今から知りたい!エギング STEP UP 季節によってエギのタイプを使い分ける!?
「ハイアピール」「ナチュラルアピール」タイプの使いどころ

近年、都市部に近い漁港や地方の有名釣り場などでは、週末だけでなく平日でも多くのアングラーを見かけるようになりました。とくに、堤防から気軽にアオリイカをねらえるエギングの人気は顕著。掛けたあとの引き応えとやり取りがエキサイティングなだけでなく、食べて美味しいアオリイカ。気軽にねらえるからこそ、釣りにくくなってきているのも事実です…。

01_ 手に持ったエギ

そんなアオリイカを釣るテクニックはさまざまありますが、「活性の違い」によってアプローチを変えてみるのも一つの手。しかも、細かなロッド操作やシャクリ方を考える以前に、活性によってエギのタイプを使い分けてみるのは大事かもしれません。
今回は、ハイアピールタイプのエギとナチュラルアピールタイプのエギの使い分けについて紹介したいと思います。

1.ハイアピールタイプが利くシチュエーション
その時期やタイミングは?

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ハイアピールタイプのエギは、文字通り「ハイアピール」することに特化したエギ。アピールすることで遠くのイカを誘う、または、見つけてもらい辛い状況でもしっかりアピールし、その存在を見つけてもらうためのエギです。しかも、エギの存在をアピールしたうえで、イカが捕食してくれる必要があります。

その意味でハイアピール系のエギが効果的なのは、イカが高活性である時期やタイミングにオススメです。時間帯でいうと朝マズメや夕マズメ、時期的なタイミングでいうと夏から晩秋といったシーズンに使うのがふさわしいでしょう。
高水温を好むアオリイカにとって、夏場は最も活性が高く、行動しやすい時期。また、秋に釣れる新子は好奇心旺盛で活発にエサを追いかけ、すくすくと成長する時期でもあります。そのようなシーズンにハイアピール系のエギはピッタリとはまると私は考えています。

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使い方としては、テンポよく複数回シャクリ、ダートさせるとともにしっかりとヒラを打つようにする使い方。ラインにテンションをかけたままシャクルのではなく、ラインスラックを上手く活かして、はじくようにシャクルことで、上手くヒラを打ち、ボディカラーの反射でエギの存在をしっかりと見せてあげるといった使い方がよいでしょう。

04_ ライブリーダート

そんなハイアピール系エギで、よりかんたんにイカを釣れるよう開発されたのがスクイッドジャンキー ライブリーダートです。

エギングは竿をシャクリ、エギをアクション(ダート)させ、フォール(沈める)時に食わせる釣りです。このアクション時のアピールにこだわり、いかにターゲットであるアオリイカに気付いてもらうか、また興味を持ってもらうかということを重要視しました。
数多く販売されているエギをつぶさに研究し、考え抜いた結果、当エギの強みである「ライブリーアクション」という、ダート時になめらかな平打ちを発生させるエギに仕上げました。「ライブリーダート」は、このライブリーアクションと抜群のフォール姿勢でイカの食性を刺激し、抱き付かせることができます。

また、ライブリーダートのカラーラインナップ(20色)のうち、半分の10色に下地採用モデルがあり、とくにマズメ時に有効なカラーには「マヅメ○○」などのカラー名を採用するほど、高活性なタイミングを重視したエギとなっています。

05_ マヅメカラー
高活性なマズメのタイミングでの使用を重視した「マヅメオレキン」

2.ナチュラルアピールタイプの使いどころは?
今期、新タイプ「ハグハグ」も登場!

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いわゆるナチュラルアピールタイプのエギとは、ボディカラーが控えめで、ビビットなカラーというよりも自然界に存在するようなナチュラルなトーンのもの。また、キビキビとした派手なアクションを演出し過ぎないタイプのものを指します。イカへの刺激を最低限に抑えつつも、安定したダートや安定したフォールでイカにピールするタイプです。

そのような意味で、ナチュラルアピール系のエギは、比較的イカが低活性なタイミングで使用するのがオススメ。時間帯でいえば日が高く昇り、光量が増えた日中など。また、時期的なタイミングでいうと冬から春にかけてです。
高水温を好むアオリイカにとって冬場は最も活性が低く、行動しにくい時期だと私は考えます。また、光量の多い日中は、アオリイカにとっても敵に見つかり捕食される危険があり、警戒心が高まっています。そのようなタイミングに、思わずエサと思って捕まえたくなるナチュラルアピール系のエギはもってこいです。

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当然ながら、派手に激しくアクションさせるのではなく、少ない数で優しく小さくシャクったり、一度に大きくシャクってフォール時間を長く取ってあげるなど、できるだけ違和感なくエギをじっくりと見せてあげる使い方が好ましいでしょう。

