中にかき込みました。そして、「いや~美味しいラーメンを食べるために、あえて身体を冷やしたんですよね~」なんて、互いの健闘(?)をたたえ、慰めながら身体を温めたのでした。
確かに狙いの本命アジをゲットすることはできませんでしたが、かろうじてボウズではなく(私も実は10cm未満のメバルを釣っていました)、そして、なかなか職場で話す機会がなくても、久々にこうしてざっくばらんに近況を語り合えたのはよかった気がします。まさに、「飲みにケーション」ならぬ「釣りにケーション!」。釣具メーカー社員ならではの、そんな機会もたまにはいいものです。
2人一致で「今日はアジングではなくライトソルトゲーム!」と、笑いながらラーメン屋を後にしたのでした。