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凍りついた湖にドリルで穴を開け、そこから仕掛を落とす氷上ワカサギ釣りは、非日常感あふれるアクティビティです。今回訪れたのは、2月の福島県・裏磐梯にある「桧原(檜原)湖」。雪中キャンプを拠点に過ごした2泊3日。そのなかで体験した氷上ワカサギ釣りの様子をお届けします。
1日目:雪中キャンプ設営と裏磐梯の景色

今回滞在したのは、裏磐梯にある「檜原西湖畔オートキャンプ場」。雪中キャンプが可能で、さらに氷上ワカサギ釣りの受付も行っている、数少ないキャンプ場の1つです。凍結した桧原湖を目の前に望むロケーションも魅力で、キャンプと氷上釣りを同時に楽しめる拠点として知られています。
檜原西湖畔オートキャンプ場
住所:〒966-0401 福島県耶麻郡北塩原村檜原南黄連沢山1157-31
TEL:0241-33-2288
HP:https://www.hibara-ac.com/
キャンプ場に到着したら、まずは設営
受付を済ませたら、テント設営からスタート。サイトはあらかじめ圧雪されており、その手間がないのもこのキャンプ場の魅力です。雪が深い場合は雪用ペグを使用しますが、今年は積雪が少なく、例年の3分の1ほど。通常のペグで問題なく設営できました。雪中キャンプでは、積雪や風に対応できるテント選びも重要になります。

設営後、楽しみにしていた裏磐梯名物・山塩ラーメンへ

設営を終えたあとは、キャンプ場から車で15分ほどの場所にある「奥裏磐梯らぁめんや」へ向かいました。こちらのお店の看板メニューである「会津山塩ラーメン」は、桧原湖を訪れるたびに足を運ぶ裏磐梯名物の1杯です。湖のほとりに店を構えていることもあり、釣り客の姿も多く見られます。人気店として知られ、昼過ぎにはスープがなくなり閉店してしまうこともあるそうです。
透き通るように透明なスープは見た目の印象とは裏腹に、しっかりと旨味のある塩味。余計なものを削ぎ落としたシンプルな構成で、「これが塩ラーメンだ」と思わせる潔さがあります。普段はラーメンのスープを飲みきることはあまりありませんが、この1杯だけは美味しさのあまり、最後の1滴まで飲み干してしまいます。

奥裏磐梯らぁめんや
住所:〒966-0501 福島県耶麻郡北塩原村檜原 苧畑沢 1034-19
TEL:0241-34-2200
Instagram:@okuurabandai_ramenya
翌日の釣りに向けて
キャンプ場に戻ったあとは、それぞれのんびりと過ごしました。夜は集まりお酒を飲みながら、翌日の釣りの計画を確認。集合時間や持ち物を共有し、明日は朝が早いため、その日は早めに就寝しました。

2日目:待望の氷上ワカサギ釣りへ

朝は6時受付開始。シーズン真っただ中ということもあり、開始前からすでに長蛇の列ができていました。受付を済ませると、スノーモービルに乗せてもらい、いよいよ氷上へ向かいます。また荷物が少なければ、徒歩で氷上へ向かうことも可能です。

実釣開始!…の前に、まずは氷に穴を開けるところから!?
氷上に到着すると、ちょうど日の出の時間。澄んだ空と朝日に照らされた湖面がとてもキレイでした。

受付の方に教えてもらった“よく釣れるポイント”で降ろしてもらい、まずは手動ドリルで氷に穴を開けます。
魚探でワカサギの群れを確認し、反応がなければ、また次の穴へ。私は3ヵ所に穴開けしました。女性でも10分ほどくるくると回していれば穴を開けることができるのでカンタン。ただし、翌日はしっかり筋肉痛になりました。


そうして探り続け、なんとか群れのいるポイントを見付けることができました。いよいよ実釣開始です。


ついに訪れたアタリの瞬間!!
…とはいえ、魚探に反応はあるものの、なかなかアタリのない時間が続きました。仕掛をゆっくり上下させながら、ただひたすら竿先を見つめます。


