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「釣りイベント」といえば、日ごろの腕を競う競技会のイメージが強いかもしれません。しかし、それだけにとどまらず、初心者さん向けのレクチャーイベントや、アングラー同士の交流を目的としたものまでさまざまあります。「釣り」という一つのアクティビティを通じて生まれる出会いや経験は、同じ趣味を持つ者として共有し、より釣りを楽しむ原動力にもつながるかもしれません。
今回は、(少し前の話ですが)春に開催した釣りイベントの模様をお伝えするとともに、「釣りイベント参加」という楽しみ方や魅力をお届けします。
イベントは終始和やかな雰囲気!

5月末、新潟県聖籠町東港の遊漁船「Sea-Trance」と「Black Comet」の2艇合同アマダイ釣りイベントを、Sea-Trance中乗りさん(ともちゃん)と一緒に共同開催しました。肌寒さと少しうねりが残るなかではありましたが無事に開催することができ、本命アマダイや超大物も釣れ、大盛り上がりのイベントとなりました!
平日開催でも満員!遠方からも集まった釣り仲間たち
今回の船釣りイベントには、新潟県村上市から長野県まで18名の方が参加されました。うち女性はなんと12名! 女性にもたくさん釣りを楽しんでほしいと願いイベントを行った主催者側としては、とても嬉しかったです。「釣りは1年ぶり」「船釣りは数回目でまだ慣れていません」という方もいましたが、船長さんや中乗りさんの優しいサポートのおかげで、釣り経験が浅い参加者も安心して釣りを楽しむことができたようです。

釣りイベントは釣りの仕掛を試すことができる「実釣イベント」や、初心者の方も参加しやすい「釣り教室」など、全国各地でイベントが開催されています。なかには、船代だけで豪華なプレゼントや賞品がもらえるイベントもあるので、各種SNSを検索してみると面白いかもしれません。
初対面でも笑顔があふれる和やかな雰囲気
当イベントでは、初めて顔を合わせる人が多かったものの集合から会話が弾み、まるで“久しぶりに会った友人たちの会”のような雰囲気に。船内では、「この仕掛どうですか?」「これ、試してみてください! オススメの仕掛ですよ」など自然に声掛けがあり、お互いに教え合う姿があちこちで見られました。

釣れても釣れなくても楽しい!
レクチャーを受けながらみんなで体験!
今回の釣りモノ「タイラバ」は、落として巻くだけの基本操作で多魚種が釣れる楽しい釣りです。何が釣れるか分からない面白さもあります。そのタイラバで「アマダイ」をねらうわけですが、砂泥の中に潜ってエサを待ち伏せするアマダイがいる近辺にタイラバを落とし、底をトントンと叩くように誘うのが基本の釣り方です。
まさかのファーストヒットは大物のあの魚!
ところが、船中ファーストヒットはなんと、堂々たる極太の寒ブリでした! タイラバタックルの強烈なドラグ音と竿のしなりにみなさん大興奮。本命アマダイをねらうイベントであったにもかかわらず、何が釣れるか分からないのも釣りの大きな魅力の一つですね!
しかし今回のように、想定外のあまりにも大きい魚が掛かってしまうと、ラインが切れたり竿が折れたり、場合によってはリールが故障してしまうことも…。

ファーストヒットで寒ブリを掛けた女性アングラーさん(エミさん)は、釣りの経験が豊富な釣り師! 落ち着いてやりとりし、見事短時間で釣り上げられていました。素晴らしい! これを見たほかのアングラーさんたちも、釣り魂に火が付いたのは言うまでもありませんね!


潮の動きに苦戦しつつも工夫でカバー
当日は潮が思うように動かない時間もありましたが、それでも「釣れない時間も楽しい!」と、タイラバやライトジギングのレクチャーを受けながら、参加者みんなで試行錯誤。仕掛の色を相談したり、誘い方を工夫したりと、実釣を通じた学びの時間が続きました。

新たなポイントに移動しいざ勝負! すると女性アングラーが本命の良型アマダイを釣り上げました! 「おめでとう!」「ナイス! やったー!」と船中が拍手と歓声に包まれ、まるで自分のことのように喜び合うその空気感は、とても温かく印象的でした。中乗りさんの「アマダイのコロニー(巣)だよ! みんな落とすよー!」という明るい掛け声で、私たちの釣り魂もさらに燃え上がりましたよ!
アマダイの誘い方

