寒くても暖かい?「ワカサギドーム船」って快適!
河口湖事情にみる冬の釣りの楽しみ方

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私は寒いのがとっても苦手。なので、基本的に冬季は家でじっとしていることが多いのです。寒がりの私にもできる釣りがあれば最高ですね…。そんなわがままを叶えてくれる釣りがありました。「ドーム船でのワカサギ釣り」です。こちらは氷上やボートで楽しむスタイルとは異なり、暖かいドームの中で釣りを楽しめます。暖房完備で釣りができるとは、世の中便利になったものです。
今回私が訪れた河口湖を例に、ドーム船で楽しむワカサギ釣りについてお届けしたいと思います。

ワカサギドーム船とは?

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暖かく快適に過ごせるドーム船内

私の勝手なイメージですが「ワカサギ釣り」といえば凍った湖に穴を開け、釣った先から魚が凍るような、ちょっと大変そうな釣りだと思っていました(実際厳冬期にはそのような釣りができる湖もあります)。しかし、ここ最近のワカサギ釣りは「屋根付きのドーム船」が人気のようです。
ドーム船内にはストーブによる暖房もあるので、寒さをしのげて快適な釣りが楽しめるとのこと。寒がりには楽園のような釣り施設ですね。

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ドーム船には「湖岸から桟橋で直接乗り込む」タイプと「ボートで少し沖まで送ってもらう」タイプのものがありますが、どちらもそう揺れないので船に弱い人でも大丈夫だと思います。レンタルタックルやエサなど、ワカサギ釣りに必要な道具が一通り用意されていることが多いので、極端に言えば手ぶらでの釣行も可能です。至れり尽くせりですね。

河口湖のワカサギ釣り事情

私が先日訪れた河口湖では、漁協がワカサギの繁殖に尽力されているそうです。ワカサギを採卵、孵化させたうえで湖に放流しているとのこと。こういった漁協のサポートがあるお陰で、安定した水産資源が確保されるのですね。釣り人視点から見ても河口湖のワカサギは魚影が濃くサイズもよい個体が多い印象でした。

今回の釣行で利用させてもらった「ポワル」さんも河口湖の漁師としての一面もあるとのこと。漁協関係者さんの努力によってワカサギ釣りを楽しませてもらっているということで、感謝しかありません!
ちなみに今季のワカサギ釣りのシーズンは3月31日までとのことです。通年釣れる魚ですが、春以降はワカサギの食べるエサが変わって味が落ちてしまうため、春先までの営業とのことでした。知らなかった。

ワカサギドーム船 ポワル

住所:〒401-0302 山梨県富士河口湖町小立
TEL:090-1466-7890
HP:https://poele.fujilocalbrand.com/dome-boat/

ドーム船で使用したワカサギタックル

ワカサギ釣りは電動リールが有利

ワカサギ釣りは手巻きの釣りも可能ですが、やはりカウンター付きの電動リールが有利です。河口湖では水深が10m弱の浅いポイントをねらうとはいえ、それでも電動リールが有利。ちなみに釣行当日は、出せる竿が1本までとされていました。

使用タックルは以下の通りです。

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【参考タックル】

●ロッド

レイクマスター エクスペックM01K KAMISORI FINESSE(シマノ)

●リール:

レイクマスターCT-T(シマノ
攻棚ワカサギモータードライブEC(プロックス)

●ライン(道糸):

PE0.3号にリーダーとしてナイロン1号を1m
※リーダーは不要とされる方が多数ですが私は付けちゃいます

仕掛は状況に合わせて数種類用意を

ワカサギ釣りでは胴突仕掛を使用するのが一般的です。防波堤の釣りでよく使用されるサビキ仕掛みたいなものですね。繊細な釣りですし、ライントラブルが起こることも想定していろんなパターンを持参しました。

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様子見用の5本バリ仕掛に「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 広層ふかせ誘い5本(ハヤブサ)」を。そして6本バリの「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 広層アピール留6本(ハヤブサ)」も用意。この2種を軸とし、当日の魚のサイズ次第で0.8号、1号、1.5号を使い分けました。
あとは食い渋り用のお守り仕掛として、「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 段差ハリス 5本鈎(ハヤブサ)」を用意したといった具合。

オモリは7gをメインとして使用。ドーム船ではとくにオモリのサイズについては指定されていませんので自由です。あとは必要なのは…メガネ型のルーペ! 歳のせいか細かいハリとエサが見えなァイッ! ハリスが超細いので必須です。

釣り開始からのスタートダッシュ!

