夏の大アジ&タチウオ釣り
釣果を伸ばすコツは船上チームプレーにアリ!

みなさんお久しぶりです。浜名湖から出船している「青鬼丸」船長の中村です。
今回は、初夏の大アジ釣りと、タチウオ釣りに行ってきたレポートをお届けしながら、数を伸ばすコツをお伝えします。

コマセを撒いて寄せ、動かさない!
できれば連掛けもねらって!!

01_ 連掛け

遠州灘では年間通してサビキでアジ釣りを楽しめます。初心者でも比較的かんたんにねらえ、引きも強く、数釣りもできちゃうのが魅力です。
今回は初心者の方も数名いましたので、電動リールの使い方やコマセの入れ方、コマセを撒いてからのアタリの取り方などを、まず一通りレクチャーしてからの出船。2日前に降った大雨の影響がやや不安材料ですが、なんとか釣れてくれればと願いながらの出船となりました。

まず、この日最初のポイントに到着して魚探をかけるも、これといった反応は得られず次のポイントへ…。ポイントに向かい、もう少しで到着といったところで魚探によい反応が現れました。すかさずUターンしながらマイクで準備を促がして反応の上に入りました。

緊張の1投目。みなさん指示ダナまで仕掛を落とし、レクチャー通りにコマセを振っていると、すぐに左舷ミヨシの方の竿先にアタリが! 慎重に、しかし素早く巻き上げてくるとナイスな大アジ。それを見た周りの方たちは「デカイ! こんなアジが釣れるの?」を連呼。この1尾目を皮切りにほぼ入れ食い状態となり、船中はお祭り騒ぎになりました!

今回は仲間内6人での乗船でしたので、ひじょうに盛り上がっていました。唯一の女性もコツをつかみ、連掛けも含めて大漁に。
このコツが肝なのですが、「とにかくコマセを撒く」「コマセを撒いたら動かさない」ことが大切です。さらに大漁をねらうには「連掛けさせる」こと。最初にアタリがあったらゆっくりと手巻きで巻き上げ、十分な重さになった(=連掛けした)ところで電動リールによる巻き上げを行います。こうすることで、途中でハリ掛かりが浅く外れるアジがあっても、ハリ掛かりがよいアジはしっかり釣り上げれるってワケです。

コマセを切らさずしっかり撒く!

05_ 釣りシーン

ある程度の釣果があると、どうしてもコマセを入れるのが雑になってしまいます。
今回も私がしきりにマイクでアナウンスしましたが、やはり少し雑に…。そうなるとアジの反応が薄くなり、アタリも遠くなってしまいます。とにかく全員プレーでしっかりとコマセを入れて撒くことが重要です。

そのことをみなさんに伝えた次の流し。みなさん意識してコマセを丁寧に入れ撒いてくれました。その甲斐あってか徐々に手慣れて上手く、コンスタントに大アジを釣り上げてくれました。そしてこの日一番の大アジを女性が釣り上げたところでアジ釣りは終了。タチウオ釣りに移動することにしました。

06_ アジ釣果4 

仕掛が絡まないように

07_ タチウオ

大アジが大漁の次はタチウオ釣り
遠州灘ではタチウオ釣りの時間が決められたポイントがあります。決められていないポイントもあるにはあるのですが、この時期は「時間制限あり」のポイントでしか釣果がないので、そちらのポイントへ向かうことに。
ポイントに着くまでに、アジ釣りのサビキ仕掛からタチウオ用の吹き流し仕掛に変更してもらい、タチウオのねらい方などもマイクで伝えながらポイントへ。しかし、潮がガラリと変わり悪い予感が…。やはり2日前に降った大雨の影響が出ているようです。

アジ釣りのポイントとは違い、流れが速く濁りもキツイ。魚探を覗き込むもタチウオの反応は薄く、少し反応があってもすぐに消えてしまう感じでした。そのことをみなさんに伝え、アジ釣りに戻るか、このままタチウオをねらうか相談すると…やはりタチウオを釣りたいとのこと! 私もみなさんの意気込みに応えれるように全力で操船することにしました。

