フィッシングショーといえば、やはり釣りに関連するイベントの中でも花形と言える釣りの祭典である。各社新製品や、普段はなかなか機会のないプロスタッフとの交流など、この日を楽しみにしている釣り人は多く、我々メーカー側の人間も、会場で目を輝かせていたひとりである。
イベントの準備や当日は大忙しで大変ながらも、ブースに来て頂いたユーザー様との釣り談義のようなお話しを含めて、ショーの熱気や雰囲気を大いに楽しんでいる。そして横浜・大阪という2大フィッシングショーを終えると、ようやく少しひと段落をつくことができるのだが、きっと今回のHEATが公開される頃には、回を重ねるごとに盛り上がりを見せている名古屋のキープキャストを目前に控えているのではないだろうか?
さて、やはりショーに足を運んでくださるユーザー様の一番の目的は、気になっている新製品などをその目で確かめることだと思う。こちらとしても、開発に時間を掛けた目玉商品から、Hayabusaの長い歴史の中でも常に進化を続け、最も得意とする仕掛類まで、スタッフの説明にも熱が入るのだ。
しかし、ひょっとするとショーに来たくても来れなかったHayabusaファンがたくさんいるのでないだろうか?そこで、我々スタッフが肌で感じたショーの雰囲気と、注目を集めていた製品・トピックを、感覚的なものではあるが幾つかピックアップし紹介していきたいと思う。題して「フィッシングショー2016キャッチアップ」、実際に見た人もそうでない人にもショーの「熱」をお届けしたいと思う。
鯛ラバ新製品
近年の鯛ラバ人気の勢いはとどまることを知らず、フィッシングショーの期間中フィールドスタッフをはじめ、多くの社員も鯛ラバ製品の説明に追われた。うれしい悲鳴である。
水槽展示では子供から大人まで、興味深く覗き込む姿が印象的だった。今年は新しいラバーセットが1タイプ、さらに新カスタムパーツが加わり、よりアプローチ方法に幅が広がると共に、鯛ラバをもっと楽しめるラインナップが充実。今後もさらなる企画・開発が期待される釣りである。
堤防タコ・タコルアー製品
もう一つ、特に関西方面を中心に人気が高まっているのがタコ釣りである。タコのいる場所さえ見つかれば決して難しい釣りではなく、誰でも楽しめるところもその人気の理由と言える。
しかもコレは関西人だけに限らず(と、信じたいのだが)、様々な料理に使えて、もらっても嬉しいタコは釣り人と釣り人を取り巻く環境にも優しいようである。鯛にしても然りだが、やはり家庭を味方にできる釣り物は強いのだ。数年前はマニアックなイメージがあったが、今ではすっかりメジャーな釣りの一つである。
FREE KNOT春夏新製品
光電子®をはじめ、防寒に定評のあるアイテムが多く、実は編集者にライター、カメラマンなど、釣り業界だけでなくアウトドアアクティビティに携わる業界人に高い人気のFREE KNOT(フリーノット)。
しかし実はフリーノットは春夏に活躍する速乾透湿素材や、防虫ウェアにも力を入れていて、常に研究・開発を行っているアパレルのメインラインでもある。高温多湿で虫も多い日本、さらにLCC(格安航空会社)の台頭でより近づいたアジアの国に出かける釣り人の強い味方にもなっている。キシリトール加工で涼しい着心地を維持するHYOONに、虫を寄せ付けない工夫を凝らしたBOWBUWN。少し気が早い気もするが、皆興味津々だった。
やはりショーで実際に見て触ってもらうと、釣り以外の場面でも活躍できるファッション性の高さなど、FREE KNOTの魅力を感じていただけたようだ。
隼華HAYAKA 第2期メンバー募集
HAYAKAとは、女性を応援する釣り、釣りを応援する女性をテーマに、男性だけでは気づけない、あるいは実現出来ないであろう釣りのカタチを女性メンバーとともに盛り上げようというプロジェクト。
ベテランから初心者、釣りの腕よりも料理の方が得意な女性まで、様々なメンバーが全国各地から釣りを発信する。メンバー同士の交流から、製品や釣り方の解説にとどまらず、実際に料理として盛り付けるまでを綴ったブログなど、「釣りガール」という言葉が一人歩きしがちな昨今、ある意味玄人好みの「釣りをする女性像」がHAYAKAなのかもしれない。
ブースには女性の姿が多く見られたのもHAYAKAならでは。やはりそこは女性同士、釣りや料理の話題からウェアの話しなどで会話を弾ませていた。そんな釣りや製品PR、女性のための釣りの啓発推進するための新しいメンバーを募集している。
FINAプロスタッフイベント
そして子供から大人まで、一番の盛り上がりを見せたのはやはりFINAプロスタッフイベントだったと感じるスタッフが多い。製品の開発に携わる並木プロ、青木プロ、伊豫部プロという国内外で活躍するトーナメント志向のバスプロから、子供にも人気のオカッパリトップアングラーである川村プロまでを招き、詳しいフックの解説や実釣でのコツ、はたまたトーナメントや取材の裏側話など、普段はなかなか聞くことの出来ないハナシに皆真剣な眼差しで耳を傾けていた。
お互いに一緒に成長していきたいと思ってくれているプロに囲まれ、FINA製品はバスフィッシングの分野で高い品質と根強い人気を誇っている。残念ながらトークショーを見られなかった方も、フック一つで釣果が変わる、今年は一歩上を行くバスフィッシングを楽しんでもらいたい。
以上が、非常に簡単ではあるが、ブースで大きな盛り上がりを見せていた製品やイベントの紹介となる。
しかしこれは本当に一部に過ぎず、できればもっと細かな説明や製品の解説をしたいところなのだが、今回はせめてショーの雰囲気と、釣り人の減少が心配されている中でも、まだまだフィッシングショーは盛り上がっている!そんな一面を届けることが出来ればと思う。横浜・大阪は終了したが、FINA製品を中心に名古屋キープキャストにも出展しているのでそちらも是非チェックしてほしい。