ワザワザ行く価値がある
「微笑みの国・タイ」の管釣りで怪魚釣り三昧!!

久しぶりに、実に3年弱? ぶりにタイの管釣り(管理釣り場)に行ってきましたよ。あ、よくタイ=鯛と勘違いされるのですが、マダイの海上釣堀に行ったわけではありません。「微笑みの国」としておなじみのタイ=タイランドまで、管釣り旅行に行ってきたんです。

「え!? 管釣りのためにわざわざタイまで行くの? 日本にだってよく釣れる管釣りがたくさんあるじゃない!」と、おっしゃる方々も多いと思います。確かにその通りなんですが、「日本の管釣りでは釣れない魚」がいるからこそ、わざわざタイまで行くのです。しかも、けっこうリーズナブルな料金で楽しめてしまうんですよ…フフッ。

日本では釣れない魚が管釣りで気軽に楽しめてしまう!

「日本の管釣りでは釣れない魚」といってもイロイロだとは思いますが、今回私が楽しんできたのは日本の固有種「アカメ」の親戚ともいわれているバラマンディを中心に、ライギョの仲間のチャドー(トーマンとも呼ばれます)、最大1.5mほどに成長するプラー・サワーイ(ナマズの一種)などなど、獰猛とかデカイとか形容される、いわゆる「怪魚」の類です。

02_ チャド―
60cmクラスのチャドー。タックルはバスフィッシング用のM~MHクラスのロッド、リールはベイトフィネス仕様を除くベイトリールなら何でも、スピニングリールならば3000番クラス。そしてラインがPE2~4号にリーダー10~20号あれば、問題なく楽しめるはずです

怪魚を野性のフィールドで釣ろうと思ったら、いろんな意味で相当大変でしょう。まずはフィールドにたどり着くまでの時間やお金がハンパないし、そもそもパッと行ってパッと釣れるほど甘くないでしょう。しかし、ココは管釣り。大変な思いをして魚を探さなくても、目の前にウジャウジャいるのです! そりゃ~たくさんのアングラーが取っ替え引っ替え来るだけに、それなりにスレてはいます。ただ、ソレを攻略してこそ、日本の管釣りでは味わえない「超弩級のパワフルファイト」が堪能できるのです。

で、毎度タイに行ったときにはお世話になっている管釣りがパイロット111フィッシングポンド。タイの首都・バンコクから、早朝ならタクシーを使って1時間前後で到着します。料金的には500~600バーツ(日本円で約2000~2400円 ※1バーツ=4円換算)くらいでしょう。タイ語を流ちょうに話せる方なら、交渉次第でもっと安くなるかもしれません。話せない方は、Google翻訳を駆使してチャレンジしてみてください。

03_ タイの管理釣り場
あくまでもイメージですが、50×50mくらいの角形池が10個もある、日本の管釣りと比べたらかなり広大な施設になります。池ごとに放流されている魚が分かれていて、自分が釣りたいと思う魚を選んで楽しむことができます。料金は6時~17時で500バーツ(日本円で約2000円 ※1バーツ=4円換算)
04_ 売店
たくさんあるわけではないですが、ルアー類も販売しています。ちなみに、ルアーのフックはバーブレスならばシングル、トレブルのどちらも使用できます。ワームも使えますが、味やニオイが付いたフォーミュラ配合タイプはNGです
05_ レストラン
そして、休憩施設兼レストランも併設されています。こちらの料理はどれも安くておいしく、釣り目的ではなくランチ目的だけで来る方々も多いようです。奥にはカラオケ施設もあり、タイのみなさんの熱唱を聴きながら釣りが楽しめます
06_ HEATステッカー
休憩施設の支柱には、たくさんの釣具メーカーのステッカーが貼られていて、日本のルアーメーカーのものもチラホラ。隙間を見つけてHEATステッカーも貼らせていただきました。縦になっちゃったけどね…

「ジャックアイフリフリシャッド」で怪魚たちは釣れるのか!?

07_ ジャックアイ フリフリシャッド
フックのサイズや数が異なる、4種類のタイプを用意してみました。池の深さが最深部でも3m前後なので、ヘッド重量はもっとも軽い20gを用意してみたのですが…意外と? 苦労することになります…

で、今回はただただ釣りを楽しむだけ! …というワケではありません。HEATに掲載するのであれば、せっかくならハヤブサのルアーで釣れるかどうか試してみようじゃないか! ということで、今シーズンの新商品となる「ジャックアイフリフリシャッド」でトライ。バラマンディをはじめとした怪魚たちは好反応を示してくれるのか? あくまでも過去の傾向ですが、シャッドテールワームのジグヘッドリグはよく釣れているだけに、ジャックアイフリフリシャッドにも大いに期待が持てます!

