東京で楽しむ小さな釣り 東京で人気のハゼ釣りポイントを巡る
そのウマさはシロギスの1.2倍ですって??

釣れる観光名所!北十間川へ

15_ スカイツリー

やってきました、東京のシンボル! 東京スカイツリーです。実は東京スカイツリーの横にある「北十間川」もハゼ釣りで有名なポイントなのです。東京メトロ半蔵門線押上(おしあげ)駅から徒歩5分くらいです。東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」からもすぐです!

見るからに人工的な川ですが、ハゼのほかにセイゴフッコもいるらしく、この日は目の前を2匹のテナガエビが仲良く歩いていましたし、カメもいました。

このポイントの特徴は、数分おきに川の両側から水が噴き出るところです。これは、れっきとした水質浄化施設。北十間川は流れが遅く、川底に有機物が沈殿しやすく水質が悪化しやすい環境なので、水を噴射することで水中の酸素量を増やして微生物による有機物の分解を促進し、水質の改善を行っているそうです。また、この噴水のほかに奥に小さく見える「おしなり橋」も、固定式木炭浄化施設となっていて、水質改善を担っています。

ピンとくる方もいるかもしれませんが、この噴水の近くは酸素量が多いだけあってハゼが集まるポイントのようです。ここでは再び玉ウキを付けてのウキ釣りをすることにしました。

少し前にハゼ釣りの大会が開催されたという話を聞いていたので、すぐに釣れるかなと思ったのですが…、どうやらここでもハリサイズが大きいようでした。
そこで、ハリス交換ができるこの仕掛の利点を活かして、ハリのサイズを7号から4号に変えてみると……。釣れました!!

スカイツリーを目の前に都会らしくロケーションもよいので、SNSで見かける映え写真を撮りたかったのですが、残念ながらピント合わず…(涙)。そのあとも想定をはるかに下回り、スカイツリー横の北十間川では2尾! このままでは帰れません。

18_ スカイツリーハゼ
スカイツリーをバックに…ピンボケ(涙)

三度目の正直?小名木川クローバー橋

釣れているという情報を元に、地下鉄に乗って「小名木川クローバー橋」にやってきました。東京メトロ半蔵門線(または新宿線)住吉駅から徒歩10分くらいのポイントです。しかし、もう日も落ちかけています。そして体力も限界を迎えようとしています。

薄暗くなり、水面のウキもよく見えなくなってきていたので、ここでは最初からミャク釣りでやることにしました。オモリの重さを利用して、アンダースローできるだけ遠くに仕掛を投げます。といってものべ竿なので、竿を持つ手をなるべく前に伸ばして遠くに着底させる程度です。
オモリが着底するのを感じたら、ゆっくり手前にズル引いてくると…。ブルッ! ブルブル! ここではこの釣り方が正解だったようです。投げてはブルッ! また投げてはブルブル!

そんなハゼの小気味よいアタリと引きを楽しむなかで、この日一番の感触だったのはウロハゼ。マハゼのアタリに混じって「ブルッ!」ときたので竿を上げてみたのですが、まるで根掛かりしているかのような感触。竿だけが逆Uの字に曲がるほど! リールがないので竿を持つ手をグイっと上にあげて、どうにか抜き上げることができました。

21_ ウロハゼ
おとぼけ顔がなんとも愛嬌のあるウロハゼ

そのあともコンスタントに釣れ続けたので、「もしかしたらこれからが本格的に釣れる時間かな?」という予感もあったのですが、日が暮れてしまったのでやむなく終了! う~ん、残念。

22_ ビク
なが~いビクでブクブクいらず

ところで、ハゼ釣りの便利アイテムとして写真のような細長いネット状のビクがオススメです。このビクは、今回同行してくれたハゼ釣りの先生兼カメラマン(大変失礼!!)のものですが、釣れたハゼを入れて足下の水に浸けておけるのでブクブクがいらないという優れものなのです。使わないときは平たくなりますから荷物にもならず便利ですね。

シロギスの1.2倍美味しい?ハゼの天ぷら

「佃で釣ったならそこは佃煮でしょ~!」というツッコミはなしで(笑)。釣ったハゼはすべて天ぷらにしました。以前、船でハゼ釣りをやったときも思いましたが、「シロギスより美味しいのでは?」これ私の率直な感想です。

22_ ハゼ天ぷら

誰かが言っていました「ハゼはシロギスの1.2倍美味しい」と…。1.2倍、なんだかしっくりくる表現かもしれません。そのウマさはシュワシュワしたお酒に合わないわけがない! 頑張って早起きして船に乗らずとも、こんなに美味しいお魚を釣ることができるというのに、なぜ私はさっさとオカッパリハゼ釣りに手を出さなかったのでしょうか…? 実にもったいない。

ちなみに、東京の駅近ポイントで釣ったハゼは泥臭いとかそういったものはまったく感じず、釣ったその日に食べてもシロギスの1.2倍美味しかったですよ(※私個人の感想です)。

前回のテナガエビ釣りでは2ヵ所を回りましたが、今回は粘りの3ヵ所でハゼ釣りを満喫(?)してきました。釣果は振るいませんでしたが、それぞれのポイントで学びも多く、いろんな釣り方を楽しむことができたので大満足です!! ただ、唯一の心残りといえば、月島でもんじゃ焼きを食べ損なったことくらいでしょうか…。

次回もまた、東京の水辺で小さな釣りを楽しみたいと思います。