![](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/0e56dda41ea9c29d511c4ecb988925fc-6-780x557.jpg)
今回は、自身のなかで大ブーム到来中の「スロージギング」について紹介したい。
一般的にジギングというと、体格がよく腕っぷしに自信のあるアングラーが、ジャカジャカジャカジャカと激しく誘いをかけてブリやヒラマサなどの大型青物をねらうイメージだ。しかし「全力でも非力」なうえ、そろそろ41歳を迎えようとしている私にとっては、激しい釣り&疲れる釣りは、翌日のコンディションに響くのでNGにしている(笑)。
その点、スロージギングはその名の通り“スロ~な誘い”でさまざまなフィッシュイーターをねらえるため、私のような非力な男性から、はたまた女性やビギナーなどのジギング入門者に間口が広い釣りと言える。以前、こちらの連載で紹介したスーパーライトジギング同様、めちゃくちゃ楽しくて、めちゃくちゃオススメの釣り!
では、今回はその魅力を少しだけ紹介しよう。
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2023年3月、江ノ島沖スロージギング。思わせぶりな態度のアノ子に翻弄された日。
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【千葉・大原/広布号】SLJ(スーパーライトジギング)の手軽さと面白さにハマる!
ベイトとジグの形状やサイズ感を合わせるのが理想!
「マッチ・ザ・ベイト」が好釣果への近道!
![01_ IMG_2838 リール](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/01-5.jpg)
まずは基本タックルを紹介したい。
ロッドはスロージギング用またはライトジギング用の1.8m前後。リールは中型両軸リールに道糸PE1号~1.5号(200m)。ジグは水深や潮流の速さにもよるが、80g、100g、120gをメインで使用している。
![02_ IMG_3213 ジグ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/02-4.jpg)
前述の通りフィッシュイーターがターゲットとなるため、その日のベイトのサイズ、ベイトの種類を把握できれば、そのサイズ感に近しいジグのサイズや形状を選択するのが理想だ。その時々のベイトを把握する一つの手としては、釣り上げた魚が吐き出すベイトだ。
![03_ IMG_3655 魚探](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/03-4.jpg)
![04_ IMG_1000 小アジ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/04-4.jpg)
これは余談だが、いつも一緒にプレジャーボートに乗っている釣友の話…。
以前、私がスロージギングで釣り上げたアオハタが、船上で豆イカ(小型のイカ)を吐き出した。するとジグの上にジギングサビキを接続し、そこにその豆イカを装餌。その直後、良型のアオハタを釣り上げたのだ。ジグではなく、その豆イカを装餌したハリに食ってきたことから、これぞまさに「マッチ・ザ・ベイト」の典型である。
![05_ image83 アオハタ釣果](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/05-3.jpg)
基本の誘い方はワンピッチジャーク!
海底から5mが根魚の激アツHITゾーン!?
![06_ image100 アオハタとケンサキイカ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/06-4.jpg)
スロージギングは、ワンピッチジャークが基本となる。竿先をフワッと持ち上げてシャクり、竿を下げるときにリールをひと巻き、これがワンセットの基本的な誘いとなる。
竿の反発で海中のジグがフワッと持ち上がり、(ジグの特性にもよるが)ヒラヒラと落ちていく「フォール」で食わせるイメージだ。もちろんジグはスロージギング専用ジグが最適。というのも、専用ジグであれば、フォールの際にヒラヒラと木の葉が舞い落ちるようなアクションをしてくれるため、フォールの時間を意図的に伸ばせるのだ。要は、チャンスタイムが増えるというわけ!
ねらうタナは「海底から底上5m」が根魚の激アツゾーン。とはいえ、時に底上10m付近まで追っかけてきて食うこともある。とくに良型のアオハタやホウボウにそのイメージが強い。根魚メインのポイントであれば、海底から底上5mから10mまでを繰り返しスローに誘う。
![07_ IMG_2892 スロージギング釣果](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/07-3.jpg)
また、底上5m以内でアタリが多ければ、ワンピッチワンジャーク(1シャクリにつき1巻き)ではなく、1シャクリにつきリールを1/2回転、1/4回転と細かく刻んで、ヒットレンジ内をネチネチ誘うのも有効だ。
もし、青物が回遊しているようであれば、ボトム付近で根魚を誘ったあと、中層では青物を意識して誘う。青物の場合、ワンピッチのテンポを少し速くしてあげるのも有効となる。あくまでもイメージだが、根魚には「弱った小魚」を演出、青物には「キビキビと泳ぐ小魚」を演出して誘う。
![08_ IMG_2965 スロージギング用ジグ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/08-3.jpg)
![09_ IMG_2286 釣りシーン](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/09-3.jpg)
ジグが着底後、最初のシャクリで「グッ」と重くなり、ヒットすることもしばしば。アタリの出方は、竿全体に重みが加わって竿が大きく引き込まれる。リールを高速で巻いてアワせる「巻きアワセ」と併用して、竿をグーッと持ち上げて「魚を乗せる」ようにスイープなアワセを入れる。あとは一定速度で竿を気持ちよく曲げつつ、魚の引きを楽しみながらゆっくり落ち着いて巻き上げてくればOKだ。
![10_ image1250 曲がるロッド](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/10-4.jpg)
冒頭でも述べた通り、ジギングは青物ねらいのイメージが強いが、スロージギングは青物のほか、ベイト(小魚)を捕食するフィッシュイーター全般がターゲットとなる。
最近、プレジャーボートで江ノ島沖のスロージギングを楽しんでいるが、これまでにイナダ(ワカシ)、サバ、アジ、シイラ、ホウボウ、カサゴ、イトヨリダイ、ソコイトヨリ、アオハタ、ケンサキイカ、サバフグ、トラフグなど多彩な魚種を手にしている。そして、時に「大物かも!?」とドキドキしながら巻き上げて、海面に「オオエソノスレ(※大型エソのスレ掛かりの俗称)」が姿を見せてズッコケることもしばしば。これがあるから、釣りは面白い(笑)。
![11_ IMG_2823 江ノ島](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/11-4.jpg)
![12_ IMG_2908 ガッツポーズ](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/12-4.jpg)
これから初夏に向かっていくなか、まさに青物のトップシーズンに突入していく。ベイトの回遊次第で、何が釣れるか分からない、何が釣れてもおかしくないスロージギング。ぜひ、この機会にチャレンジしてみてほしい。本当にめちゃくちゃ楽しい釣りだから!
![13_ IMG_2914 アオハタ釣果](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/13-4.jpg)
![14_ IMG_3638 姿造り](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/14-4.jpg)
![15_ IMG_1467 刺身](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2023/05/15-3.jpg)
2023年3月、江ノ島沖スロージギング。思わせぶりな態度のアノ子に翻弄された日。
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レポーターREPORTER
![JIRO](https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2020/03/profile_jiro.jpg)
東京都出身
父親の影響で3歳から陸っぱり釣りを始め、小学4年生のときに船釣りに初挑戦。その日はハゼ釣り大会だったが、ひどい船酔いで釣りにならず。ただ、最初の一投で釣れた奇跡の1匹で「ブービー賞」に輝く。幼心に“もう一生船釣りはしない“と心に決めたが、それから10数年の時を経て、運命のイタズラか「船釣り専門誌」の編集者になる。それを機に船釣りの魅力にどっぷりハマる。現在は船釣りメディアから離れ、おでかけメディアの営業マンとして従事。仕事の合間を縫って月に1~2度は船に乗り、周りの”船釣り初挑戦者“を巻き込みながら、船釣りの魅力を1人でも多くの人に知ってもらうために奮闘中。
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