まずは第1投目。流れが速いので同時に投入してもらいました。タチウオ釣りはジギング、テンヤ、天秤吹き流しなどがありますが、今回みなさん同じ天秤吹き流し仕掛を使用。吹き流し仕掛は慣れないと絡みやすい釣り方です。
ドキドキのひと流し目、アタリはあったみたいでエサのサンマがかじられていましたが釣果はなく、数人がオマツリ(ほかの人と仕掛が絡むこと)してしまいました…。

この日は流れが速かったこともありオマツリが多発。オマツリすると直している時間釣りができません…。その時間がもったいないので、投入は同時に、そして隣りの人たちとタナやオモリ号数を合わせ、極力絡まないようにする必要があります。

残念ながらそのあとも大したアタリはなく、まったりとした時間が流れ嫌な雰囲気に…。ところが、その雰囲気のまま終盤に突入したものの、急に潮の流れが穏やかになり、タチウオらしき反応が濃くなってきました。そしてついに……!?

タチウオ釣りは…みんなで協力してタナ合わせ

潮もタチウオも反応がよくなってきた次の流し、長い沈黙を破り胴の間の方に待望のタチウオ! 生きているタチウオを初めて見る方がほとんどで、「こんなに綺麗なのか…次は自分が!」と気合いが入ります。

08_ タチウオ釣果1

ここで 船長の「ワンポイントアドバイス!!」

タチウオはわりと同じ水深で群れていることが多い魚です。アタリがあったら周りの人たちに、アタリがあった水深を知らせるのがポイントです。ほかの釣り人からも教えてもらえるので、そこは隠さずに教え合うのが数釣りの秘訣ですね!

そして徐々にポツポツとアタリが出始め、良型も混ざり始めました。が、時間がないっ!! 前述した通り、この日のポイントは開始も終了も時間が決められたポイントなので、勝手に延長ができないんです。まだ2人タチウオなし…。
迎えたラストの流し、無常にもタチウオなしの方にアタリはなく、ほかの方に釣果が…。それでも仲間内での釣りで生きたタチウオを見れたってことで、次回リベンジを胸に終了とさせてもらいました。

※タチウオはひじょうに歯が鋭く危険な魚です。酷く噛まれると港に引き返さなければいけませんので、タチウオをねらう際は、タチウオをつかむフィッシュグリップを準備しておくと安全です。青鬼丸では幾つか船に積んでいますので、ない方は私に教えてください

11_ 仕掛

今回はアジ釣りからタチウオのリレー便の様子をレポートしました。タチウオがイマイチだったのが残念でしたが、大アジが大漁だったのが救いでした。タチウオの釣果がよくなるこれからの季節。ぜひねらいに来てくださいね。タチウオだけをねらう便での予約も大歓迎です!

なお、(青鬼丸に乗船されるお客さんで)仕掛やオモリなど忙しくて準備できない場合は、私が事前に買いに行きますので、なんなりと言ってくださいね。また、当青鬼丸にはトイレが付いていますので、女性や子どもさんでも安心してご利用いただけます。電動リールの電源も船にありますので、バッテリーの持ち込みも不要です。
少しでも快適に釣りを楽しんでいただけるよう頑張りますので、ぜひご利用くださいね。みなさんのお越しをお待ちしております。

「おまけ」
今回の釣行に、刺身の盛り付けで有名な方が乗船してくれていました。釣れたアジやタチウオは見事なお刺身になりましたよ!
「ダイニングバー CHROME」というお店をされています。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

ダイニングバー CHROME

住所:〒430-0932 浜松市中区肴町319-3 ブルーノアビル2F
TEL:053-458-4656
営業時間:19:00~6:00
HP:https://www.chrome-hamamatsu.com/


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レポーターREPORTER

プロフィール:中村 浩之
浜名湖近郊に生まれ、幼少のころから魚釣りにどっぷりハマる。そして気がつけば遊漁船の船長&漁師になっていた、根っからのフィッシャーマン。浜名湖・遠州灘エリアを今日も元気にガイド中!