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開始早々、魚群探知機の反応は真っ赤!

ポワルさんの船着場からボートでドーム船に向かいます。河口湖大橋下に係留してあるドーム船へは、目と鼻の先ですので3分ほどで到着。船への乗り込み順で奥から着座しました。背後には石油ストーブがあり暖かいので最高です。お隣さんに挨拶をしつつ魚群探知機を見せていただくと…真っ赤(魚影は赤く映る)です! すごい魚影。これが河口湖か!

11_ 朝一の魚探.jpeg

大急ぎで釣りの準備を始めます。周囲のワカサギ釣りベテラン勢のみなさんは次々とワカサギを掛けていました。見せていただくと、これはよいサイズ。様子見なんか言ってられません。「これは1.5号の大きめ仕掛1点張りで攻めるしかない!」急いでエサのベニサシを付けて投入しました。すると、着底後すぐに竿先へアタリ連発。2秒で釣れてびっくり! それにしてもこの魚、見れば見るほど可愛い。

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ワカサギ釣りは手返しの釣り

事前情報で前日は朝8時30分まで釣れ続き、そこから間を開けてお昼にまた釣れ始めたとのこと。朝のサービスタイムってヤツですね。手返しよくミスのないように集中して釣りました。仕掛を落とせばワカサギがちゃんと食ってくれます。こりゃ楽しい! でも群れが濃い影響か、スレ掛かりが多かったですね。

この朝のサービスタイムは結局9時30分まで続きました。この時点で私の釣果は100尾超。お隣のベテランさんは300尾超え。危うく弟子入り志願しそうになりました。

朝の時合が落ち着いたら…
ワカサギ釣りの後半戦

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釣れない時間もまた楽しい

日が高くなり始めると、真っ赤だった魚群探知機の反応が嘘のように真っ白に。ワカサギの群れが移動したようで釣れない時間が続きました。ここで各自休憩したり食事を取ったり…。
ワカサギドーム船はどこもそうなのですが、お隣さんとの距離が近いため自然と釣り談義に花が咲きます。「昔の釣りはこうだった」とか、氷上のワカサギ釣りの難しさと楽しさを聞けたりと、有意義な時間を過ごせました。

お隣のベテラン勢の方には「え、ハヤブサの仕掛? 見せて見せて!」「どこに売ってた?」と質問責めに。「Amazonで買えますよ」と迂闊に言っちゃったもんだから、Amazonの使い方を延々と説明するハメになりました(笑)。みなさん仕掛のこととなると目が輝きます。釣りの情報交換って楽しいですね。

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朝と違って嘘のように真っ白…何も映らない魚探でしたが、昼以降にポツリポツリと反応が現れ始めました

終盤戦。お昼を過ぎたらラストスパート

そんなこんなで途中で下船された方を見送り、風が強くなってきたなと外を眺めていたら再び魚探が真っ赤に。断続的に入ってくる群れを見つつ終盤戦の開始です。ここからは広範囲を探りたかったので、ハリ数が多めの仕掛にチェンジ。集中して誘いを入れつつ追い食いさせて一荷釣り。ワカサギ釣りの醍醐味ですね。断続的に入ってくる群れを魚探とにらめっこしながら、粘りの釣りが続きました。

15_ 好釣果.jpeg(タイトルバック写真)

そんな感じで終盤は、大物釣りにはない数釣りの楽しさを満喫。最終的には261尾の釣果で満足いく内容となりました。「もっと上手く釣れたかな?」「スタートダッシュはもっと工夫しないと」など反省点も多かったのですが、それもまた楽し。

16_ 本日の釣果.jpeg
17_ 真空パック.jpeg
たくさん釣れたら真空パック冷凍処理おすすめです

河口湖でのワカサギ釣りは、ドーム船の暖かさに助けられながら楽しく釣りができました。ワカサギの型、数ともに申し分のない釣行でしたが、その裏では河口湖漁協や関係者のみなさんの努力によって実現できている釣りであることを思うと、感謝しかありませんね。
場合によっては手ぶらでも楽しめる釣りですので、未経験の方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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レポーターREPORTER

たきがわ
プロフィール:たきがわ
ワカサギからマグロまで、潮の向くまま気の向くままに突っ走る3児のカミナリ親父。船のエサ釣りメインですが、節操なく流行りの釣りに手を出しています。本業であるSEの仕事もそこそこに、週末は最高の食材を求め釣りに出掛けています。