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キャンプ×釣り魚なら…
一番お手軽!?アクアパッツァを作ろう!
釣具を片付け、2人は伊東市内のスーパーへとやって来た。

- 高山「俺料理とかできないから何も手伝えませんけど、何を作るんですか?」
- 福重「(手伝えない!?)アクアパッツァですよ」
- 高山「え、なんか凄そうな料理ですね」
- 福重「実はそんなに難しくないんですよ。具材を鍋に入れて、たっぷりのオリーブオイルと一緒に蒸し焼きにするだけ。そんな感じです」
- 高山「へー…楽しみですね」
塩と砂糖程度の最低限の調味料しか用意していなかったが、アクアパッツァなら複雑な味付けの必要がないのがありがたい。スーパーでブロッコリー、パプリカ、タコ、ベビーホタテ、ミニトマト、オリーブオイル、白ワイン、ガーリックチップ、コショウを購入し、キャンプ場へと戻る。
すっかり日も落ち、街灯が近くにない汐吹キャンプ場は既に真っ暗だ。小さなランタンと携帯の明かりを頼りに、野菜を切ってカサゴとムラソイをさばく福重。

鍋にはたっぷりのオリーブオイルとガーリックチップをいれて温め、頃合いを見計らって魚を投入し、フタをする。
しばらくしたのち、残りの具材も鍋に投入してフタをしてさらに待つ。

具材が全体的にしんなりとしたら塩コショウで味を調えてアクアパッツアの完成だ!

- 高山「ウマっ! シンプルなのにこんなに美味いなんて驚きです!」
- 福重「そうでしょうそうでしょう。釣った魚をカンタンにキャンプで食べるならアクアパッツァは間違いなくおススメです」

別で茹でたパスタを投入して食べるのもおススメだが、気が付くとすっかり遅い時間。翌日に備えて早めに寝るに越したことはない。
- 福重「本当は伊東港でライトゲームもしたかったんですけどね」
- 高山「今日は暑いし疲れましたし、寝ましょうか」
- 福重「ちょっとまて。こっちは料理をしたんだから、片付けは頼みますよ」
- 高山「そ…そんな…」
働かざる者食うべからず? 先にテントの中へと消えていった福重をしり目に、高山は闇の中で片づけを続けるのであった…。
- 高山「寝たい…」
しかし思い出してほしい。高山は朝も昼もよく寝ていたことを…。
ブルーギルの聖地でカヤック&釣り
迎えた2日目。
素早くキャンプ用具を片付けて向かったのは、同じく伊東市にある湖「一碧湖(いっぺきこ)」。10万年ほど前に噴火でできた小さな火口湖で、「伊豆の瞳」とも呼ばれる観光地だ。ここは日本で初めてブルーギルが放流された場所としても知られており、釣りも楽しめるのだ。
- 高山「いやーきれいなところですね」

行きがけに購入した朝マックをほうばりながら高山。
- 高山「しかし本当に釣りができるんですか?」
- 福重「さっき桟橋にカヤックがあったじゃないですか。あれに乗って今日は釣りをしますよ」
- 高山「マジっすか! めっちゃ楽しそうじゃないですか!」
大学生的な遊びを愛する高山も思わずニッコリ。カヤックは一碧湖のほとりにある「テラスカフェ一碧湖」で手続きをすることで借りることができる。

しかもここにあるカヤックは手漕ぎではなく、足で漕げるタイプ。釣りとの相性はいい。

スタッフさんからカンタンに操作方法のレクチャーを受けたら、いざ実釣スタート!
- 高山「意外に難しいですねこれ」

安定性こそ高いものの、座ったままの姿勢からの釣りは慣れないとなかなかに難しい。

とはいえ、数10分もすればすぐにコツをつかみ、高山のキャストもどんどんと様になっていく。

しかし、残念ながら魚からの反応はない。
- 福重「昨日の夜冷たい雨が降ったみたいだから、そのせいですかね…」

まだTシャツ1枚では過ごしにくい涼しさの一碧湖。魚の姿を拝めたのは、お昼前だった。
- 福重「ブルーギルです!」

- 高山「一碧湖名物(?)ですね!」
本命のブラックバスは釣れなかったものの、風光明媚な湖にカヤックで浮かび、釣りをする。アウトドアアクティビティとしてはかなり満足度が高い。
その後はテラスカフェでお昼ご飯を食べて、帰路へと就いた。


キャンプと釣りの相性はどうなのか?

- 福重「お疲れ様でした。2日間を終えてどうでしたか?」
- 高山「結構忙しかったですね」
- 福重「たっぷりと昼寝しちゃいましたけどね。でも確かに、もう少しキャンプの時間とかのんびりしたかったかもしれません」
- 高山「キャンプ場があんなに真っ暗になるとは思わなかったので、片付けにも手間取ってしまいました」

- 福重「ベストは明るいうちから夕飯の仕込みをして、暗くなるころには寝る、とかですかね。そうすればライトゲームもできたかも。あとせっかく泊りだし、ビールも飲みたかった…」
- 高山「2日目はスタート時間がゆっくりだったので、朝は余裕をもって撤収できましたね」

- 福重「でも、そこも可能なら海を眺めながらコーヒーを飲む、くらいしたかったです(笑)」
- 高山「朝マックも悪くないですよ(笑)。実際、キャンプと釣りの相性ってどう思います?」
- 福重「そうですね。自分らはウエイト的にはかなり釣り人よりなので、どうしても釣りに時間を割きたくなってしまう。そういう意味ではキャンプって時間を多く使ったほうが楽しめるから、プランの立て方が重要ですね」
- 高山「自分もそう思います。今回でいうと、お昼にした設営以降は釣りをしないくらいの時間がよかったかもしれないですね。そのうえで、夜に港に行くくらいのバランスがよかったでしょね」
- 福重「たしかに。午前中でいい魚が釣れていれば…。そもそも釣った魚を夕飯にするというプランがなかなかハードル高かった…!?」
- 高山「でもアクアパッツァは美味しかったので満足はできましたよ!」
今回の2人にとっては、そこそこ満足のいった「キャンプ&フィッシング」。チャレンジする際にはぜひとも余裕のある工程でプランを立ててみてほしい。
お世話になった施設
汐吹キャンプ場

汐吹公園の駐車場から左下へ降りる道があり、その先にあるスペース。



水道はすぐそばにある。トイレは駐車場脇のものを使用。
週末は人気のようなので、予約がおススメ。
汐吹キャンプ場
住所:〒414-0043 静岡県伊東市新井
TEL:0557-37-2074
HP:なし
テラスカフェ一碧湖

一碧湖の玄関口とも呼べる、東側に位置するカフェ。有料駐車場も完備しており、一碧湖で釣りをする際の遊漁券も購入可能。

釣りをするためのボートは今回お借りしたカヤックのほか、いわゆる手漕ぎボートも使用可能。カフェメニューも豊富なので、一碧湖釣行時の休憩にはぜったいおススメだ。

TERRACE CAFE IPPEKIKO テラスカフェ一碧湖
住所:〒414-0051 静岡県伊東市吉田815-99
TEL:0557-45-0101
HP:https://ippekiko.jp/
企画・取材協力:ルアマガ+