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知る人ぞ知るキャンプ場!!絶景が待っている!?
2人が向かったのは、いるか浜堤防から湖岸線を少し北へ走った場所にある「汐吹キャンプ場」。

小さなサイトが3つだけある、隠れ家的キャンプ場。サイトへは汐吹公園の駐車場に車を止めて、そこから荷物を運ぶ。
- 福重「雰囲気抜群ですね」
- 高山「海めっちゃ近いじゃないですか!!」

駐車場から1分ほど歩いた先にある小さな原っぱがキャンプ場だ。この日はほかの利用者もいない貸し切り状態。
目の前にゴロタ浜が広がっており、思わず足を運んでしまう。

- 福重「ここは…いいですね。おかずが確保できそうです」
- 高山「え? ここで何が釣れるんですか?」
- 福重「ふっふっふ…それはあとのお楽しみです。まずは設営しましょうか」
今回のキャンプ道具は福重が用意したものだが、厳密には福重の親の私物。そのため設営には少し戸惑ってしまい、完成したころには13時になっていた。


- 福重「やっと完成しましたね」
- 高山「お疲れ様でした。それにしても暑いですね。ちょっと休憩していいですか」

言うが早いか、日陰で昼寝を始める高山。

- 福重「…まあいっか」
同じく昼寝をはじめる福重。この選択があとあと後悔を招くことになるとは知らず…。
キャンプ場近くの磯でロックフィッシュねらいへ!
ふと気が付くとすでに15時。2人して眠りこけてしまったようだ。
- 福重「寝すぎましたね…」
- 高山「でも日陰で寝るの、気持ちよすぎでした(笑)」
キャンプ的には大満足な時間だったかもしれないが、釣りの時間を圧迫、しかも夕飯となる魚を釣る必要があることを考えると、残り時間はかなり限られてきた。
- 福重「いるか浜堤防に戻ることも考えていましたが、近場に行きましょう。このキャンプ場の反対側にちょっとした地磯があるので、そこからアカハタをねらいます!」
ところがいざ釣り場に行ってみると、そこには沢山のアングラーの姿が。
- 高山「今日平日ですよね? 人、多過ぎですよ」
- 福重「みんなシャクってますね。エギングをやっているようです。邪魔にならないよう、手前でやってみましょう」

沖へは投げられないため、ワンドの中をねらって高山はジャックアイ マキマキを。福重は瞬貫トレブルにフックを換装したソルト用クランクベイトを投げていく。
カンタン巻くだけブレードジグ ジャックアイ マキマキ(ハヤブサ)
30g #9 シルバー青夜光ゼブラ

- 福重「キタッ! これは…食べられるサイズ!!」
キーパーサイズの20㎝クラスのカサゴをクランクベイトでキャッチ成功。

- 福重「もっと沖側を攻められればアカハタも期待できたんですけどね。ひとまず1人分は確保です」
- 高山「こっちもなんか来ましたよ! …あれ? ちっちゃい…」

高山に釣れたのは同じくカサゴだが、15㎝弱とずいぶん小ぶり。残念ながらリリースサイズだ。
気が付くと17時。夕飯を作ることを考えると、もうほとんど時間はない。
- 福重「じゃあ最後にゴロタ浜に行きましょうか」
不思議なスタイルでムラソイをねらう

- 高山「ここはキャンプ場から歩いて行けるエリアじゃないですか。すっかり潮も引いてますし、ここで何が釣れるんですか?」
- 福重「ムラソイです。竿先からほとんどラインを出さない状態でセットしたジグヘッド+ワームを、浅場の岩回りでちょろちょろ動かしてみてください」
そういってエギングロッドを分割し、両手にロッドを持ったような構えをとる福重。

- 高山「なんですかそれ。変な恰好」
- 福重「なんてことを! これはコンダクター釣法と呼ばれる由緒正しいムラソイ釣りのスタイルです。この釣りにおいてはこのスタイルが最も取り回しがよく、最適なメソッドなんです。このスタイルを極めることにより、サーチ効率は120%上昇、食わせの面では63%上昇。コンダクター釣法を極めたものは無敵になる!」
そんな福重の講釈を微塵も聞く気がない高山は、福重が目を離したすきにあっさりとムラソイを釣り上げた。
- 高山「福重さーん! 釣れました! これですよね」

しかもいきなり立派なサイズ。食材になる20㎝クラスのムラソイだ。
- 福重「おお。よかったこれで夕飯が作れます」
コンダクター釣法なるスタイルを披露していた福重が結局釣れていないのが気になるが、ひとまずは初日の釣りが終了。あとはキャンプだ。