アマダイは砂泥の中に巣穴を堀り、そこから顔を出してエサがくるのを待っている待ち伏せ捕食型の魚。そのためアマダイの基本的な釣り方は底をトントンと叩くように誘います。砂地に重めのヘッドを一気に落とし泥砂を舞い上げ、アマダイを巣穴から誘い出すといった釣り方です。誘い方のイメージとしては、エサとなる甲殻類やゴカイといった底生生物が、動いたときに砂泥を上げるような感じです。
また、アマダイは赤やピンク、チャートのカラーを好むといわれているので、パッケージから開けてすぐ使うことができる「フリースライド VSヘッドプラス コンプリートモデル(ハヤブサ)」のエビレットやトリプルチャートが効果的。
ほかにも、砂泥で根掛かりも少ないので、素早く落として使える「フリースライド TGヘッドプラス(ハヤブサ)」もアマダイねらいに最適です。


船上で生まれる交流の輪

釣りの合間には、差し入れのお菓子や手作りのクレープを囲んでホッとひと息。「まさかクレープを海の上で食べられるなんて思わなかったね!」とキラキラの笑顔で撮影タイムもありました(参加者の方のお気持ちもとても嬉しかったです)。そんな笑い声とともに、釣りをしていない時間も自然と交流が生まれました。
釣果を讃え合って、誰が釣れても嬉しい!
誰が釣れても嬉しい! 本命魚種じゃなくても楽しい! 釣果が上がれば記念撮影をする一コマも。釣りは人と競うものではなく、みんなで笑顔になれる最高のアクティビティだと改めて感じました。



もう1艇とも“ライバル”ではなく“仲間”としての一体感
今回のイベントは2艇合同イベントです。普段なら“ライバル”にもなりそうなもう一方の船に対しても、「釣れた?」「おめでとうー!」と声を掛けあうなど「一緒に楽しむ仲間」という雰囲気に溢れていました。
船長さんや中乗りさんも「この距離で釣りするの新鮮!」と、心がじんわり温かくなるような場面がたくさんありましたよ。


思いを持って開催したイベント

今回のイベントは、Sea-Tranceの中乗り・ともちゃんの提案により企画されたものです。「楽しく釣って美味しく食べる」というテーマのもと、また、女性にとって船釣りのハードルを下げ、より多くの方々に釣りを楽しんでいただく思いも込められています。そんな思いが形となったイベントでした。
「釣れなくても楽しい」交流体験の大切さ
釣りは魚が釣れることが大きな魅力の一つですが、それ以上に、釣りを通じた人とのつながりや、参加者同士の笑顔や交流が価値となることもあります。SNS上でも、「楽しかった」「また開催してほしい」「次回は参加したい」といった嬉しい声が多く寄せられ、交流の広がりを実感ですることもできました。


日中開催で女性にも優しい、釣りイベントの新たなカタチ
私自身、ショアもオフショアも大好きな釣り人であり、1級船舶免許を持ちマイボートを操船するくらい釣りが大好きです。だからこそ「早朝の遊漁船では参加が難しい女性の方」や「釣りを始めたばかりの方」にも、もっと気軽に船釣りを楽しんでもらいたいといった思いで、今回、日中開催としました。
そんな取り組みの一環を形にできたのは、協力してくれた関係者やメーカーさんのお陰も大きいですね。今後も継続的に実施していきたいと思います。

釣りは、経験や性別を問わず、誰もが楽しめる最高のアクティビティです。そんな釣りを通じて生まれる出会いや交流の場が、これからも広がっていくことを願っています。
今回のイベントレポートが、「釣りイベントに参加してみたい」というきっかけになれば嬉しいです。
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レポーターREPORTER

幼少期から父親と釣りを楽しみ、早数十年。1級船舶免許を取得しマイボートを操船しながら、ショアもオフショアも楽しむ4児の母で隼華OG。「釣りは一生の趣味であり本気の趣味」と、釣りの楽しさを伝えるべくオフショアの釣りイベントを企画するほど。また、釣りは釣って楽しい食べて美味しい最高の趣味だということを、子どもや女性にも伝えたいと活動中。メインはタイラバとSLJ、ショアはエギングとサーフなど釣り全般が大好き。「お母さんお夕飯釣ってくる」を合言葉に、今日も釣りへ出掛けている。