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【車中泊のコツ】旅の荷物はなるべく最小限に抑えよう!
旅に出る前は気持ちがたかぶっており、どうしても荷物が増えていく傾向がある。とくに準備に要する日程が長ければ長いほど、関連動画などを調べる時間があるため、旅への意識が高まり、必然的にそうなる傾向があると思う。私も出発するまでに気がつけばさまざまなものを購入していた。
しかしながらいざ車に荷物の積み込みをしていくと、思っていた以上にスペースが足りなくなる現象に陥ることとなった。もちろん無理に詰め込めば詰めないことはないが、前編の冒頭でも触れた通り、荷物を詰めば積むほど空間を失い、居住空間が減っていくのである。私も厳選した道具を積み込んだつもりだが、それでも荷物をもう少し断捨離すればよかったと考えることがあった。
短期間のキャンプなどであれば積み込んだ荷物を持っていっても問題ないが、車中泊の旅、とくに長期の旅は常に車とともにあるため、できるだけ荷物を少なくすることを私はオススメする。
要するに、車の大きさとのバランスで荷物を積み込むことが重要であり、釣りでいう「タックルバランスが重要」と同じで、バランスが合わないと上手くいかず、結果ストレスが生じるのである。
「多少荷物が少ないか?」と感じるくらいのほうが実際丁度よく、もし不足品があれば道中で補充することができるので基本は全く問題がない。むしろその方が旅の楽しみが増える。
今回の旅でもいろいろと買い物をしてしまったため、帰宅時には出発時よりも荷物が増えていた。
【今回積み込んだ道具】
- ・タックルボックス1個
- ・バッカン1個
- ・クーラーボックス2個(大・小)
- ・釣具入れポシェット(ランガン用)1個
- ・ネット1個
- ・ヘッドライト
- ・釣り竿11本(天井にセット)
- ・シュノーケル1個
- ・寝袋1個
- ・段差解消マット2個
- ・椅子1個
- ・全窓用サンシェード
- ・カセットコンロ1個
- ・鍋・ヤカン・まな板 各1個
- ・スキンケアー1式(化粧水、日焼け止めなど)
- ・着替え(バック2つ分)
【車中泊のコツ】体験から得た車内セッティングのポイント!
現行の車は基本フルフラットといっても段差が出てくる。この段差を埋めなければ快適な睡眠スペースはキープできない。私はインターネットで自車専用の段差解消マットを購入しセット。そして段差解消マットの上にインフレータブルマットを敷き、その上に寝袋をセッティングすることで快適な空間をキープした。
それでも若干段差が気になるときは、座布団や毛布などで高さを整えることで微調整すれば大丈夫。車中泊の旅で一番大事なのは快適な寝床の確保である。
車中泊の旅では、寝床をセットした上で荷物を積み込んでいくのがオススメだ!
また、安全面とプライバシー保護のためにも、就寝時の全面目隠しは重要。目隠しをすることで、「車内に人がいますよ」のアピールとなるため、車上荒らし対策にもなる。実際車の中で寝ていると隙間から見られてないか気になるため、寝る前には目隠しすることを推奨する。
インターネットで検索すると、車種別の全面サンシェードが数千円~2万円以内で数種類販売している。私は段差解消マットとサンシェードをAmazonで購入した。
サンシェードをしていても夏場の車中泊は難しい。とくに6月中旬~9月までの時期は、停車時のエアコン環境が整っていなければ熱中症の心配があるため、夏場は車中泊に向いていない。車中泊がしたくても、無理をせずに民宿やテントに泊まることをオススメしたい。
今回は4・5月と春先であったため、昼は快適で夜は少し肌寒い時期でもあった。それでも旅の後半は室内温度が上昇してきていたので、車中泊可能なギリギリのシーズンであっただろう。
【車中泊のコツ】釣り旅マストアイテム!
ヘッドライト、簡易ランタン、そしてかんたんな食事作りのための「カセットコンロ・ヤカン・鍋・マナ板・コップ・紙皿」は必須。※この部分に関してのこだわりは人それぞれだと思う。
今回私は釣りをするために必要なヘッドライトを用意し、かんたんな食事を作るための最低限の調理器具を用意したらこの形となった。釣った魚を切るためのマナ板、茹でる・炒めるための鍋、カップラーメンやスープを作るためのヤカンなど、簡易的に作る食事ならこれくらいで十分であった。
基本はご当地の食事を楽しむことが目的であり、外食中心だったからこそ、この程度でよかったのだろう。
そのほか重要なのは「水」。水は洗顔や歯磨きなど要所要所で使うし、海釣りの際にベタついた手を洗う用に使用することもできる。スーパーでまとめて購入しておくと安く手に入るため、私は12Lをまとめ買いして車に積んでいた。
また、アイテムの紹介というワケではないが、快適な旅を過ごすには、ときおり車内の掃除をするのも重要! 部屋と同じで車内も汚くなってくるとストレスがたまるため、ときどき清掃することで気分がリフレッシュできる。
いかがだっただろうか。中編では広島県~本土最後の山口県までの話と、体験から得た車中泊をするうえでのポイントを書かせていただいた。
今回の旅は4月~5月末にかけて行ったため、昼は暖かく、夜は少し肌寒い状況で行えたため車中泊ができたが、夏場の6月中旬~9月中旬にかけては、エンジンを止めた状態でも快適な温度がキープできる環境を整えなければ車中泊は難しいと思う。何も対処しないままだと熱中症にかかり命が危険にさらされてしまうため、事前にフィールドを調べ、万全の準備で旅をすることをオススメしたい。
さて後編では、九州一周の旅。そして帰路までの話を書かせていただく予定だ。引き続きご覧いただきたい。
レポーターREPORTER
長年にわたり釣り業界のメディアに携わり、現在はフリーランスとして活動。時間ができれば釣りをはじめキャンプなどのアウトドアの趣味を楽しんでいる。
釣りは川釣りから海釣りまで、さまざまな釣りを経験してきたが、最近はブラックバスやスーパーライトフィッシング、マダイの一つテンヤといったジャンルを好んで釣行する、フリーランスアングラー。