どうも! 最近、日本全国の水族館を旅してまわっている、さかなのおにいさん かわちゃんこと川田一輝です。
今年の夏、最新の水族館が静岡にできたと聞いて行ってきました。それは、「スマートアクアリウム静岡」! とってもオシャレでしょう~!? なんと静岡駅の目の前、百貨店の松坂屋さんの7階にある水族館なんです!
この水族館の魅力はまたの機会にゆっくりお話しするとして、入り口すぐのところに一際目を引く面白い生き物を見つけたんです。ま~るい水槽にワラワラとひしめき合っている…この子はヤドカリ! でもただのヤドカリじゃないようです!?
なんとイソギンチャクを背中につけている少し変わったヤドカリなんです。とってもオシャレ!!
今回はこの生き物の生態を分かりやすく4コマイラストでご紹介します。
まるでハウルの動く城!?
静岡の近海にも生息する、大型のヤドカリ「ソメンヤドカリ」。
ウズラガイやヤツシロガイといった大型の巻き貝に入り、背中にイソギンチャクを付着させることが特徴です。
どのイソギンチャクでもいいかというと、そういうわけでもなく…。
背負ってもらう用のイソギンチャク!?
このイソギンチャクは、ベニヒモイソギンチャクといってそこら辺の岩場では見られません。驚かすと、紅色の槍糸(やりいと・そうし)を出すことから「ベニヒモ」と名付けられました。
ソメンヤドカリはこのイソギンチャクをとても大切にしています。
引っ越すときも一緒だよ!
ヤドカリは成長すると貝殻を引っ越ししますが、そのときイソギンチャクも貝殻から上手に外して新しい貝殻にくっつけます。
ヤドカリにとっては、イソギンチャクには刺胞という毒針があるので、背負ってることで天敵のタコなどから身を守ってくれるのです。
イソギンチャクにとっても、ヤドカリが遠くへ運んでくれたりエサのおこぼれをくれるので、相利共生の関係にあるんですね。
そんな仲良しのヤドカリとイソギンチャクですが、時々…。
背に腹はかえられぬ…ってこと?
お腹が空くと非常食として食べちゃうそうです!!
恩知らず! そんなヤドカリに背負われてていいの? なんて思ってしまいますが、それでもメリットがあるんでしょうね。
…それでは実際に動く姿をどうぞ!
ハウルの動く城みたいなヤドカリがいた@スマートアクアリウム静岡【🐟011】
YouTube「さかなのおにいさん かわちゃんねる」
ね! すごいでしょう!? 一番強いヤドカリのイソギンチャク、すごいことになってますよね。
スマートアクアリウム静岡では、イソギンチャクを巡って激しいバトルをしてる様子も見られました。釣りも楽しいですが、たまには水族館に行くのもよいものです。
僕のYouTubeでは、水族館通ならではのツアー解説やアニメーションで生き物を紹介してるので、こちらは親子で楽しんでください!
さかなは釣っても眺めても楽しいな~! じゃあね!
スマートアクアリウム静岡
住所:〒420-8560 静岡市葵区御幸町10番地の2 松坂屋静岡店本館7階
HP:https://smartaqua-sz.jp/
☆全力で伝える40館の推しどころ!
北海道から沖縄まで、全国の水族館の愛すべき「クセすご」な魅力をイラストで紹介!日本初の水族館の図鑑。
「全国クセすご水族館図鑑」(中央公論新社)
☆いろんな魚に会いながら楽しく食育!
水族館でお寿司が食べられたらなぁ、という空想から始まったエンターテイメント食育絵本。子どもがさかなを好きになる!
「すしぞくかん」(高陵社書店)
☆笑って学べる生き物の不思議!
大人も子どもも楽しめる、さかな4コマをまとめた書籍が発売されました。
「おもしろすぎる! 海の仲間たち ツッコミたくなる おさかな図鑑」(ワニブックス)
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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