その後、潮流が東流れに転じ、釣れるタコのサイズも大きくなかったので、水深10mまでの浅場には見切りを付け、船頭さんは明石海峡の中央部に船を進める。聞けば水深は20~60m、海底には崖のような地形をした部分があり、そこは網が入れにくいので大型のタコが多く残っているのだそう。また釣り人が多い乗合船では、なかなか入れないポイントだともいう。オモリも60号にチェンジする。
D:わあ、デカイ!
S:こっちも大きいですよ!
C:めちゃ重い!
船頭さんの言葉通りだ。釣れるタコが格段にサイズアップ! ここからはタモのお世話になることが多くなった。スタッフ一同の笑いが止まらない。しかし、この日の最大はやっぱり船頭さん。操船の傍らエサを巻いたテンヤで手釣り。「うん、これ、まあまあやな」といって釣り上げたのは「デカッ!」と全員が唸るビッグサイズ。「でも3kgないわ」と余裕の船頭さんなのだった。その後、潮が速くなり釣りにくく、アタリも少なくなったのでお昼前には釣り終了!
D:わあ、けっこう釣れましたね!
S:全員で70パイぐらいですか?
C:たこ焼き何個できるかなあ?
M:帰宅してからが大変ですね。
釣ったタコの処理はボディーを裏返して内臓、墨袋を取り除いてから、粗塩でもんでヌメリを取るのだが、一旦冷凍しておいてから作業するとヌメリが半減するのだとか。エエこと聞いた!
明石海峡周辺では秋になると青物やタチウオなど他の釣りものも多くなり、タコねらいは徐々に少なくなるが11月ぐらいまでは大丈夫。ただし、各遊漁船でターゲットのスケジュールが違うので釣行前に要確認。仕立船なら「タコ釣りたい!」と伝えておけば大丈夫。
ところでスタッフF、全然釣ってないんじゃ? いえいえ、ご心配なく。撮影の合間に竿を借りて何杯かは釣りましたよ! そんなに難しい釣りではないことを実感。この夏はぜひ、ハヤブサアイテムをお供にタコ釣りにチャレンジを!