INDEX
- ● 設営も楽しい庭キャン!用途に合わせてレイアウトしよう
- (1)タープを張ろう
- (2)みんなで囲む団らんスペース
- ● 試行錯誤のうえの「わが家流」
- 工夫その1:廃材を道具に作り変える
- 工夫その2:家もキャンプ仕様に魔改造
- ● 片付けは内側から?次のための豆知識
自分たちのペースで好きなときに、そして、自分なりの規模感やアレンジで楽しむ「庭キャン&ベランピング」。今回もその道の達人(?)、家族とともに広大なお庭をカスタマイズし、存分に「庭キャン」を楽しんでいる市橋さんに、庭キャンの設営から片付け、そして楽しむためのひと工夫を紹介していただきます!
【市橋家の庭:詳細】
広さ225㎡(15m×15m)68坪
自宅建築後、自分で土を掘り返し石を除去して庭を整地。さらには芝を種から植えて、庭という枠を越えたわが家だけの理想のアウトドアスペース「わが家キャンプ場(庭)」を造った。
設営も楽しい庭キャン!
用途に合わせてレイアウトしよう
(1)タープを張ろう
まずは大屋根となるタープを張っていきます。わが家では状況によって形を変えることができるシェルター型を使用しています。
シェルター型のタープは声が外に漏れにくくなるうえ、目隠しをしなくても周囲の目を気にしなくてよいというメリットがあります。また、急な雨でも撤収する必要がありません。
そして、気温が上がる夏は風通しのよいオープンタイプのヘキサタープも使用します。オープンすぎて周囲の目が気になる場合は、陣幕を目隠しとして使用します。
わが家では陣幕の代わりに、スクエアタイプのタープを半分に折って陣幕代わりにしています。オープンタイプは閉塞感がなく、開放的でよいですね。
(2)みんなで囲む団らんスペース
焚き火を真ん中にして、すべての人が料理に手が届くようにテーブルとチェアを配置するのがわが家流。ワンポイントとしてランタンや卓上ガスランプを設置すれば、雰囲気も出て会話も弾みます! 均等に火を囲み、みんなが内側を向いて極力顔を合わせられるようにするのがミソです。
ちなみに、タープ内で火を使用する場合は一酸化炭素中毒にならないように注意! タープの出入り口を大きく開放し、空気が流れるようにしましょう。また、必要以上に焚き火や炭火の火力が上がり過ぎないように、火の扱いにも注意が必要です。
試行錯誤のうえの「わが家流」
庭キャンプをするにあたって、最初から快適に過ごせたわけではありませんでした。何度もやることによって感じた不便さを、都度やりやすいように試行錯誤しながら変えていきました。
そんなわが家の一例をお伝えしましょう。
工夫その1:廃材を道具に作り変える
自宅でのDIYで出た端材や実家の倉庫に眠っていた使わないアイテムなど、不要だとはいえ捨てるにはもったいない廃材を見つけては、上手く再利用できないものかと考えるのも楽しみのひとつ。
端材で作ったイスは子どもたちに自分で色を塗ってもらいました。そして、アイアンツールボックスはボロボロだった廃材に色を塗って、お洒落なキャンプ道具入れに変身させました。
また、廃材で金属枠を手に入れた際はサイドテーブルを2脚作りました。
脚の部分はステンレスパイプをメインテーブルの高さに合わせてカットし、高さ調整ができるアジャスターを脚の先に打ち込んで骨組みは完成。そして天板部分は、杉板をカットして作りました。3分割にできて収納もカンタンなオリジナルサイドテーブルのできあがりです。
さらに、ウッドデッキを作ったときの廃材で焚火台&炭火調理台も作成。
寒いときは薪をくべて焚き火に、串に刺した肉や魚を焼くときは炭火調理台として活躍しています。
工夫その2:家もキャンプ仕様に魔改造
通常、タープやテントはガイロープとペグで固定する必要があります。タープやテントを倒れないようにロープで引っ張り、ペグで固定するわけです。
庭キャンプなので庭でもタープや陣幕を設営しますが、家側にはロープを引っ張っていっても固定する場所がなく、当初はひじょうに苦労していました。そこで…。
「リングボルト」というパーツを外構業者さんに教えていただき、家の外壁、柱、ウッドデッキの下など、高さや場所を変えて20数ヵ所、打ち込んでもらいました。
ここにロープを結んだりカラビナを介して固定することで、家とタープの連結をスマートにすることができるようになったというワケです。
たとえば、これ(上の写真)はホームセンターでも売っているビニールシートなのですが、柱に打設されたリングボルトにカラビナで固定するだけで設置完了。あとはロープで庭側にテンションをかければ、立派なタープ(オーニングテント風の屋根)のでき上がり! ひじょうに安く、快適に日差しや雨をしのぐことができるようになりました。
これにシェルター型タープを組み合わせれば、シェルターと家の間をビニールシート屋根がカバーしてくれます。
過去には大雨の日でも濡れることなく、快適に庭キャンプを楽しめた日もありましたよ。