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お魚釣り最大の楽しみは、もちろん目的の魚を釣り上げることなのだが、さらにアフターフィッシング! すなわち釣った新鮮なお魚を美味しくいただけるのが、釣り人の楽しみでもあり特権なのだ。自分たちが釣ったお魚を味わいつつ「ちょっと一杯!」「だから魚釣りはやめられない!」というわけで少年少女諸君には申し訳ないが、季節の釣魚料理にピッタリの日本酒を紹介しよう! というのがこの企画。
今回は日本一のフィッシングホテルと自他ともに認める「淡路島観光ホテル」さんにご協力いただき、メバルとガシラ料理にマッチする淡路島の地酒をチョイスしてもらった。
陸っぱりで!船で!釣った魚をすぐに食べられる
淡路島観光ホテルはフィッシングパラダイス
兵庫県洲本市にある淡路島観光ホテルは、淡路島南部の大阪湾側に突き出した抜群に潮通しがよい場所に立地し敷地内にあるプライベート釣り場で四季折々の魚が釣れる。さらに本格的な船釣り体験、チャーターボートでのルアーフィッシングなどが楽しめる釣りプランが盛りだくさんなのだ。
いろいろな魚の通り道にあり、年中何かしらの魚が釣れる同ホテルのプライベート釣り場を例にとると4月は根魚がメインで、ゴールデンウィークのころにはサバやカタクチイワシなどのサビキ釣りが楽しめるようになる。また周辺のどこよりも早く青物の回遊がみられるのも同地の特徴。ファミリーで楽しめる本格的なサビキシーズンは小アジも釣れ始める6月から。ツバスやハマチなど青物やタチウオの本格シーズンに突入するのが夏。昨年から今年に関していえばタチウオはずっと釣れ釣れ続けているのだそう。
投げ釣りで海底をねらうと春先からはカレイも釣れ、初夏になり水温が上がればキス釣りも楽しい。また9月になれば30cmオーバーのアジが釣れるのでアジングファンの人気沸騰。今年の1月末まで大アジの回遊が続いたという。
![01_プライベート釣り場](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/01_IMG_7316.jpg)
![02_売店](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/02-2.jpg)
![03_フロント](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/03-3.jpg)
![04_ロビー](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/04-3.jpg)
そして何より、同ホテルでは釣り上げたお魚を料理して夕食メニューに追加してもらえるサービスを実施しているのだ。基本的には有料だがメンバー会員になれば数量やサイズ限定で無料になる特典もある。宿泊のお客様は宿泊する各お部屋、または館内の「夜食処いそべ亭」で釣り上げたばかりのお魚を味わうことができるのだ。
![05_釣った魚の受付](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/05-3.jpg)
淡路島観光ホテル
住所:〒656-0023 兵庫県洲本市小路谷1053-17
HP:https://www.awakan.com/
ホテルスタッフおすすめ魚料理に合う淡路島の地酒
取材させてもらったのは4月上旬。大阪湾の4月といえばもっとも釣れる魚が少ない時期ではあるがメバルやガシラは元気だ。メバルは産卵後の体力を回復しつつある時期。個体差はあるが20cmクラスのメバルなら身の質は上々。ガシラはちょうど産卵期でプリプリと太っている。ということで準備していただいたのが「メバルのお造り」「メバルとガシラの塩焼き」「ガシラの煮付け」の3品。
さて、この3品にあう日本酒を推薦していただいたのは接客係リーダー・寺見和也さん、「夜食処いそべ亭」店長の宮田清美さんのお2人。実は宿泊時にお部屋でいただけるお酒と、いそべ亭で飲めるお酒がそれぞれで違う、というのがお2人にお聞きした理由。
メバルのお造り
![06_メバルのお造り](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/06-1.jpg)
お造りには甘口の都美人酒造「生麗 きれい」と辛口の千年一酒造「特別純米酒 冷酒」がレギュラーなのですが、白身であっさりしている「メバルのお造り」には甘口の「生麗 きれい」がおすすめです。逆にブリやサワラなど脂が乗ったお魚のお造りには「特別純米酒 冷酒」がよいと思います。料理に合わせて甘口、辛口の飲み分けをおすすめいたしますが、飲みやすさでいえば基本的にのどごしすっきりの辛口を選ばれるお客様が多いですね。お酒そのものを味わいたい方には、のどに余韻が残る甘口がおすすめです。