08_ 釣果カップル
おぉ、朝イチから彼氏さんがでっかいチャドーを釣り上げて、彼女さんに写真を撮ってもらってます。前評判では以前よりだいぶシブくなったと聞いていましたが、コレはイケるんじゃないだろうか…と、この時点では甘く考えていました

目の前ででっかいチャドーが釣り上げられるのを目撃してしまったこともあり、それに続けとばかりに最初はチャドーにトライ。水面がモワモワとウネっていてチャドーのヤル気がありそうなスポット周辺に、ジャックアイフリフリシャッドをキャストしまくります。
しかし…実は1投目から気付いてしまったのですが…浅すぎるのか、重すぎるのか、とにかく水深とヘッドの重量が合っていない。チャドーは水面付近をウロついているのに、ルアーがあっという間に沈んでしまってレンジを合わせられないのです。

09_ 駐車場
駐車場も完備されているので、国際免許証をお持ちの方はレンタカーを借りてアクセスするのもよいでしょう。タイは日本と同じ左側通行なので、比較的運転はしやすいかもしれません。ただ、タイ人は相当ブッ飛ばしますので、事故にはくれぐれも注意を…
10_ 東屋
池の周りには東屋のような休憩施設…というか「日陰」が点在。時期にもよりますが基本的には太陽ギラギラで常時30℃を超えているので、こういったスポットで休憩しながら楽しみます。ロッドを複数本使用しているアングラーも多く、タックル置き場としても活用しているようです

ならばロッドを立てての速巻きで表層レンジをキープしようとしますが、今度はルアーのスピードが速すぎる? のか、完全スルーです。マズイ…このままではせっかくの朝イチ高活性タイムを逃してしまう…。主たる目的はジャックアイフリフリシャッドでの釣果ですが、私もイチ釣り人なだけに「とりあえず釣りたい」。表層レンジをキープできるルアーをローテーションしながら…ジャークベイトで1尾、獲れました!

11_ チャド―2
朝マズメタイムの1尾。けっして大きくはありませんが、体色が紫がかったキレイなチャドーがジャークベイトに食い付いてくれました。3年弱ぶりのパイロットフィッシュ…すでにこの時点で、タイにまで来た甲斐があったと感動しております

1尾釣って安心したところで、冷静に考えてみました。陽が高くなって魚が沈んだほうが、ジャックアイフリフリシャッドでレンジが合わせやすいのではないか? ということで午前中はジャックアイフリフリシャッドを封印。ほかのルアーでチャレンジすることに。

12_ パクー
2尾目は何とピラニアのような見た目のパクー(コロソマ)。これで45cmくらいあります。別名「ボールカッター」というらしく、入水している男性の「アレ」に噛み付いてくるらしいです…怖っ!!

腹が減っては戦はできぬ!
併設のレストランは安くてウマイ!!

シブいというウワサが本当なのか、それとも私がヘタなだけなのか、午前中はなんと先の2尾のみ。言い訳ではないですが、周りもあまり釣れていなかったような(見苦しい…)。気分転換に、ランチをいただきます。前述の通りここのレストランはとてもおいしい。朝ご飯抜きで熱中していただけにお腹が空きすぎなので、けっこうな量を頼んでしまいました。

13_ ベーコンチャーハン
まずは勝手に名物認定しているベーコンチャーハン。タイ米を使用したパラパラタイプで、日本人好みの味です。お値段90バーツ(日本円で約360円 ※1バーツ=4円換算)。ほかにもシーフードチャーハンや牛肉チャーハン、アメリカンチャーハンもあります
14_ 揚げ春巻き
揚げ春巻き…を頼んだつもりが、プラスで白身魚のフライが混じってきました。おそらくバラマンディだと思われます。私はおかずとして食べましたが、これは完全にビールのツマミですね。お値段75バーツ(日本円で約300円 ※1バーツ=4円換算)
15_ ガパオライス
普段はそこまで大食漢ではないのに、キャンプやバーベキューのときの「青空効果」みたいなモノなのか、ガパオライスまで頼んでしまいました。お値段80バーツ(日本円で約320円 ※1バーツ=4円換算)。どれも安すぎるし、何よりウマい!
16_ メニュー
パイロット111フィッシングポンドは日本人のお客さんも多く、メニューも日本語表記されているのでタイ語がわからなくても安心して注文できます