08_ ハグハグ 

前述したライブリーダートのハイアピールエギに対し、今期(2024年)発売予定の「スクイッドジャンキー ハグハグ」はナチュラル系エギとなります。

その特長としては、まず、全体のカラー(20色)のなかで下地を採用したモデルは1色もないということ。(正確に言うと、ボディの一部分のみに下地を巻いた「部分下地」を採用したモデルはあります)
そして一番の特長は、エギ本体の表面に巻かれている布にこだわったことです。これまで、一般的にエギ表面の布にあまり興味は持たれませんでしたが、イカが一番最初に触れる部分ですので、「もしかすると重要なのでは?」と見直すことにしたのです。

アオリイカの触腕の先にある吸盤内には、小さな棘のようなものがあるといわれています。ハグハグには触り心地の優しい「滑らかでシルクのような布」を採用することで、そのトゲが引っ掛かりやすく、恐らくイカにとっても抱き心地がよいと思われる表面に仕上げました。
また、全面下地カラーを採用しない代わりに、「緑夜光ボディ」「青夜光ボディ」「ケイムラボディ」「クリアボディ」といった4タイプのボディカラーを採用しました。

低活性で食いが渋いタイミングだけでなく、ローライトなタイミングでも使い分けやすい。それが新商品の「ハグハグ」なのです。

09_ ハグハグの布
シルキーで触り心地の優しい、ハグハグ表面の布

3.ハイアピールとナチュラルアピールの使い分け

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さて、ハイアピールタイプとナチュラルアピールタイプをどのように使い分けるのがよいのでしょう? イカの「活性が高い」「活性が低い」とよく言いますが、釣り当日の状況を把握するのには時間がかかります。日ごろから季節問わず釣りに出掛けていれば別ですが、瞬時に海の中の状況やイカの気持ちを知るのは難しいものです。
そこで、大きく季節ごとにエギのタイプを使い分けるのが、まずは分かりやすいでしょう。

(1)ハイアピールタイプは夏から晩秋!

11_ ハイアピールタイプ

前述したように、高水温を好むアオリイカは夏から秋にかけて活発にエサを追い、行動範囲もグッと広がります。とくに秋の新子の時期は、活発にエサを追いかけ捕食することで大きくなります。
このシーズンには、まずはハイアピールタイプで広い範囲をテンポよく探り、イカが溜まっている場所やタイミングを見つけるのがよいでしょう。

しかしながら、高活性が期待できる季節であっても、人気の釣り場などはスレている場合もあります。また、晩秋の「これから寒くなるよ…」という時期にはイカの活性が下がっていることもあるでしょう。常にオススメというわけではありませんので、実績の高いポイントであってもあまり固執せず、場所を変える、改めてポイントに入り直すなど、探っていくのがよいと思われます。

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(2)ナチュラルアピールタイプは冬から春!

13_ ナチュラルアピールタイプ

こちらも前述したように、ナチュラルアピールタイプは冬から春にオススメ。水温の低下で活性が低くなるタイミングや、活発に動く個体の少ない春の産卵シーズンに使うとよいでしょう。活性の低い(または警戒心の強い)イカは、ほんの一部の場所やタイミングでしか捕食をしない印象です。

とくに、大型になったアオリイカは随分と賢くなっているので、むやみやたらとエサを捕食するわけではありません。そんなタイミングに有効なのがナチュラルアピールタイプです。シビアなタイミングでも見破られにくく、違和感なくエギを抱いてもらうには、「ハグハグ」のようなナチュラルアピールタイプが有効です。

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今回の重要ワンポイント

  • ●ハイアピールタイプとナチュラルアピールタイプを使い分けよう
  • ●ハイアピールタイプは高活性時、夏から秋に利く!
  • ●ナチュラルアピールタイプは低活性時、冬から春に利く!

高活性と低活性のタイミングは、まず大まかに時期(季節)で切り分け、ハイアピールとナチュラルアピールを使い分けましょう! そしてその後、自らの釣行時の判断で使用するエギを選択するようにしてみてください。光量の違いや潮が流れる具合も複合的に加味すれば、イカに出会う確率がグッと上がるはずです。
ぜひ、高活性時には「ライブリーダート」を、低活性時には「ハグハグ(2024年発売予定)」を使い分けてみてください。

レポーターREPORTER

小南 勇気
プロフィール:小南 勇気
3歳のころから父親に海釣りに連れていかれ、気が付けば釣りに夢中に。中学生になると、自らの足で近所の野池や海に行くようになった。好きな釣りはショアのソルトルアー(とくにエギングとライトゲーム)。また、釣り以外にもアウトドア好きで、冬はスノーボード、夏はキャンプと根っからのソトアソビスト。行動力とフットワークの軽さは社内一のはず?(笑)
現在は釣具メーカー・ハヤブサにて開発課メンバーとして勤務し、日夜商品開発に奮闘中。