タナを制覇するものはイカを制す!?
イカメタルでケンサキイカを効率よく釣るコツ

気温の上昇とともに、これから迎える暑い夏でも快適に釣りができるのが、近年人気上昇中の夜釣りでケンサキイカをねらう「イカメタル」です。今回はそんなイカメタルについて、誰でも実践できるコツをまとめてみました。
本格的なシーズンを前に、また、釣行前にポイントをおさらいするだけで、釣果アップ間違いなしですよ!

ケンサキイカをねらうイカメタルについて

01_ 漁り火
集魚灯がキレイに光る夜の日本海

夜のイカ釣りは、夏の暑さを避けて船釣りで楽しめるものとして日本各地で親しまれ、私の通う京都府や福井県といった日本海周辺では、ケンサキイカをねらう「イカメタル」の人気が増しています。仕掛は「鉛スッテ」と呼ばれるオモリと、「ドロッパー」と呼ばれるエギや浮スッテを使用します。集魚灯でベイトを集め、イカを寄せることで、手軽にイカを釣ることができる釣りモノです。

02_ 一夜干し
ケンサキイカは味も絶品。刺身はもちろん、一夜干しにして焼くと最高のアテになる

初心者でも釣れるイカメタルですが、上級者とのテクニックの差が歴然と出るのもこの釣りの面白いところで、数釣りとなると倍以上の差をつけられることも。私なりに上級者との差を縮めるコツを考察してみました。

最大のコツはイカのいるタナの把握!

最も大切なことは、イカのいる「タナ」を把握できるかどうかです。ケンサキイカは群れで行動するため、釣れたタナを覚えておくことが重要になります。そのため、イカメタルではカウンター付きのベイトリールを使用するのが必須。タナが1m違うだけでイカのアタリが激減することがあるくらい、シビアな部分ですので注意しましょう。
釣れた瞬間は、どうしても慌ててリールを巻いてしまいますが、冷静にカウンターで水深を確認してから巻き上げる癖を付けるといいでしょう。

03_ カウンター付きベイトリール
カウンター付きのベイトリールは必須

タナ取りのポイント

イカのいるタナを探る方法は時間帯によって異なります。日が昇っている時間帯は底近辺を中心に探り、集魚灯が点いてからは、底から中層までを1mごとに探っていきます。イカが順調に釣れ始めたら、浅めのタナを探るようにしましょう。また、釣れなくなったときはイカのいるタナがコロコロ変わっているので、全層をこまめにチェックしましょう。

04_ ケンサキイカ
タナのチェックはこまめにしよう

また、釣れたタナは同船者同士で共有することで、イカがいるタナを探る時間を減らせるため効率的です。そのため、情報共有がしやすいように仲間と一緒に釣行するのをおすすめします。1人でももちろん楽しいですが、釣り仲間を誘っての釣行は楽しさが倍増するのはもちろん、釣果アップの効果も期待できますよ。

05_ ケンサキイカ釣果
仲間との釣行は楽しさ倍増

ただし、タナの共有には思わぬ落とし穴もあります。それは、スタート時に設定されるカウンター0mの位置の違いです。この0mの位置の違いでタナがズレますので、共有してもらったタナの情報がズレていると全く釣れなくなってしまいます。
ちなみに私は、必ず鉛スッテが水面につく位置を0mとするようにしています。こうすることで水深を正確に把握することができます。

06_ 0mセット
0mの位置を統一するのがポイント

潮流が速いときは、PEラインの号数や鉛の重さによってもライン角度が変わるため、リールのカウンターに表示される数値が必ずしも水深とイコールとならないことも多くあります。そのため、遊漁船指定のPEライン号数は厳守し、鉛の重さも幅広く準備することが大切です。

07_ ダブルヒット
正しいタックルセッティングで正確にタナが取れればダブルヒットなんてことも

当たりのカラーやサイズを見つけるのも大事!

次に重要なのは、釣れているイカのサイズを把握し、アタリのカラーを探すことです。「新子」と呼ばれる小型サイズがメインのときは1.5~2号までの小さいドロッパーを使用し、「大剣」と呼ばれる大型サイズをねらう場合は2.5号~のドロッパーを使用するのがセオリーです。
鉛スッテについては潮流によって号数を選定し、カラーはドロッパーとは異なるものを使用しましょう。

08_ ドロッパー
釣れているイカのサイズによってドロッパーのサイズを使い分けよう

私がおすすめするドロッパーは「スクイッドジャンキー ハグハグドロッパー(ハヤブサ)」です。なにより丈夫で複数回の釣行で多数イカを釣っても、ボロボロになりにくいです。もちろん、釣れますしカラーバリエーションも豊富です。そのほかにも「スクイッドジャンキー オトナルン(ハヤブサ)」はラトル入りで、中盤以降のイカのアタリが減ってくる時間帯にコンスタントに釣れることから重宝しています。

09_ ケンサキイカとオトナルン
アタリが遠のいたら「スクイッドジャンキー オトナルン」のラトルでイカを寄せよう

イカが反応するアクションを探る

最後に、イカが思わず「仕掛を触りたくなるようなアクション」を見つけましょう。意外ですが、とくに大切なのが「ステイ」と呼ばれる停止する動作です。
ドロッパーや鉛スッテが不自然な動きをするとイカの警戒心を助長させ、イカが仕掛までの距離を詰めてくれません。なので、確実に仕掛を動かさないようにステイさせることが大切。誘い上げ、誘い下げ、シェイクなどのアクションでイカの興味を引き、ステイで触らせることを意識すると釣果につながりやすくなります。

11_ 誘い上げ
誘い上げのアクションでイカの興味を引く

また、誘い上げ、誘い下げ、シェイクなどのアクションはタナの探索にも効果的です。1つの動作で何m上下するかまで把握できれば、タナを探る動作とイカの注目を集める動作を同時に行うことができ効率的にイカをねらうことができますよ。

12_ ケンサキイカ2
パターンをつかむことが釣果を伸ばすカギになる

私が例年通っている京都・福井といった日本海方面では、5月から9月ごろまでがイカメタルのシーズン。これから益々盛り上がってくることでしょう。タナの管理を細かくすれば、より楽しむことができると思いますので、ぜひ実践してみてくださいね!


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レポーターREPORTER

梁瀬 貴生
プロフィール:梁瀬 貴生
ある日「釣りをしてみたい!」と突然思い立ち、インターネットで買った釣具セットを手に堤防へ。ところが、右も左も分からず見事に撃沈…。解説本を片手に糸を結んでいると、親切な方々が付きっきりで教えてくれるという人の温かさと釣りの楽しさに触れ、あっという間に釣りにどハマりしました。とくにクロダイのかかり釣りや船釣りが大好きで、四六時中釣りのことを考えています(笑)。2児の父として、将来は子どもたちと一緒に釣りを楽しむことが夢です。