船釣り初心者歓迎!手軽な釣りモノはコレだ No.1半日船で超手軽に!
ビギナー大歓迎の東京湾ライトタックルアジ☆

船釣りをしたことない人に「船釣りのイメージは?」と聞いてみると、「大変そう」「船酔いしそう」「難しそう」「汚そう」「高そう」などなど、自分で聞いておきながら、ちょっぴり泣きそうになるほどのマイナスイメージばかり聞こえてくる。うんうん、確かに朝は早いし、海が荒れる日もあるし、難しい釣りものもあるし、中には職漁船(漁船)もあるし、乗船料だけで2万円近い釣りものもある。ただ、近年は「ビギナー大歓迎」をうたった、充実の設備やサービスを提供してくれる船宿(釣り船)が多くなってきているのも事実。

そんなわけで、初挑戦の方でも比較的チャレンジしやすく、オデコ(1匹も釣れないこと)のリスクが少ない釣りものを主に紹介していく当シリーズ。少しでも船釣りの魅力を知っていただき、今まで船釣りをしたことがない方々が「第一歩」を踏み出すキッカケになってくだされば…!

船釣りを楽しめるか否かの鍵を握る「船酔い」対策が肝!

01_ IMG_5594.JPG アジ釣果
合計65尾のアジを釣り上げた私。小慣れた私も毎回酔い止めを服用している

プロフィール欄でも紹介させていただいている通り、自身の船釣りデビュー戦は船酔いで釣りにならず…。その原因は船酔い対策を何もせず、「なんとかなるでしょ!」と能天気に乗船してしまったからである。
船釣りは、船酔いさえしなければ楽しめるといっても過言ではない。であるからこそ、初挑戦者であればあるほど、万全の対策が必要になってくる。

まず第一に、船酔いの原因となることはしない。シンプルにこれが一番である。

  • ●釣行前日は睡眠をしっかり取る=寝不足厳禁!
  • ●釣行前日はお酒を飲み過ぎない=二日酔い厳禁!

上記は当然遵守すべき大前提として、あわせて「酔い止め薬」の服用をおススメしたい。
ちなみに、私が船釣り初挑戦者におススメしているのが、エスエス製薬の「アネロンニスキャップ」。薬局に行けば、普通に購入できる酔い止め薬だ。

02_ IMG_5593.JPG アネロンニスキャップ
船釣り経験者も多く愛用している酔い止め薬が、エスエス製薬の「アネロンニスキャップ」。酔ってから服用しても30分ほど我慢すれば効くという優れものだ

通常は乗船の30分前に服用すればよいが、普段から乗り物酔いする人は前日の就寝前に一錠服用し、さらに乗船30分前に一錠服用すると安心だ。
余談だが、なるべくトイレも乗船前に済ませておきたい。釣行当日に朝ご飯を食べて、一度用を足しておくことをススメる。もちろん船にトイレも完備しているが、個室の閉鎖的な空間に入ると余計に船の揺れを感じることになり、トイレが引き金となって酔ってしまうこともあるからだ。

これで事前対策としては万全だが、釣りの最中に気を付けたいことがもう1つ。それは、なるべく遠くを見ておくこと。船が走行中であれば、遠くの景色を楽しみたい。また、エサ付けのときや仕掛が絡んだとき、どうしても手元に神経を集中しがちだが、あまり長時間ジーッと手元を見続けると酔う原因になる。
エサ付けは回数を重ねれば早くなるので問題ないだろうが、仕掛の絡みを解いたり、仕掛交換の際は、もし同行者に船釣り経験者がいる場合はその人にお願いしよう。また、ビギナー歓迎の船宿では、仲乗りさん(お手伝いさん)が同船していることが多いため、困ったら仲乗りさんにお願いしてもよいだろう。

03_ IMG_5595.JPG 東京湾の横浜沖風景
この日のポイントは東京湾の横浜沖。遠くに富士山を望む。手元ばかり見ず、船上から望む景観を楽しむことも船酔い予防に繋がる

船釣り2度目の女性ビギナーもアジ47尾と大躍進!

04_ IMG_5596.JPG アジ釣果(女性ビギナー)
船釣り2度目の女性が47尾の好釣果! 虫エサが苦手のため、エサ付け不要のグミ付きバリで手返しよく数を伸ばした

1月某日、会社の釣り部3名とともに訪れたのは、神奈川・川崎の人気船宿「つり幸 本家」さん。19tの大型船を複数隻保有しており、船の設備やレンタルアイテムの充実度の高さから初挑戦者やファミリーにも人気だ。なにより、女性やお子さんは乗船料が半額!

今回のターゲットの「LTアジ」は、東京湾の船釣りデビューの王道ターゲットのひとつ。「LT(ライトタックル)」の名の通り、竿もリールもビシ(コマセを入れるカゴ)までのすべてが軽く、女性やお子さんでも気軽に楽しめる。なにより基本に忠実に釣れば、よい日であれば初挑戦者でも20匹~30匹をねらえるのだ。

同宿のLTアジ船は、午前船・午後船の2便体制で、ビギナーながら釣る気満々のメンバーたちは、帰宅後に魚をさばく時間を考慮し午前船を選択。この記事を執筆している2月現在、船は午前6時50分出船、12時に帰港。基本的にポイントまでの航程も近く釣り時間は4時間程度で、ビギナーにとっては短過ぎず、長過ぎずのちょうどよい釣り時間がうれしい。なお、当日は同行した船釣り2度目の女性が、4時間弱で47尾を釣り上げた!