![生麗](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/f8c14b44c52eed6fa6485364cfdf2abd.jpg)
口当たりがよくフルーティーで飲みやすいのが特徴。冷やや冷酒で気軽に飲める
![特別純米酒 冷酒](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/5157a67ae6e05df2f462b2abac5fdf55.jpg)
キレがあるスッキリ感と純米独特のコクが軽快な旨味を生み出す冷酒
グレードアップするなら都美人酒造の「大吟醸 凛美」や千年一酒造の「花の大吟醸」がよろしいでしょう。ともにフルーティーな味わいが特徴で、お造りだけでなく様々な料理に合うオールマイティーさがありますね。お酒好きの方でしたら「大吟醸 凛美」ですね。このお酒だけをグイグイいってしまうほど美味しいお酒です。普段、あまりお酒を飲まれない方や女性が多い宴会などでも同様にフルーティーなお酒に人気があります。特に「花の大吟醸」は瓶も美しいですしね。見た目も大事なんですよ。
![凛美](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/4fb3c5a09241628787b8c93ce95f68a5.jpg)
40%精米した兵庫県産のお米、山田錦を厳寒期に少量ずつ低温発酵で仕込んだ気品あふれる風味が特徴。ろ過処理しておらず、お酒本来の色と味を楽しめる
![花の大吟醸](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/817d6101e8099411be006326e0effb9f.jpg)
端正ななかに華やかさを感じる味わいで、フルーティーな香り、すっきりとした飲み心地が女性に人気
都美人酒造「しぼりたて薄にごり」や千年一酒造「しぼりたて原酒」は、ともに原酒でアルコール度数も19~20度と高めでのどに残ります。普段飲み慣れていらっしゃらない方にはハードルは高めですが、お酒好きの方なら間違いなくハマってしまいます。(接客係リーダー・寺見和也さん)
![薄にごり](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/9edc8cdda665d25eac75c42a62ee3bac.jpg)
全国でも珍しい昔ながらの「槽(ふな)掛け天秤搾り」を2001年に復活。800kgの丸太と1tの石を用いテコの原理で加圧して絞り出した原酒そのままを瓶詰め。手間暇掛けて絞ったお酒は非常に柔らかく、開栓時にプシュッと音がするのがお酒が生きている証
![しぼりたて原酒](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/9eeb7e5f261e5e9594a80cfe65c8ad60.jpg)
若々しい麹が口の中で広がる搾ったままの生酒原酒。非常に口当たりがよく女性にも人気。冷や、またはロックがおすすめ。期間限定
![07_接客係リーダー・寺見和也さん](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/07-1.jpg)
「いそべ亭」はお夜食が専門ですので「ちりめん」や「淡路牛スジの煮込み」などの小鉢を突きながら、ゆっくりお酒を飲んでいただくお店なのですが、もちろんお客様ご自身が釣り上げられたお魚の料理もお出ししています。「メバルのお造り」でしたら千年一酒造「千代の緑」がおすすめです。大吟醸で爽やかな香りでワインのようなお酒です。小アジの唐揚げなど油料理でしたら、お米、山田錦の旨みがしっかり出た都美人酒造「無限大」がおすすめです。(夜食処いそべ亭店長・宮田清美さん)
![千代の縁](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/bce60a964ef75b3dcb63923f722b2fb0.jpg)
さわやかな香り、口いっぱいに広がる優雅な味わい、すっきりとしたのどごしの大吟醸原酒。38%精米。杜氏の精魂がこもった芸術品
![無限大](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2019/05/5e48e735007ab3ed33be79a7c9442de0.jpg)
槽掛け天秤搾りで仕上げた純米大吟醸酒の極上品。原料米と米麹だけでどちらも山田錦