今から知りたい!エギング STEP UP 場所別エギング攻略!
釣り場の特徴を知って、場所に適した釣り方をチョイス!

2.場所に適した釣り方のチョイス
釣果はアプローチの結果!?

06_ アオリイカ釣果

どの釣り場であっても、回遊してくる個体もいれば居着きの個体もいるでしょう。そして、人的プレッシャーや天候、水温などの影響を受け、その日の釣れやすさが毎日変わると思われます。実際に「昨日はよく釣れたのに!」と、よく耳にしたりもしますよね(笑)。

釣りはさまざまな要因が複合的に重なって、最後に釣果(=結果)という答えがかえってきます。イカの反応を見て、その日の一番適したアプローチに絞り込むことができれば、きっとよい釣果に繋がるでしょう。釣り方とはまさに、イカの好みを知ること、探し当てる術ではないでしょうか? イカにも好きな色、好きな動き、食事の時間、移動ルートetc…いろいろと事情があるはずですから(笑)。

これからご紹介する各釣り場にはそれぞれ特徴があり、適した釣り方があります。イカの反応を探りながら徐々に答えを絞り込みましょう。地域や季節により、必ずしも当てはまるとは言えませんが、ぜひご参考に。

 

(1)漁港・堤防

07_ 漁港・堤防

比較的、足場がよくて釣りもしやすいため代表的な人気釣り場です。
しかし、人気であるということは多くの釣り人が日々釣りをしており、競争率が高くなることや、人的プレッシャーにより居着きの個体であれば警戒している状態と考えられます。こういった人気の釣り場では、なかなか居着きを釣ることは難しいため、回遊ねらいで少しでも潮通しがよい場所や潮が変化しやすい場所で釣りをしましょう。
堤防であれば先端付近は潮通しがよく、L字になっている角であれば潮の変化も起こりやすいので、イカが回遊してきやすいポイントといえます。また、潮目が発見できればチャンスです。回遊してきた個体であれば、たとえ先行者が釣りをしていたあとにそのポイントに入ることになったとしても、釣れる可能性は十分にあるといえます。潮が動いていれば辛抱強く粘ってもよいでしょう。
一方で、まったく反応が得られないという場合は、回遊ルートではない可能性が高いので少し移動して反応を見てみましょう!

08_ 漁港・堤防での釣りシーン

回遊ねらいの場合、とくに朝夕のマズメどきにみられるチャンスタイムに集中して釣りましょう。沖と浅瀬を群れで行き来するタイミングは、アオリイカの活性も高くねらい目です。しかし、タイミングはひじょうに短く、また限られています。ですので、できるだけキャストし探る時間を確保するため、カラーローテーションや場所移動といった時間は少なめに。釣果写真を撮るなどの時間は、結構もったいないですよ(笑)。
誘い方は先述した通り「目立たせる」ことを意識するのがよいでしょう。また、少ないチャンスをものにするためにも極力根掛かりを避けるのが得策。着底の頻度を減らすなど工夫が必要です。また、群れで回遊しているため連発の可能性もあります。できるだけエギが海中にあるトータル時間が多くなるように、釣りに専念しましょう!

漁港・堤防の注意点は、漁港であれば船が停泊しているところも多く、船を固定するためのロープなどがあるかもしれません。よく確認して引っかけないようにしてください。また、漁師さんや地元の方などの迷惑にならないように、駐車などのマナーをしっかりと守って釣りを楽しんでください。

(2)サーフ

09_ サーフ

サーフはまだまだエギングをしている人が少なく、竿抜けポイント(≒手付かずの釣り場)になっていることが多い釣り場です。居着きの個体も警戒心が低く、エギを抱いてきやすいため、イカがいればすぐにエギに反応してくれるはずです。
サーフの場合は居着きねらいでこちらからイカを探していきます。正面にキャストして反応がなければ、少し横に移動(10m程度)し、またキャストするといった繰り返し。ポイントを輪切りにしていくイメージで探ります。また、シモリや藻が発見できた場合は、ぜひねらってみてください。数投(4~5投)探ってみてまったく反応がなかったとしても、イカの警戒心が強いのではなく、たまたま捕食活動中ではなかったなど別の要因が考えられます。そのような場合はあまり気にせず、すぐに場所を移動すればよいでしょう。

10_ サーフでの釣りシーン

サーフは比較的水深が浅い場所です。エギのなかには「シャロー」「スーパーシャロー」といった、通常のエギよりもゆっくりと沈んでいくタイプがあります。ゆっくりと沈むエギを使用することで、水深の浅さから通常のエギではフォール時間があまり取れないような状況でも、じっくりとエギを抱かせる間を取ることができます。
また、通常タイプのエギであっても、エギをゆっくりと引っ張ることで沈下速度を遅くできます。これを「水平フォール」というのですが、浅瀬ではとても有効なテクニックのひとつです。

11_ 立てたロッド

サーフでの注意点は、1つ目がロッドを立てた状態をキープすること。アタリを待つときにロッドを寝かせてしまうと、ティップ(竿先)から垂れた道糸が波打ち際で砂や砂利に擦れやすく道糸が傷ついてしまうので注意が必要です。 2つ目はエギを激しく動かさないこと。水深の浅いエリアで激しく動かすと海面からエギが飛び出してしまいます。場合によっては自分に向かって飛んでくることも…。危険ですので気を付けましょう!

【水平フォールを身につけよう!】
着底後にエギを数回シャクって浮かせたあと、一定の力でゆっくりとロッドを動かしエギを引っ張ってみてください。ロッドを動かさずにアタリを待つよりも、ゆっくりと動かすことでアタリが分かりやすくなります。「水平フォール」というテクニックなのですが、アタリだけでなく着底も分かりやすくなる方法です。