05_ IMG_5597.JPG シーバス(スズキ)釣果
アジが掛かって巻き上げの最中、そのアジにガツーン! と食ってきたシーバス75cm。不意の「わらしべ釣法」に思わずニヤける私
06_IMG_5602.JPG アジ
当日はアジの活性が高く、ハヤブサの「グミ付き」仕掛「海戦アジ グミ付きシーガー 2本鈎2セット」を使用。青イソメを付ける必要がないため、虫エサが苦手な女性も喜ぶうえ、手返しよく数を伸ばせる
07_IMG_5603.JPG コマセのイワシミンチ
つり幸さんではコマセにイワシミンチを使用。ビシカゴにコマセを8割程度詰める。欲張って詰め過ぎるとコマセが上手に放出されないため注意が必要
08_IMG_5604.JPG 便利なアイテム一式
持参すると便利なアイテム。魚バサミ、ハサミ、ハリ外し、グローブ、酔い止め。グローブは親指、人差し指、中指の指先が出るデザインがおすすめ。軍手はハリが刺さると抜けなくなるので避けたい

東京湾のブランドアジに舌鼓!

09_ IMG_5598.JPG アジ料理
写真左からアジのたたきとアジフライ。海の恵みに感謝しつつ食を堪能した

今回、私を含むメンバー4名で180尾ほどのアジを釣り上げて釣行は大満足!!
ちなみに私は帰宅後に「お魚さばきマシーン」と化し、アジ65尾とシーバスを1人ですべてさばいた。そして、その晩に刺身、たたき、なめろう、フライ、塩焼きなど、東京湾のブランドアジを堪能させていただいた。

アジは一般家庭でも馴染み深い魚のため、「釣り過ぎて困った!」なんてときには、ご近所さんにお裾分けしても喜ばれる。
また、もしさばき方が分からない場合は「YouTube」を活用しよう。さばき方の動画はたくさん紹介されているので安心だ。最初から見た目よくさばくことは難しいかもしれないが、数をこなせば上手になるし、最初はとにかく釣った魚を自分で頑張ってさばき、そして鮮度抜群の食味に舌鼓を打つ。ぜひともここに喜びを見出してほしい。

 

今回を第1弾として「手軽な釣りモノはコレだ」というテーマで執筆したが、このコラムを読んで船釣りに少しでも興味を持ってくれた際には、ご自身の周りで船釣りをしている知人を誘って釣行してみてほしい。ただ、もし周りに船釣り経験者がいない場合には、今回お世話になったつり幸さんであればビギナーにも懇切丁寧に応対してくれるため、予約の際に「私、釣り初めてなんです!」と伝えよう。
船酔い対策を万全に、天気や気温を鑑みて、あなたの釣りデビューが最高の思い出となりますように!

10_ IMG_5599.JPG つり幸
つり幸 本家」 LTアジは午前船・午後船ともに大人6,500円、女性・中学生以下は3,500円。竿・リールはレンタル可能(有料)、コマセビシは船で無料レンタル(紛失した場合は有料)。カッパ上下、長靴、ライフジャケットは無料でレンタル可能。乗船料に氷1個と仕掛1セット代が含まれるため、初挑戦者はクーラーボックスひとつ持参すればOK!

 

【LTアジの基本釣法 -当日の釣り方参考-】

1.まずは下準備としてコマセ(同船ではイワシミンチを使用)をビシカゴに8割ほど詰め、2本バリ仕掛に船宿支給の青イソメを2~3cm程度にカットして通し刺しにする。

2.ビシと仕掛をソッと海面に落としたら、リールのクラッチを切ってビシを着底させる。当日の水深は20~25m前後。

3.ビシが着底したらリールを少し巻いて糸のタルミを取り、仕掛を1m巻き上げて(つり幸さんの貸し道具ならリール2回転)から大きく2回竿を持ち上げてコマセを振る。そこからさらに1m巻き上げて、同様に大きく2回コマセを振ってアタリを待つ。市販のLTアジの仕掛全長は2mが主流で、下バリが底ギリギリに漂うイメージとなる。

4.アタリは竿先に明確に出るがアワセは不要で、そのままゆっくり一定の速度で巻いてくる。アジは口周りがひじょうに弱いため、アワせると口が切れてバレてしまうので注意したい。

5.海面にビシが見えたら巻くのを止めて、竿を立ててビシをキャッチ。ビシをコマセバケツの中に置き、続いて竿を自分の左側に置く。そして、なるべく海面近くまで手を伸ばして仕掛をつかみ、あとは波の上下と呼吸を合わせて「エイサー!」とアジを抜き上げる。

6.人より数を釣るためには、この一連の動作をいかにスムーズに行えるかが大事となる。
が、初挑戦の方々は、そんなことを気にせず、1匹1匹を大切に、ワイワイ楽しみながら釣ってくれればOK!

 

レポーターREPORTOR

prof_01 JIRO
プロフィール:JIRO
東京都出身
父親の影響で3歳から陸っぱり釣りを始め、小学4年生のときに船釣りに初挑戦。その日はハゼ釣り大会だったが、ひどい船酔いで釣りにならず。ただ、最初の一投で釣れた奇跡の1匹で「ブービー賞」に輝く。幼心に“もう一生船釣りはしない“と心に決めたが、それから10数年の時を経て、運命のイタズラか「船釣りメディア」の編集者になる。それを機に船釣りの魅力にどっぷりハマる。現在は船釣りメディアから離れ、WEBメディアの営業マンとして関東・甲信越を飛び回りつつ、仕事の合間を縫って月に1度は船に乗船。周りの”船釣り初挑戦者“を巻き込みながら、船釣りの魅力を1人でも多くの人に知ってもらうために奮闘中。