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こんにちは! フィールドスタッフの井上(イノォ)です。「初心者でも安心!アジングHow to」も今回で第7回目となりました。
今回はアジングを手軽に楽しむためにとても重要で、ジグヘッド同様になくてはならないアイテムの一つ「ワーム」のお話。擬似餌であるアジング用のワームは、形状やカラーが豊富なために「何を使えばよいの?」となりがちです…。そんな悩みや迷いをなくして快適にアジングを楽しむべく、「アジング用ワームのタイプやカラー」について解説したいと思います。
釣果への近道は、自分の好きなモノを見つけて使い続けること! なので、ぜひ、お気に入りのパイロットワームを見つけて手軽にアジングを楽しんでみてください。それではさっそく、アジングで重要なアイテムであるワームについて触れていきましょう。
1.ワームの形状は主に3種類
アジング用ワームにはさまざまな形状のワームがあり、釣具屋さんなどでは「いったい何種類あるの?」というくらい陳列されていますよね。素材の違いまで細かく分類するとかなりの種類となり、ウンザリすることもあるでしょう。
一般的なワームの素材は塩化ビニール製で張りがありますが、エストラマー素材(伸びる素材)やハンドポワード(ハンドメイドにより柔らかく作る製法)による柔らかいもの、ニオイ付き、生分解素材などなど、多く存在します。素材や製法によって釣果が変わることもありますが、まずは一般的な形状から使い分けて、素材にこだわるのはあとからでも構わないかと思います。
形状の種類としては大きく分けると3種類。「ストレートタイプ」「ファットタイプ」「ベイトフィッシュタイプ」が主な形状になります。ではこの3種類について少し解説していきましょう。
(1)ストレートタイプ
もっともポピュラーな形状のワームといえるのがこのタイプ。汎用性が高くミミズを模した真っ直ぐな形で、テールにかけて細くなる(ピンテール)のがこのストレートタイプです。
小魚やプランクトンなどいろいろなものに模して使え、アジングの基本となるワームでサイズや種類も豊富です。微波動を好むアジに有効なため、迷ったらこのタイプというくらいよく見かける形状です。
(2)ファットタイプ
プランクトンや甲殻類を模したワームでリブも多く、スローフォールや微振動を意識して作られたワームがこのタイプになります。
小粒でさまざまな形状があり、プランクトンを主食とするアジが多い場合に使いたいタイプです。テールに特徴があり、ほとんど動かないほどの微波動を発するため、必ず持っておきたいワームです。アジといえばフォールで釣る! と言われるくらいシビアな状況で活躍してくれます。
(3)ベイトフィッシュタイプ
その名の通り小魚を模したタイプで、最近では少なくなりましたが釣れるワームです。
小さなツインテールになっているのが代表的な形状の特徴です。朝、夕マズメ時に使用すれば効果的。ローテーションの一手として持っておけば便利です。
形状以外にさらにサイズまで含めると、その種類は幅広くなってしまいます。アジングワームのサイズは1in~2.5inといったところですが、まずは2inをメインに選びましょう! アジに見つけてもらいたいときには2.5inに、アタリがあるもののフッキングできないときは、ワームのサイズを小さくするのがセオリーです。
しかし、多くワームを持ちたくないときは「大は小を兼ねる」ということでサイズの大きいワームを使い、適宜カットしてサイズを小さくするのもよいでしょう! 最近のワームはカットして使えるワームが多くありますよ。
2.ワームのカラーは大きく分けて2種類
ワームのカラーについても釣具屋さんやネットなどでたくさんの種類を目にします。どのようなカラーがよいのか迷ってしまうくらい豊富にあります。
結論的にはどのカラーでもアジは釣ることができますので、まずは自分の好きなカラーを見つけパイロットカラーとしましょう! 単に好きなカラーでもよいですし、「これが釣れそう」や「誰かがこのカラーでよく釣っていた」でもよいでしょう。そして何種類かピックアップしたら「取り替えながら使ってみる」ことが重要。魚の反応や釣果を比べてみましょう。
とはいえ、迷ってしまうという方のために私なりにワームのカラーについて解説いたします。ワームのベースカラーは大きく分けて2種類あります。
(1)ソリッド系といわれる「透けないカラー」
光に透かしても向こうが見えないカラーを「ソリッド」と呼びます。水中でシルエットがくっきり見えるため、目立たせたいときに使うとアピール力が高くなります。
(2)クリア系「透けるカラー」
逆に透けて向こうが見えるカラーを「クリア」と呼びます。水中で光が透過するので目立ちにくく、アジに警戒心を与えにくいカラーです。
アジングの主戦場となるナイトゲームにおいて重要となるのが、アジが「夜は濃淡で見る」ということ。
(アジは夜目が利く魚とも言われている学者さんもいるので実際のところはハッキリしませんが)通説では、夜光量が落ちるとアジは濃淡で物を見ているそうで、ソリッド系は濃く(シルエットがハッキリ)、クリア系は薄く(シルエットがボンヤリ)見えているそうです。従って、カラーの違いによる濃淡によって釣果が変わるのでひじょうに重要です。そして、何と言っても当たりカラーを見つけるのもアジングの醍醐味でもあります。豊富なカラーはそのためにあるということかもしれませんね。地域やシチュエーションによってもその効果は変わるので、当たりカラーを探してみるもの楽しいですよ。