お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんがお届けする、ほのぼのイラストコーナー!
第33弾となる今回も川田さんのアイデアで始まった、あいうえお順にお魚を紹介する連載! では、どうぞ~!
五十音順にさかなをご紹介! 題して…『あ・い・う・え・おさかな』。
シリーズでお届けしています。さて、どんなお魚が登場するでしょうか?
今回は【マ行】のお魚です!
マツカサウオ
ダイヤモンド級!? は言い過ぎですが、強靭なウロコに覆われたマツカサウオ。
カナヅチで叩いてもいい音がするくらい硬いサカナです。
見た目が松ボックリに似てるから命名。海外ではパイナップルフィッシュと呼ばれます。
1914年、富山県の魚津水族館で停電。
そのとき、ぼんやり光るマツカサウオを発見! 実は! 下アゴに発光器がついていて、発光バクテリアを共生させることにより暗いところでは光るんです!
ミズウオ
大きな口とするどい歯を持つ、なんでも食べちゃう深海魚のミズウオ!
胃の中を調べると、ふだん僕らには見えない海の中のようすが見えてきます。
例えばビニール袋やペットボトルの破片、大量の釣り糸など…、深海に届いたゴミ!
ミズウオはなんでも食べてしまうので、汚染度のバロメーターにもなるといわれています。
なかにはミズウオヒレギレイカのように、ミズウオの胃からしか発見されていない貴重な生物もいます。
ムツゴロウ
有明海などの干潟に住むハゼの仲間。
有明海では、木製の干潟スキーでムツゴロウを引っ掛ける、「ムツかけ」という漁があります。
干潟の上で生活できるのは、皮フと口の中に溜めた水で呼吸できるから!
皮膚が乾くと死んでしまうので、ときどきゴロンと転がって体を濡らします。
ムツゴロウの名前の由来は、佐賀の方言で「むつい=脂っこい」「ごろう=ハゼ」の意味を合わせたもの。
ひじょうに脂が多いジューシーなお味は、焼いても刺身でも美味しいのだとか。
メバル
目が大きく張ってるからメバル。
じゃあ視力もいいのかというと、そんなこともなく0.15くらい! 特に目がよいと言われているマグロは0.4くらい!
魚はあまり視力がよくないんですね。
和名「メバル」はもういません…。
メバルって大きく分けると3種類に分類されて、アカ・シロ・クロメバルと命名! シンプルに「メバル」というさかなはいなくなりました。
ちなみに漁師さんや釣り人からは、アオメバルやキメバルと呼ばれるものがいるので、12色そろう日も近いかも。
モンガラカワハギ
ダイバーに大人気のカラフルなさかな。
ヒレが銃のトリガーに見えるため、英語では”トリガーフィッシュ”と呼ばれます。
沖縄県の那覇では「ウエカタノメーカーハジャー」と呼ばれます。
…ん? 魔法の呪文かな? と思ってしまいますが、カーハジャーは「皮を剥ぎ取る=カワハギ」の意で、「親方カワハギ」という意味です。
内臓にはシガテラ毒という毒をもっていて、日本では食べることはあまりありません。
カワハギなんですが、ちょっとだけフグのように体を膨らませて相手を威嚇することができます。
怒ったら強靭な歯で噛み付いてきますよー!
いかがでしたか?
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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