気付けば開始から既に3時間ほどが経過…。集中も少し途切れかけたころ、竿先がほんのわずかに震えました。

半信半疑でアワセ、ゆっくりと巻き上げます。氷の穴から姿を現したのは、小さなワカサギでした。
この日、私の釣果はこれ1尾(笑)。決してかんたんとはいえない状況のなかで出会えたその1尾は、印象に残る1尾となりました。

今回一緒に行ったのは5人です。普段からワカサギ釣りをしている友人が38尾、海釣り経験者が8尾、初心者が1尾、そしてもう1人は0尾。合計48尾という結果に。数字が示す通り、経験の差がそのまま釣果に表れた形のようでした。
アタリを逃さずとらえ、確実にアワセられるかどうか。そのわずかな違いが、大きな差につながったのだと感じました。

今年は全体的に釣果が伸びにくい状況が続いているようです。夏の猛暑の影響で稚魚が十分に育たなかったのでは…という声もあるそうです。一方で、場所やタイミングによっては好釣果の日もあるようなので、事前の情報収集の大切さも感じました。
釣ったワカサギは美味しく調理!
これは外せない王道の「天ぷら」
釣ったワカサギは、やっぱり王道の「天ぷら」に。衣をまとわせて揚げると、外はサクッと、中はフンワリ。小ぶりでもしっかりと旨味を感じられました。

実はこれが一番美味しいかも?ワカサギの「沖漬け焼き」
今回は半分を天ぷらに、もう半分は釣ったその場でめんつゆに漬けて持ち帰り、「沖漬け焼き」にしました。これが想像以上に絶品。甘辛い味がしみて、お酒のおつまみにもぴったりです。これはぜひ試してみてほしい食べ方ですね。


2品とも下処理として、塩でもんでしっかりと洗ってから調理しました。こうしてひと手間かけるだけで、臭みが出にくくなり、ぐっと食べやすくなります。内臓まで丁寧に処理すると、さらに苦みが抑えられて、より美味しくなるそうです。次回はそこまで挑戦してみたいところです。
3日目:氷上釣りキャンプの締めくくり

最終日は撤収作業からスタート。雪中キャンプは片付けもひと仕事です。
今回使用したのはポリエステル素材のテント。ポリ幕は結露が付きやすく、天候や気温の条件によってはその場で完全に乾燥させるのが難しいこともあります。そのため、帰宅後に改めて乾燥させる必要が出てくる場合も。
一方、コットン幕を選んだ場合は結露が少なく、比較的乾燥撤収しやすいのが特長です。こうした点も踏まえてテントを選ぶのが、雪中キャンプを快適に楽しむための1つのコツだと感じました。
撤収を終え、氷上釣りキャンプの3日間が幕を閉じました。
私のイメージするワカサギ釣りと違って、釣果は決して多くはありませんでした。それでも、氷に穴を開け、魚探の反応に一喜一憂し、竿先のわずかな震えを待つ時間は、とても濃い体験となりました。かんたんには釣れないからこそ、たった1尾でも嬉しい。自然相手の難しさも含めて、釣りの面白さなのだと思います。また、たとえ思うように釣れなくても、キャンプのアクティビティとして楽しむには十分な体験でした。
また来年もチャレンジしてみたい。そんな気持ちになれた旅でした。
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レポーターREPORTER

キャンプ歴10年、関東在住のキャンプ好き。絶景に包まれながら、お酒を片手に料理する時間が至福。体験重視のスタイルで、現地で実際に感じた空気や違和感、感動を大切に綴っています。WEBで調べれば出てくる情報ではなく「行ってみないと分からないこと」にこだわり、自分なりの視点で伝えていきたいと思っています。Instagramでもキャンプの記録や風景を更新中です。
インスタグラム:
@azoo_sotoasobi (URL: https://www.instagram.com/azoo_sotoasobi/)
