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前回(2023年5月記事)に続き、今回もオフショアジギングへ! フィールドは神奈川の江ノ島沖。気心知れた釣友とレンタルボートで出船し、相模湾の魚影の濃さを体感してきた。そして釣行当日は、アオハタの自己タイ記録となる「45cm」を手にすることができた。
これはあくまで結果論だが、魚の活性に応じてジグとインチクを使い分けたことが功を奏したのだと思う。とはいえ難しいことは一切なく、釣り方は「ただ巻くだけで釣れる」という超シンプルなもの。魚の活性に応じて、そこにジグやインチクの特徴に基づいた「誘い」を入れると、さらに好釣果に結び付くことも多い。今回はその点に着目して紹介したい。
「巻くだけで釣れる」ブレードジグで本命ゲット!
ケイムラアカキンカラー&ブレードの明滅が奏功!?
私はこれまで、スーパーライトジギング(SLJ)ではハヤブサ「ジャックアイ」シリーズのジグを愛用していたが、ジギングやスロージギングでは、他社のジグを使用していた。その理由としては、ジャックアイシリーズにオフショア専用モデルが存在しなかったからだ。
しかしこの度、満を持してジャックアイシリーズからオフショア専用モデルが登場! しかも、ショアジギングで高実績を残してきた「ジャックアイ マキマキ」を、オフショア専用モデルに進化させたものだそうだ。
このオフショア専用ジグにも「巻くだけで釣れる」というマキマキのコンセプトが継承されており、まさにジギングビギナーに最適なジグといえる。気になる名前は「カンタン巻くだけブレードジグ ジャックアイ 船マキ」。あくまでも“船マキマキ”ではないので注意したい(笑)。
前回の記事「スローな誘いでフィッシュイーターを魅了!疲れ知らずのスロージギングが面白い!」でも紹介した通り、私の中でのジギングのイメージは、ゴツいタックルと激しい誘いの組み合わせで大型青物をねらう釣り。繰り返しになるが、今年42歳(しかも後厄)の私にはそんなの無理…。非力だから疲れちゃうので……。
その点、「巻くだけで釣れる」のは本当にありがたい限り。
カラーは、ウロコの隙間が光る網目グローカラーの「リアル魚鱗」を搭載したブルーイワシ、ピンクイワシの2種と、ケイムラのブルピンイワシとケイムラアカキンの2種に加えて、フルシルバーの合計5種のラインナップ。当日はメインでケイムラアカキン(100g)を使用したが、1投目でホウボウ、2投目で本命アオハタが食ってきた。
ボトムから表層まで!?レンジから対象魚まで幅広い!
それこそがジギングの魅力だ!
特筆すべきは、アオハタのヒットレンジ。通常、ボトムから5m以内がヒットレンジだが、2投目で食ってきたのはボトムから7m、8m。船マキは「ひらひら」とフォールするうえ、「ホログラムスピンブレード」のフラッシングのダブルでアピールできる。そのアピール度の高さから、アオハタがボトムから必死に追っかけて食ってきたのかも?
その後、同行した釣友にケイムラアカキンを使用してもらったが、2尾の本命アオハタを釣り上げた。その日、その時々のヒットカラーを見つけ出すこともジギングの楽しさのひとつだろう。
ジギングは、フィッシュイーターの魚全般がターゲットになる。これまで江ノ島沖では、アオハタ、マハタ、ホウボウ、ヒラメ、アジ、サバ、イナダ、ワラサ、ブリ、カンパチ、シイラ、マルイカ、イトヨリダイ、ソコイトヨリ、マダイ、ハナダイ、サワラ、カサゴ、イサキ、トラフグ、サバフグなどがジギングで顔を見せている。そして、忘れてならないのが、みんなのアイドル「エソ」も楽しませてくれる(笑)。
ボトムから5m以内は根魚ゾーン、10m以内は青物やマダイゾーン。イワシなどのベイトの回遊次第では、中層~表層付近で青物が食ってくることもある。何が釣れるか分からない、裏を返せば、フィッシュイーターでもあればなんでも釣れる“可能性がある”のもジギングの魅力といえる。
潮止まり&低活性を…ハイアピール型インチクで打破!
ボトム付近をねらい、良型アオハタ45cm!
満潮、または干潮のタイミングを迎えたあと、1時間程度は潮の流れが止まることが多く、潮の流れが止まると魚の活性が低くなりやすい。いつもの私であれば、この潮止まりのタイミングを自分の捕食(食事)の時間にあてているが、今回はどうしても試してみたいことがあった。
YouTube上で見つけた、長崎県でビッグアコウをターゲットにした動画では、「ジャックアイ ボトムキック」というインチクを使用して面白いほどにアコウがバンバン釣れていたのだ。そのなかで「潮止まりのタイミングこそ大型のチャンス!」と紹介されており、それを真に受けて実践してみたというわけだ(笑)。
YouTube「HAYABUSA公式チャンネル」
【インチク】昔ながらのインチクが最強!?長崎県の海でビッグアコウを追いかけます!【ジャックアイ】
「ジャックアイ ボトムキック(ハヤブサ)」はハイアピール型インチクという名の通り、巻くだけで「ゆらゆら」とアクションし、フォール時には「イレギューフォール」で魚を魅了する。その結果、当日最大(アオハタの自己サイズ記録タイ)となる45cmの良型を食わせた。
釣れているタイミングには手返しよく数を伸ばし、釣れなくなったタイミングで目先を変えてみる。それがうまくいかないことももちろん多いが、うまくハマったときの喜びはひとしおだ。
ジギング&スロージギングであれば「ジャックアイ 船マキ」をメインに、変化を与えて捕食スイッチを入れたいときには「ジャックアイ ボトムキック」も併用。大前提として「釣れる釣り方」「疲れない釣り方」をモットーに、今後も存分にオフショアゲームを楽しんでいきたいと思う。
前述の通り、「何が釣れるか分からない」のがオフショアジギングの醍醐味(だいごみ)のひとつ。ビギナーの方はタダ巻きでも十分に楽しめるし、少し慣れてきたら、魚の活性に応じてスローに誘いを入れてみたり、その時々のヒットパターンを模索してみるのも面白い。
今後、春先に向けてポカポカ陽気の釣り日和の日も多くなってくるため、気軽にジギングデビューを飾ってみてはどうだろうか?
《vol.33》スロージギングでカニ!?
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レポーターREPORTER
東京都出身
父親の影響で3歳から陸っぱり釣りを始め、小学4年生のときに船釣りに初挑戦。その日はハゼ釣り大会だったが、ひどい船酔いで釣りにならず。ただ、最初の一投で釣れた奇跡の1匹で「ブービー賞」に輝く。幼心に“もう一生船釣りはしない“と心に決めたが、それから10数年の時を経て、運命のイタズラか「船釣り専門誌」の編集者になる。それを機に船釣りの魅力にどっぷりハマる。現在は船釣りメディアから離れ、おでかけメディアの営業マンとして従事。仕事の合間を縫って月に1~2度は船に乗り、周りの”船釣り初挑戦者“を巻き込みながら、船釣りの魅力を1人でも多くの人に知ってもらうために奮闘中。
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