釣りの面白さを存分に楽しませてくれる魚
ハゼというと初心者でも簡単に釣れる入門魚というイメージでしょうか?
確かに初夏のハゼは、数も多いし、貪欲にエサに食らいついてくれるし、そして何より近所の川でも釣れるから、誰でも手軽に楽しく釣れる魚ですね。でも、侮るなかれ。秋を過ぎたこの季節のハゼは、大きく成長して老獪。そうそう簡単には釣らせてくれません。だから面白い!入門はカンタン。しかし老練の釣り師をもアツくさせる奥深い魚。それがハゼです。
たった1年の間に目まぐるしく成長する
淡水にも海水にも生息しているし、都会でも足元の川をのぞいてみると、意外とその姿を見ることができるハゼの仲間。最も身近な魚の1つですね。なんと全世界では2000種類を超えるハゼの仲間がいるそうです。その中でも、いわゆる“ハゼ釣り”の対象魚として愛されているマハゼを、今回はピックアップしてご紹介しましょう。
ハゼ釣り方
この季節のハゼは“落ちハゼ”の状態まで成長しています。地域にもよりますが、まだギリギリ岸近くに留まっているハゼもいますし、すでに深場に落ちたハゼもいるといった状況でしょう。
落ちる前のハゼを狙うなら、岸からちょい投げタックルでやや沖目のポイントを撃つ投げ釣り、またはごく近いポイントをのべ竿で気軽に釣るのも楽しいです。
まず、どこで釣りすればいいのか。基本的には夏場の実績ポイントの沖合いを狙うといいでしょう。
例えば夏場に河口域の岸際で数多くのハゼを見ていたのなら、その沖……河口の広い川幅の中でも主流(メインチャンネル)が流れて深くなっているところが狙い目。
具体的な釣り方は、仕掛を投げたらアタリを待ちます。ここで重要なのはエサは底についていること。ハゼは基本的に底を這う魚だからです。無反応なら、タナを変えてみます。ウキ下の仕掛の長さを変えることで、ハゼが反応するところを探るわけです。またはズル引いて少しずつ仕掛を移動させてみるのも、釣果をあげるコツ。仕掛が手元まで戻ってきたら、エサを確認。白っぽくなっていたら付け替えてから。10mほど横に移動して再度沖にキャスト。これを繰り返していき、ハゼのアジトを探り当てていくわけです。
たった10秒で見切って大丈夫か?と思われるでしょうが、釣れるハゼは10秒といわず5秒もあれば何らかの反応をしてきます。もしそこにハゼがいるのに10秒では反応してこなかったとしたら、そのハゼは何分粘っても釣れないハゼだったと考えるべきですね。
合わせは“超”が付くほどの早合わせ。コツコツの“コツ”でも遅いぐらい。“コ”で掛けるべし。合わせ方は、手首のスナップを使って短く鋭く合わせます。竿をスッと立てる感覚でいいでしょう。
エサ
入手しやすいアオイソメでOK。エサの種類より鮮度を重視した方が釣果につながるでしょう。つまりエサは極力こまめに付け替えるべし。食いの悪いときほど、新鮮で活きのいいエサを維持することが大事です。鈎への付け方は、1匹を通し刺しにするのが基本。さらに1匹チョン掛けで追加してもいいでしょう。
ウキ釣りタックル
ロッドはのべ竿、2.7〜5mぐらいのもの。あとは市販のウキ釣り仕掛でオッケー!
弊社製品ならば、竿に結ぶだけです。